修煉者の高潔な行為は 人に感動を与える
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2019年8月4日】今年の神韻の最後の演目は、ある当たり屋がうまいことを言って大法弟子からお金をせしめましたが、その後、当たり屋は悪人にお金を奪われて殴られ、怪我を負ってしまいます。彼は周りの人に助けを求めた時に、先ほど自分が騙(だま)した大法弟子が来てくれ彼を助けますが、その大法弟子は怨みを一つも抱いていませんでした。そして、最後には彼を大法修煉の道に導いた、と言う内容でした。私はその話にひどく感動し、同時に同修と自分との差にも気付かせてもらいました。

 ミラレパの物語には、とても心を打たれる場面が2箇所ありました。一つは、ミラレパは叔父と叔母に財産を奪われ、彼と母親はとても苦しい生活を強いられました。修煉後、一度だけ物乞いをした時に、叔父は犬を放して彼に噛みつかせました。しかし、彼は恨みと憎しみを放下し、逆に叔父と叔母をこの苦境から救い済度しようと誓いました。もう一つは自分に毒入りチーズを食べさせ、毒殺しようとした学僧のゲシェ・ツァプワを恨まず、この罪深い人を慈悲心で導き、最後には、彼を仏門に帰依させたことです。

 人を救うか、それとも破滅させるか、一念によるものです。修煉者が苦しい境地の中でも、弾圧された環境の中でも、他人のために考え、他人のために行なうことが出来れば、この修め遂げた高い境地は天を揺り動かし、地を動かすことでしょう。

 20年余り修煉をしてきましたが、私はこのような境地に到達できないことにいつも悩まされました。大法は私たちに無私無我の生命に修め遂げるように求められており、私たちは関門を乗り越える中で、少しずつこの目標に近づいているはずです。同修と交流する時、このように感動する話をとても聞きたくて、このような人を最も敬服しました。境地は生命の質を表しており、宝石のように輝かしい光を放っているのです。

 周りにも このように 人を感動させる話があります

 地元のある同修の夫は中国共産党の法輪功に対する誹謗中傷を信じ、彼女の大法修煉に反対しました。労働教養を強いられた後、夫は彼女と離婚し、他の女性と暮らすことになりました。帰って来た彼女は一文もない状態から再スタートしました。夫は生活費をくれず、子供の面倒も見ないのですが、彼女は不平不満を一言も言わず、アルバイトをしながら生計を立てました。その後、夫は重病になり、女にも捨てられて窮地に陥り、仕方なく、ここへ帰りたいと言い出しました。息子は「お母さん、お父さんを帰らせないで、お父さんは酷すぎるから、もうこの家には入れないで」と言いました。「お母さんは修煉者ですから、お父さんを追い出したりはしません」と同修は息子を説得して、夫を迎え入れました。同修は細心の注意を払って夫の世話をしましたが、それでも、夫は時々怒鳴りました。彼女は「大法修煉をしていなければ、私はこのようにあなたに接していないでしょう。あなたは恥ずかしいと思わないのですか」と、とても冷静に諭しました。夫は恥ずかしくなって頭を下げたそうです。それからというもの、夫も同修と一緒に法を学び、一緒に真相資料を配るようになりました。ここまで話を聞くと、その場にいた人たちは皆、思わず涙を流しました。

 また、ある同修の息子の嫁は不倫が原因で息子と離婚しました。息子の嫁はとても恥ずかしく思い、子供と面会する時、いつも外で子供が出てくるのを待っていました。同修は自分から嫁に声をかけ、彼女を家に招き入れ、全くうらむ心を持っていませんでした。ある日、外で子供を待っていた嫁に、同修は「家に入って、昼ご飯を一緒に食べましょう。あなたが大好きな鍋料理ですよ」と誘いました。その時、嫁は涙が溢れて止まりませんでした。彼女は人に「姑は世の中で一番良い人です」と言いました。その後、息子と嫁は再婚しました。

 そのことから、明慧編集部が発表した『通告』を思い出しました。『通告』は、大法弟子を迫害する悪人達を確かに大いにおびえさせました。一部の派出所の警官は自らの悪行が海外に暴かれるのを恐れて、壁に掛けておいた写真を下ろしたそうです。しかし修煉者として、私たちはどのような態度でこの『通告』に対応すべきでしょうか? これは境地を高める機会ではないでしょうか。今度の事を通して大きな善の心を修めなければなりません。やるべきことをやりますが、しかし心を冷静に保ち、「恨み」や「鬱憤」を晴らすという念を持たず、「偽、悪、闘」の中国共産党と同じようになってはいけません。悪人は1人も逃れられないでしょう。天理があるからです。ただし、私たちはすべてのことを通して、大法に求められた高い境地を修め遂げなければならないし、すべては人を救うために行なわなければならないからです。

 以上は個人の浅い体得です。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/7/9/389339.html)
 
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