関門を突破する中 正念は盤石の如く揺るがず
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文/中国の大法弟子が口述し 同修が整理

 【明慧日本201912月23日】私は二度も大きな病業の試練を経験しました。極限状態の中を私は揺るぎ難い正念で、そして、師父と大法に対する固い信念を持って乗り越えて来ました。

 1回目の病業の症状は呼吸困難でした。最初の頃、私は全身の力がなくなり、息が苦しく、とても辛く感じました。部屋の空気の流れが悪いのではないかと思い、窓を開け、頭を外に出して空気を多く吸ってみました。しかし症状は改善せず、呼吸はますます困難になってめまいもし、立つことが出来なくなり、胸には何か異物が詰まっているように感じました。その異物はゆっくりと上昇し、上に上がれば上がるほど、呼吸が困難になりました。異物が首のあたりに上がって来た時、私はすでに極限状態に陥り、もう死ぬかもしれないと思って体が倒れそうになり、目の前は真っ暗になって、窒息し死にそうになりました。その時に、思想業が脳裏に浮かび、「もう逝くのだ……」と思いました。もし、私がそのまま倒れてしまえば、恐らく永遠に戻って来られなかったでしょう。危機一髪の時、私は全力を出して大声で「師父、助けてください」と叫びました。

 その瞬間、異物の上昇が突然止まり、そして消えてなくなり、たちまち楽になりました。私は大きく息を吸い、自分が生き返ったと分かりました。もしその時、思想業に従って考えれば、旧勢力の思うままになっていたことでしょう。私は即死とは何かがよく分かりました。常人がもし、このような状況に陥ってしまえば、きっと即死したに違いありません。

 内に向けて探すと、様々な問題を見つけました。あの頃、息子の嫁の出産の手伝いで、法を学ぶことも煉功することも疎(おろそ)かにしていました。嫁が仕事に復帰してからも、私は遅れた分をしっかり取り戻そうとせず、毎日、家事や孫の世話で忙しく、法を学んでも心に留めず、旧勢力に隙に乗じられました。師父は「あなたが修煉したいから、邪悪はあなたに修煉させないようにします。しかし、あなたがしっかり修煉しなければ、邪悪に迫害される対象になります」[1] と説かれました。そこで、「私は間違いました。私は必ず追いつきます」と師父に心から謝りました。それからは家事がいくら多くても、私はできるだけ時間を作り、正しく行ない、毎朝3時に起床し、功を煉り、法を学び、そして家事をするようにしました。その後、状態はますます良くなりました。

 2回目の病業はさらに激しいものでした。最初、私は熱があると感じてとても気分が悪く、その後、熱がさらに上がり、41度まで上がったのではないかと思いました。姉は体温計を持って来て、体温を計ろうとしましたが、私は「必要ありません。病気ではないから体温を計る必要はありません」と断りました。一番我慢できなかったのは腰痛でした。二つの腎臓に親指ぐらいの太さの鉄の棒が刺さったように感じ、しかも、中でかき混ぜられているように激痛を感じました。寝返りをしようとしても、体が痛くてたまらず、その辛さは言葉で表現できないものでした。顔から汗が止まらず、体が震えていました。その時、同修がやって来て、私の様子を見てからすぐにベッドの横に座り、発正念をしてくれました。私は起き上がって一緒に発正念をしようとしましたが頭に、「起き上がらなくていいよ。寝たままでいいよ」とのよくない考えが出てきました。「私は寝たままにしません。必ず起き上がって発正念をします。旧勢力の妨害を認めません」との強い一念を発しました。

 姉も母も私の辛そうな様子を見て、私を支えようとしました。私は、「自分で起きられるから」と言って、右手で体を支えて起き上がろうとしましたが、痛くて、痛くて体が震え、涙も汗も顔からポタポタ垂れ落ちてきて、姉は私の汗を拭きながら泣いていました。夫(同修)は私に、「起き上がらなくていい、寝たままで発正念をしたら」と言いましたが、私は「いいえ、必ず起きます」と言いました。

 私は師父にご加持をお願いし、旧勢力の妨害を徹底的に否定しました。同修も「あなたは必ず起きられますから」と励ましてくれました。腰の両側に刺さった鉄の棒がまだ中でかき混ぜられており、さらに、鉄の棒に二つの重りがぶら下がっているように感じました。私は師父に、「師父! 弟子は死ぬことは恐れません。この体は大したものではありません。しかし、生きることは大法を実証することです。このまま逝ってしまえば、大法に泥を塗ることになります。家族も大法の悪口を言うでしょう。師父、私を助けてください」とお願いしました。

 私はやっと起き上がることが出来ました。それから40分間発正念をしました。すると熱が下がり、腰の痛みも消え、体が軽くなりました。その後、畑仕事も普通に出来るようになりました。母も姉もとても喜んで、「回復してよかった。あのときは本当に怖かったわ」と言いました。

 今回の病業の原因を見つけました。息子夫婦が喧嘩をして、孫娘は泣きながら「おばあちゃん、パパとママがケンカをして、離婚するかも知れない」と私に訴えてきました。

 私は息子夫婦のトラブルに陥り、情をなかなか放下できずに邪悪に隙に乗じられました。師父は「定められた天寿を越えた、延長された生命は、すべて煉功するために与えられたものであり、間違った考えが浮かんだだけで命の危険を招くことがあります。というのは、あなたの生命の過程はとっくに終わっているからです」[2] と説かれました。今回の事は私に大きな教訓を残してくれました。私は直ちに息子に対する情を放下し、「人にはそれぞれの運命があるから、私はあなた達の代わりにはなれない、あなた達を左右することも出来ない」と思いました。その時、少しでも正念が足りなければ、もう命を失っていたことでしょう。

 二度の病業から、「辛さが極限に達していた時でも、大法と師父に対する揺るぎない信念を現し、盤石のように固く大きくしなければならず、決して思想業に従って行なってはならない。正念が少しでも足らなければ、関門を乗り越えることが出来ない」ということを体得しました。

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『二〇〇四年ニューヨーク国際法会での説法』
 [2] 李洪志師父の著作:『轉法輪

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2019/12/3/396334.html)
 
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