深セン地方裁判所と龍崗区裁判所 陳爽さんに不当判決
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 【明慧日本2019年8月11日】湖北省鹹寧市の法輪功学習者・陳爽さんは深セン市龍崗区坂田鎮でアルバイトをしていた。2018年7月、陳さんは深セン市龍崗区裁判所により、不当に懲役7年の実刑判決を下され、1万元の罰金を科された。深セン市地方裁判所、深セン市龍崗区裁判所は何を根拠にこのような判決を出したのだろうか?!

 陳さんの親戚の張さんが深センで工場を経営しているため、2017年、陳さんはこの工場でアルバイトをするため、やって来た。夜、工場の門番をする人が必要で、他に人手がいないため、陳さんは1人で工場に寝泊まりし、門番をすることになった。

 2017年6月、陳さんが深セン市龍崗区坂田派出所に連行されてから、深セン市警察署、検察庁、裁判所の人員は親戚の張さんに、いわゆる証人になるようにと強要した。張さんは何も知らないことを理由にそれを断ったが、「証人になってくれなければ、工場を閉鎖させる」と警官に恐喝された。深セン市龍崗区裁判所の判決文には、張さんを証人として記載させ、陳さんが法輪功の学習者であること、さらに、警官の指示通りに、「法輪功は×××教である」と書くようにと、強要された。このような証拠は全く根拠もなく、理不尽で、法的根拠も何もないものである。しかし、これらのことが陳さんの犯罪証拠とされた。

 深セン市地方裁判所の判決文は親戚の張さんに強制的に言わせたが、そこには「陳さんは法輪功を修煉している」との内容以外に、他に何もないため、さらに羅茂仲と言う証人を見つけ出し、「陳さんは『法輪大法は素晴らしい』との横断幕を13枚作った」と証言させた。

 それに対して弁護士は「100歩譲って、13枚の横断幕を作ったとしても、現行の法律では懲役刑を科す根拠にはならない」と主張した。そこで、警察署、検察庁、裁判所の人員を総動員して、さらに嘘の証拠を見つけ出そうとした。そして、押収した陳さんのパソコンから電話番号を調べ、証拠にしようとしたが、相応する通話記録が見つからなかった。考えてほしいが、電話番号を犯罪の証拠とする国がどこにあるだろうか? そもそも電話番号は凶器ではないから、犯罪の証拠にはならないはずである。

 北京衡道弁護士事務所の弁護士は一審で、「証拠がなければ、有罪判決を言い渡すことはできない。パソコンに通話アプリらしいものもなければ、具体的な通話記録もなく、しかも関係者の証言もない。さらに、鑑定の意見書には「確定」ではなく、「疑いがある」としか書かれていない」と陳さんの無罪を強く主張した。

 それにもかかわらず、広東省深セン市龍崗区裁判所は証拠がない状況の中で、陳さんに懲役7年の実刑判決を言い渡し、1万元の罰金を科した。経済的にとても苦しい中で、陳さんの家族は弁護士を立て、2回も法廷審問に出てもらい、陳さんの無罪を主張してもらった。そして、陳さんの父親も自ら裁判所に文章を手渡し、真実と道理を述べたが、結局、裁判所の人員達の良識を呼び覚ますことができなかった。

 深セン市龍崗区裁判所の判決文に署名した者は、裁判長の蘇暁東、裁判官の黎雲鳳、李偉華であった。

 その後、陳さんは広東省深セン市地方裁判所に控訴し、弁護士も引き続き陳さんの無罪を強く主張した。しかし、広東省深セン市地方裁判所は控訴を却下し、原判決を維持するものとした。

 地方裁判所の判決文に署名した者は裁判長の呉心斌、裁判官の温錦資、黄丹燕、書記の楊思蘭であった。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/7/11/389862.html)
 
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