文/中国の大法弟子
【明慧日本2019年10月1日】
一、1冊の『轉法輪』が私たち一家をつなぐ
伝統的な家庭で生まれ育った私は20代の頃から、社会的な道徳の堕落と中国国内の性の解放などによる家庭崩壊の現象で、結婚生活や人生そのものに対して希望を感じていませんでした。1997年9月15日に、私はある法輪功学習者を通して、1冊の『轉法輪』をもらい、一晩で読み終えました。初めて人生のいろいろな謎が解けた私は、その後法輪大法の修煉を始めて、生活も楽しくなり幸せを覚えました。
その後、私は同修の紹介である男性同修と知り合い、結婚しました。夫は再婚で、白血病を患っている1人の娘がいました。トラック運転手の夫は仕事で常に家にいないため、私1人で娘を育てました。私は毎朝、彼女を煉功場に連れて行って煉功をして、夜は一緒に『轉法輪』を読みました。
当初、娘はしょっちゅう出血が止まらなくなりましたが、私はいつも彼女をベッドに仰向けに寝かせ、師父の説法の録音を聞かせました。しばらくすると、出血が止まりました。少しずつ出血の現象が少なくなり、病院で治療したり、薬を飲んだりすることもなくなり、白血病が奇跡的に治りました!
当時、私と夫の会話はすべて『轉法輪』をめぐって、いかに自分を修めるとか、いかに人のことを先に考えるかとかが共通の話題で、仲が良くて楽しかったので、周りからはいつも羨ましいと言われました。
しかし、中国共産党による法輪功への弾圧が始まってから、夫は迫害を恐れて修煉をやめてしまいました。その結果、2017年に脳出血で亡くなりました。
娘は私の実の子ではありませんが、小さい時から大法の法理に導かれ、私を本当の母のように慕ってくれ、親孝行をしてくれました。私と夫の間には1人の息子がいて、夫が亡くなってから、娘は「母さんは私たちと家のために修煉する時間もなくなっている。私達で力を合わせて頑張って、父さんがいる時と同じように、母さんが修煉出来るようにしましょう!」と弟に言って聞かせました。
社会人になった娘は何度も私に「母さん、私は結婚しない。ずっと母さんと一緒に暮らしたいです。母さんの老後の生活も私が面倒を見ます」と言い、給料をもらっても、いつも私に洋服などをプレゼントしてくれました。
この20年余りの迫害の中で、2人の子供は私たち大人と同様に厳しい試練を課せられましたが、成長につれ心が強くなり、そして大法の大切さをもっと分かるようになりました。
二、多くもらった1000元を返す
私とほかの同修は大法の真相を1元の紙幣に書いて使うことで、真相を伝えていました。1元の紙幣が多いバス会社ではよく両替してくれますので、ある日、私はバス会社の両替所に行きました。両替所の係員が何度も数えて確認し、最後にもう1人の係員は親切に袋に入れて、私の前に持って来ました。私はそれを数えることもなく、袋のままバックに入れて離れました。それから直接ある同修の所に行って、バックをそのまま渡して、同じ金額のお金をもらって家に帰りました。
翌日、同修から「昨日両替してもらったお金が1000元多くありました」と連絡が入りました。両替所で係員がダブルチェックをしたので、多くなるはずがなく、もしかしたら、同修の勘違いだと思い、そしてこれは、私の利益の心を試すことだと思いました。
1週間後、私は再び両替するためにバス会社に行きました。両替所に入ると、前の係員がすぐに私のところへ来て、「この前、1000元多くなかったですか?」と聞きました。私は「自分は確認しなかったが、そのまま人に渡した後、その人からも1000元多いと言われました。係員さんが何度も確認したので、間違いがないと思っていました。私が再確認しなかったことで、申し訳ございません。今日はその1000元分を差し引いて、残りの分を両替してください」と言いました。その係員の説明によると、その日、私に両替したお金は違っていませんでしたが、袋に入れる時、そばに置いていた他の人の1000元を一緒に入れてしまったそうです。私がお金を多めにもらったと認めなければ、担当者自らその1000元を賠償することになります。月給1600元の彼女らにとって少ない金額ではありませんでした。担当の係員は私に「ありがとうございます!」と礼を言ってくれました。
師父は私たちに真・善・忍に従って道徳心の高い人になり、どんな時にも、人のことを先に考えるように教えてくださいました。修煉する前の私は小さな利益も貪るような人間でしたが、法輪大法は私を高めてくれました。
三、大法が息子に知恵を与えた
私は息子を妊娠した時から、師父の説法録音をよく聞かせていました。
1999年7月、江沢民は法輪功への弾圧を起こし、法輪功学習者に肉体上、精神上、経済上すべての面からむごい迫害を行ないました。私のような技術者を清掃員にさせたり、給料を支払わない、あるいは最低賃金にまで下げたり、解雇したりするほかに、労働教養や刑罰を下して刑務所に入れられ、残忍な拷問をするなどし、さらには生きたまま臓器を摘出するなど、想像に絶する迫害を今でも行なっています。
私と夫が迫害されていたため、生まれて数カ月しか経っていない息子は親戚や同修の家で育ててもらいました。娘と息子は子供の時から両親が嫌がらせを受けたり、連行されたりしたことを何度も見ていて、恐怖心と孤独感に駆られて幼ない子の心は深く傷つけられました。このような過酷な環境の中で成長する子供たちはより強く、たくましくなってきました。
政府の迫害による我が家への経済的打撃はとてつもなく大きかったのです。高校に入った息子は年間1万元余りの学費を考えて、「親から多額な学費をもらって高校と大学に進学するより、ぼくは自分で稼ぎながら技術を学び、技術者になりたい」と決意し、16歳で高校を中退しました。最初はある技術を学べる会社に就職しましたが、半年が過ぎても雑用係をさせられ、技術を全く教えてもらえなかったのです。その後、ほかの会社に入りましたが、やはり技術と無関係の仕事ばかりさせられました。その会社も辞めて、ようやく機械を修理する仕事に就き、本当に技術を学べるようになりました。また、仕事の傍らパソコンに関する知識も身につけ、休みの日には同修たちのパソコンの問題も解決してあげました。
会社で、息子は一生懸命に働き、真面目に学び、仕事を速くこなし、技術のレベルもどんどん上がりました。彼が機械を修理するといつも速く出来上がり、調子もよく安定するので、客からの評判も高く、会社からも信頼されました。翌年、18歳になった時にエンジニアの資格を取得し、会社で最も若いエンジニアになりました。また1年後、エンジニア1級の国家試験に合格し、以前からのエンジニアになる夢を叶えました。
息子は、「師父が私に知恵を与えてくださり、励ましてくださいました。師父の法がいつも私の頭にあるから、何をしても人のことを先に考え、自分の知識と経験を人と共有することができました」と言いました。息子の仕事ぶりと人柄が上司や同僚、それに顧客にも信頼され、みんなと仲良くしています。
家でも息子は親孝行で、給料をもらったら、自分にわずかな小遣いと私に500元をくれるほか、全部私に渡して、「これを大法の真相資料に使うか、貯金するか、母さんが自由にしていいよ」と言います。師父の大法は彼に健康な体と純粋な心を与えてくださいました。それで彼も、大法の素晴らしさをより多くの人々にもたらそうとしています。
私たち大法弟子は、長年にわたって自分のお金と自分の時間を利用して、法輪功迫害の真相資料を作ったり、それを配ったりして、中国共産党の嘘偽りの宣伝に騙された衆生に法輪功の真相を伝え、救い済度しているのです。
私たちは師父や大法から沢山のものをいただきました。そして、教えを守り、法輪大法を修煉して返本帰真することこそ、もっとも幸運なことだと思います。しかし、まだ大勢の人々は中国共産党に騙されて真相を知らず、救い済度される機縁を失っています。師父はすべての命を大切にされています!! より多くの人々に大法の真相を知らせ、救い済度されるように願って、これからも頑張っていきましょう!!