人を救う過程で 自分を修める
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2020年3月19日】私は1996年末から法輪大法を学び始めました。初めの頃は修煉がどういうもので、どういうふうに修煉すべきなのかもわかりませんでしたが、二十数年の修煉を経て徐々にわかるようになりました。師父が按排して下さった道を歩み続け、師父の法を正す手伝いをし、人々に法輪功真相を伝えて救うという長い道のりを歩んで、今日まで至りました。師父の導きによって一歩一歩前進し、師父のご加護の下で、一つ一つの難関を乗り越えて来ました。特に今回の疫病の大流行においては、最初は無力感があったものの、正念を出して外に出て行き、法輪功の真相を伝えるようになるまで、すべて師父のお導きの下で進めることが出来ました。

 私は2015年から外に出て法輪功の真相を伝え始めました。毎回順調とは言えないものの、風雨にも負けずに可能な限り最善を尽くしました。その過程で、師父の法に基づいて人心を放下して執着を取り除き、心性を向上させて自分を修めてきました。ただ、人に理解してもらえるまで、伝えきれなかったことも多々ありました。

 しかし大疫病が到来後、武漢の鎖から始まり、全国各地で地域単位で封鎖されて街から人影は消え、人々は皆マスクをして人との接触を避けています。このような状況下で、私は「人に近づけないのにどうやって法輪功の真相を伝え、救うことができるのだろうか? 1人でも多くの人を救うために、師父が時間を延ばしてくださっているのに」と困惑しました。「皆さんがやるべきことは人を救うことだけであり」[1]という師父の教えは、大法弟子として行なわなければならないことだと思いました。

 ですから、対面で法輪功の真相を伝えるのが難しいならば、他の方法を考えてみようと思い、以前電話で法輪功迫害の真相を伝えたことを思い出しました。もう、プリペイドカードを売っていないこの時代に、どうすればよいのかと同修に相談したところ、なんと、賛同してくれた同修がプリペイドカードを探し出してくれました。まず一番に、疫病が蔓延している地域が最も重要だと考え、最初に湖北省黄岡市の電話番号を調べました。長い間、真相電話をかけていなかったので不安でしたが、やはり、数通かけてみたもののすぐに切られてしまい、反応はよくありませんでした。1人にさえ伝えられず、対面の時とは大きな差があるように感じました。とりあえず「念が正しくない。自信を持っていない」などと自分の内に向けて原因を探し、帰宅して翌日またリベンジしようと決めました。しかし、翌日は初日よりも悪く、一つの通話も通じず、圏外などの応答になってしまいました。もしかして、プリペイドカードの残金を使い切ったのかもしれないと思い、チャージしたのですが、あい変わらず圏外となり繋がりませんでした。

 現在では、武漢肺炎は全世界に蔓延し、中国共産党はその蔓延阻止に力を入れず、様々な手段でこのひどい状況を隠そうとしています。共産党はいわゆる「安定」を最優先し、人を救うのではなく人に害を加えています。多くの人が病毒に感染していても治療が受けられず、家で苦しんで死を待つしかありません。

 師父は私たち大法弟子に大法の真相を伝え、人を救うことを求められています。現在、私たちは旧勢力から人を奪い返し、救わなければなりません。「よし、以前のように対面で真相を伝えよう」と私は出かけて行きました。師父にご加護をお願いし、人数にこだわらず1人でも救えるようにと思いました。まずはマスクをし、人と2メートルの距離を保って大きな声であいさつをし、返事をしてくれる人に対して、「大疫病でトラブルに遭ったら、『法輪大法好! 真・善・忍!』(『法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!』)の9文字を念じてください。これは命を救う言葉ですよ」と真正面から話しました。

 そして、これを受け入れた方に対しては「三退」をすると命が保障されることを話し、「三退」も勧めていきました。さらに「この9文字を家族や友人にも伝えてください」と、もう一声かけました。このようなやり方で、ほとんどの人は受け入れてくれました。この武漢肺炎の件から、多くの人が中国共産党の邪悪な本質を分別できるようになりましたが、一方では聞かない、やはり信じない人もいました。

 最初は、毎日2、3人ほどしか三退しなかったのですが、徐々に毎日6、7人になり、今ではもっと増えました。

 現在は、このような真相伝えの方法に慣れてきました。まず、脱退すれば平安になれることから話し、それから法輪大法の素晴らしさを伝えます。命を救う秘訣を話せば受け入れてもらいやすくなります。特にこの特別な時期に、人々は命が救われることに非常に関心があります。このように真相を伝えれば、基本的に反応は大変良いです。ここ数日間は、道を歩く人やバスを待つ人、買い物をする人など、出会う全ての人に対して大法の真相を伝えました。人に出会えないときは、発正念をすることにしました。この過程で、法を正すときの大法弟子として、師の法を正すことを手伝い、衆生を救い済度する道を歩むことは何よりも幸せなことだと身をもって感じました。

 そしてこの間の学法を通して、自分の執着を探し出しました。対面する代わりに電話で真相を伝えることをしたのは、困難を恐れた恐怖心や安逸心があり、中国共産党による法輪功への誹謗中傷を信じている人に通報されることに怯えていたからです。実際これは利己心であり、師父は「絶えず執着心を取り除くことこそ人間の修煉の過程のすべてです」 [2] とおっしゃいました。師父が、私にこのような執着心を取り除かせるために、この時期の修煉の道を按排してくださったのだ、と悟りました。どんな時でも大法の求めることに従って行なえば、私たち大法弟子が通れない道はないと思いました。

 また、「大法弟子一人一人は自分の状況によって、自分に合ったやり方で人を救う道を歩むべきだ」と認識しました。法輪功の真相を伝える形式は、資料配布や電話かけ、メールの送信、対面で直に行なうなど様々ありますが、一切の妨害や封鎖を突破して、師父の按排された道を歩み、より多くの人を救わなければなりません。その過程で自分をよく修め、先史の誓願を果たし、「本当の家」に帰ることが私たちの使命です。

 以上が、私がこの短い特別な時期に歩んできた修煉の道です。ここに書き出して同修と交流し、切磋琢磨したいと思います。また、法に則っていない所があれば、ご指摘をお願いします。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『各地の説法七』「シカゴ市法会での説法」  
 [2] 李洪志師父の著作:『轉法輪

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/3/1/401862.html)
 
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