文╱中国の大法弟子
【明慧日本2019年7月10日】2000年4月20日、私は北京に行って法輪功のために正義の声を上げたため、不当に44日間も拘禁され、5000元の罰金を科されました。家に帰った後、仕事をなくして収入もなくなり、生活がとても苦しくなりました。
ある日、夫の友人が訪ねて来ました。彼はある農業研究所の所長で、その所長に「研究所には誰も作っていない1ムー（約6.67アール）の畑と、放置された20ムーほどの果樹園がありますが、あなたはここで農作物を作ってみませんか？ 秋に収穫できれば2000元のマージンを払ってくれればいいし、収穫がなければマージンは要りません」と言われました。畑を作った事も果樹園を管理した経験もない私でしたが、心ならずもこの仕事を引き受けました。
翌日、畑に行ってみると、土は乾燥して固くなっており、掘り起こす事も、肥料を施す事もできない状態でした。当時はすでに6月の中旬で、他の人の畑の野菜はかなり成長しており、一部では花が咲き実も付いていました。
そして、あの果樹園はとても奇妙でした。果樹の枝も葉も泥に覆われ、大部分の樹根はネズミにかじられ、地面から30センチの高さまでの樹の表面はつるつるで、果樹の殆どが枯れそうになっており、花も咲いていませんでした。
私は畑で農作業を始め、土を掘り起こして甘瓜の種を撒きました。野菜の種を買って来て、果樹の周辺にハクサイやジャガイモ、キュウリ、いんげん豆などを作りました。私は毎日テープレコーダーを畑まで持って行き、それを木に掛けて先ず煉功をしてから、畑作りをしながら師父の説法を聴きました。夫はこれらのことを理解してくれず、いつも喧嘩を売って来ました。私は心性を守り、朝から夜まで懸命に働き、あっという間に1カ月が経ちました。他の人達の果物や野菜はすでに販売し始めていましたが、私の野菜はまだつるすら伸びておらず、果樹には親指大ぐらいの小さな緑色の実しかついていませんでした。それでも果物を盗む人がやって来ました。しかし、果物はまだ食べられないため、摘み取られて捨てられていました。でも私はこれに動ぜず、気にしませんでした。
他の人の果物がほとんど販売し終わった頃、家のスモモは奇跡的に成熟しました。サイズが大きくて、表皮が濃く色がつき、甘くて美味しそうでした。通行人は皆好んで買いに来ました。私はお客さんに摘み取ってもらい、あとで支払ってもらい、買いに来る人が絶えませんでした。代金を払わずにこっそりと持ち帰る人もいましたが、私は追いかけることはせず、行ってしまえばそれはそれでいいと思い、利益に対する心を放下しました。
あの甘瓜の畑に関しては、私はあまり気に掛けていませんでした。ある日、畑を歩いていると、つまずいて転びそうになりました。すると、ネズミに半分もかじられた甘瓜が目に入りました。さらによく見てみると、他にも瓜がなっており、それらもネズミにかじられていました。一つを摘み取って食べてみると、とても甘くて美味しかったのです。そこで、傷付いた瓜を1個家に持ち帰り、夫に「ほら見て、瓜が熟したよ」と言うと、夫は「ウソだろう」と確認もせずに怒鳴りました。「あなたも食べてみて」と勧めました。夫は食べてみて本当に甘くて美味しいと分かり、とても驚いて「これは凄いことだ。不思議だ」としきりに言いました。そして、ネズミにかじられるのはもったいないからと言って、電気の通った金網でネズミを退治しようと言い出しました。私は「殺生はだめですよ。ネズミだって生きて行かなければならないから、私達は残ったものを収穫しましょう」と言うと、夫も賛成してくれました。
きれいな甘瓜を農業研究所の所長に届け、食べてもらいました。所長は大変驚き、こんな美味しい甘瓜は食べたことがないと言ってくれました。そして、中央果圃資源部の上司は家の瓜を推薦してくれ、1箱が25キロ入りの甘瓜を25箱も購入してもらいました。当時の相場は1.5キロあたり１元でしたが、私の作った美味しい甘瓜は、500グラムあたり1元で販売しました。所長は少し興奮して「これは前代未聞だ！ 誰も要らない耕作放棄された畑と果樹園だったのに、あなたはそこから宝物を掘り出しましたよ」と褒められました。
確かにその通りです。この宝物はどこから来たのでしょうか？ それは師父の無限の慈悲と大法の無辺の法力から来たものです。当時、私は毎日農作業をしながら法を聞いていました。同修が会いに来た時に、天目が開いている同修は「あなたの木の枝には法輪が回転していますよ。果樹と甘瓜にエネルギーと生命力が注ぎ込まれていますよ」と言いました。
今回の収穫で私は1万元以上の収入を得て、その上、立派に育った自家製の野菜もたくさん収穫できました。私は生活が保障されただけではなく、もっと多くのお金と時間が得られるようになり、農村や山岳地帯にまで足を伸ばして、人を救うことが出来るようになりました。
