トランプ大統領 WHOへの資金の拠出を一時停止
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 【明慧日本2020年4月23日】中国国内では、外国の感染症の悪いニュースを広げることがブームとなっており、反米感情を高めている。中国共産党(以下、中共)の宣伝を信じる多くの中国人、知識人を含めてこれらの人達が、米国トランプ大統領の世界保健機構・WHOへの資金拠出停止は「嫌がらせ」だと言った。「なんのための嫌がらせなのか?」と尋ねると、誰一人としてその理由を分かっていない。

 一、トランプ大統領の「嫌がらせ」という世論はどこから来たのか?

 なぜ、中国国内に住んでいる中国人は、トランプ大統領は「嫌がらせ」をしている、と言うのだろうか? それは、中共の宣伝はトランプ大統領の大事なコメントを伝えていなかったために、中国人はその理由について何も知らないからである。

 中共が国民にその理由を伝えなかった原因は、以下の通りである。

 1)米国は2019年、世界保健機構に4億米ドルを拠出した。これは、2番目に大きな資金支援国のほぼ2倍である。しかし、中共の拠出金はわずか4200万米ドルである。もし、中共が米国のようにWHOに多額の拠出金を提供していたのであれば、騒ぎ立てて世界に知らしめたことだろう。米国は拠出金の提供は自らの責任だと考え、世界の人々が健康で幸せになるために、健全な保険機構が必要だと考えている。

 2)トランプ大統領は2020年4月7日、「中国がWHOに4200万米ドルを支払ったのに対し、我々は4億5000万米ドルを支払った。しかしWHOが行なっていることは、中国側の意向に基づいて行なっているようである。これは間違であり、我々に対して不公平である。実のところ、これは世界に対しても不公平である」。「彼らWHOは『中国においてはすべてが安全だ、人から人へ伝染する現象はないと言って、各国の国境閉鎖を解除してもよい』と、中国よりのコメントを出した」と語った。

 3)ペンス米国副大統領は4月8日、「トランプ大統領は1月に新型コロナウイルス(中共ウイルス)対策室を立ち上げ、中国からの観光客の受け入れを停止させた。この政策を実施するまでに、WHOは新型コロナウイルスの脅威、ならびに中国での影響を希薄化していた」と語った。

 4)中共ウイルスが爆発的に蔓延した後、WHOの譚書記は、各国は中国との旅行の往来を禁止することに反対した。しかし、武漢がロックダウン(都市封鎖)になった際に、アメリカは中国への旅行を一時停止した。この後、多くの国は中共ウイルスの蔓延した状況に応じて、WHOの反対を押し切って中国への旅行を停止した。この状況下にも関わらず、WHOは中共よりの立場を変えることはなく、各国の安全を無視した。

 5)ホワイトハウス貿易、および製造業政策室主任・ナバロ氏は「過去10年間において、中国政府はWHOの最高責任者を選出する際に、機構をコントロールするために積極的に異常な行動をしてきたという。もちろん彼らはWHOの譚徳善のような人を代理人として、植民地式の代理方法で他の機構に影響を与え、コントロールしようとした。中国政府は15の機構の内、すでに5機構を配下に置いてコントロールしている」と指摘した。

 ナバロ氏は「中国政府が行なっているWHOに対するコントロールによって、もたらした破壊力は巨大なものです。中共は人々に拡散するウイルスに対する防御するための情報提供を押さえ込み、『大流行病』の呼び方を拒絶した。中共は基本的に旅行禁止を奨励しなかった。私が言いたのは、この世界を災難の中に陥れた行為は、我々が知っている限りでは最も卑劣極まりないものである」と語った。

 6)WHOの譚書記は、各国に時期をとらえて早期に予防するようにと呼びかけた、と言っている。中共も1月2日の時点で、米国やWHOに通報した、と言っている。しかし、彼らはWHOに何を通報したのだろうか? それは「予防ができて、コントロールができる。人から人へは伝染しない」という、ウソの報告だった。

 7)WHOおよび米国衛生部の官員は2月下旬になって、中国へ調査に行った。なぜ、2月になったのだろうか? それは中国が渡航を許可しなかったからである。これらの事は中国国民が知るはずがない。

 言い換えれば、WHOは各国の健康を守る機構でありながら、かえって、中共の手先となって各国のウイルス対策を阻害した。そして災難を醸成(※)して、各国に数多くの死者を出させた。このような最悪な機構はほかにはないと思う。

 以上の理由で、トランプ大統領はWHOへの拠出金を一時停止させた。この理由を中共は国民に知らせるはずもない。なぜなら、良心的な中国人がこの真相を知れば、トランプ大統領を支持するようになるからだ。そうなれば、反米、米国に対する憎悪はなくなり、次の感染症がやって来た時に「国外から持ち込まれた」とは言えなくなる。

 これはとても典型的な例である。ようするに中共は国民を洗脳して、偽の世論を作るのである。中共メディアは中共の都合のいいように、事実に反して伝え、多くの論を経て、事実に反する結論に結び付けていく。そして憎しみを煽るために繰り返し伝え、国民への洗脳効果を高めるのだ。

 二、死亡者数こそ感染症の厳しさを示す指標である

 ある人はこう言った。「この度、正気に満ちている人を除いて、全世界の人々はかなりの比率で中共ウイルスに感染している。もし、皆が検査に行けば驚愕な数字が出るはずである。現在、各国の医療条件では国民全員を検査する能力がなく、多くの人が中共ウイルスに感染しているが、症状が出ていないために検査に行っていない」

 各国の検査を受けた人数に基づき、その国の総人口に占める割合の計算方法(※2)は 、統計したデーターで明らかになっている。これは世界で検査を受けた人数の最も多い国は米国で、他の国をはるかに超えている。だから感染者が一番多いのである。角度を変えて見てみると、その国に感染者が多くなったのは、その国が多くの資源を投じ、すなわち、中共ウイルスの防御能力があるといえる。そして死亡者数がその国の厳しい現状を表している。

 必ず指摘しなければならないことは、この災難の中にいる私たちが知っている、中共と隣接する北朝鮮の「ゼロ感染」は信じることは出来ない。一つ言えることは、中共を信じれば、あなたは多くの取り返しのつかない代価を払うことになるだろう。

 (※1)醸成(じょうせい酒などをかもし出すこと。転じて、ある機運・情勢をつくり出すこと

 (※2)参照:https://ourworldindata.org/covid-testing#population-estimates-to-calculate-tests-per-million-people

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/4/12/403744.html)
 
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