【明慧日本2020年5月7日】(香港=明慧記者・方慧)2020年4月9日、香港のある公園の外では50~60歳代の男性・甲さん、乙さん、丙さんの3人が世間話をしていた。香港の法輪功学習者・ウェンデイさん(女性)が公園の外を通りかかった時、乙さんが甲さんに話をしているのが聞こえた。「あなた(甲さん)が武漢ウイルスの感染者と同じ部屋にいたというのは大変なことだ」。通り過ぎたウェンデイさんは戻ってきて甲さんに、「あなたは武漢肺炎の感染者と同じ部屋だったのですか?」と尋ねた。
甲さんは肺の病気を患って入院し検査を受けたのだという。中共ウイルス(武漢肺炎)の感染者ではないが、感染者と同じ病室だったので、もし感染したとしてもウイルスの潜伏期間が長く症状が出ないのである。そのため彼はプレッシャーが大きく目が赤くなり、検査の結果を待ちながら不安な様子だった。
乙さんはウェンデイさんに「あなたは甲さんに近寄りすぎだよ。彼は今、隔離中なのだから私は彼とこんなに距離を保っているのだ」と話した。
ウェンデイさんは「大丈夫です。私は法輪功の修煉者で、強いエネルギーを持っています」。法輪功と聞いた3人は態度を変え、中国共産党(以下、中共)が法輪功を誹謗中傷した嘘、および憎しみを煽る虚などをたくさん話した。ウェンデイさんは彼らに、法輪功は宇宙の特性「真・善・忍」を道徳基準として修煉し、法輪功学習者はとても良い人たちだと説明した。
乙さんはウェンデイさんに「早く行きなさい、いらない事を言うな。彼(甲)は軍人だよ、共産党に雇われ、共産党の飯を食べている。あなたは反共主義者なのにどうやって彼を助けるのですか」と言った。
ウェンデイさんは落ち着いて優しく話を続けた。「私は中国から来ています。私たちは国を愛していますが、党を愛していません。中華文化は五千年の悠久な歴史があり、仁、義、礼、智、信を唱えてきました。しかし、中共はマルクスとレーニン主義を信奉して、無神論を宣伝し、私たちの伝統文化と相容れないのです。私は心から甲さんを助けたい、彼はとても危険にさらされています」
「中共は誕生してからいつも嘘に満ちていました。中共の歴史は虚言の歴史です。でっち上げたものは数えきれないほどあり、中共が言う抗日戦争は嘘であり、英雄人物も嘘であり、あなたたちが見ている情報も嘘なのです。しかしこれはあなたたちが悪いと言っているではなく、あなたたちが見ているメディアの報道は中共にコントロールされています。だからあなたたちが見ている内容は真実ではなく、私の話を聞いて皆さんに考え直してほしいのです」
3人は依然としてウェンデイさんに反論した。「国を悪く言わないでくれ、たしかに今の中国はあまり良くはないが、ウイルスはアメリカが持ち込んだんだ。それでもあなたは私達を救えるというのか?」
ウェンデイさんは「さっき、あなたたちの話を聞いた時、私はすでに2、3メートル先を通り過ぎていました。しかし、甲さんの話を聞いた私は向きを変えて戻ってきました。もし普通の人だったらその話を聞いて、足早に去って行くでしょう。このことで、私に警戒心を持たないでください。私は悪い人ではありません」という話を聞いた3人は少し静かになった。
しかし甲さんは依然として話を受け入れようとせず、病院に戻って薬を飲むと言った。ウェンデイさんは甲さんに、「その薬はあなたの助けにはならないのです。私はあなたからお金を一文も取っていません。私の話を落ち着いて聞いてください」
九文字の真言 命を救う良薬である
乙さんは疑わしそうな表情で言った。「あなたは本当に甲さんを助けられるのか?」
ウェンデイさんは、「神の存在を否定してはいけません。あなたは空気が見えますか? しかし見えなくても空気は存在しています。この世界であなたが見えないものは多くあり、だから、それらが存在していないと言えないでしょう。そうではありませんか? 中国には多くの道徳観念があり、人は善の心を持つべきで、良い人であれば奇跡が起きるのです」。ウェンデイさんは中共ウイルスに関する新聞を彼らに渡し、中の事柄はすべて真実だと伝え、人々は災難の中で善の心を保てば良い心が生まれ、「法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい」を念じれば、神佛のご加護が得られ、奇跡が起きると説明した。
甲さんは何回が瞬きをしながら聞いていた。「このように念じれば、私を助けてくれるのか?」
ウェンデイさんはお守りを甲さんに手渡して、「誠心誠意ゆっくり念じてください」と言い、蓮の花としおり(九文字の真言が書いてある)を甲さんに渡して、家に飾り家族も一緒に念じるように勧めた。
真っ赤な目をしている甲さんは目を細くして、しおりに書いてある九文字の真言を読み、希望にたどりついたように微笑んだ。甲さんは、「私は念じる、必ず念じるよ、本当に効果があるのか?」。 ウェンデイさんは、「神佛はあなたの善の心を見ておられます。あなたに善があれば神佛はあなたを守り、そして希望が生まれるのです」
ウェンデイさんは乙さんと丙さんに「私は甲さんに元気なってもらいたい一心なのです、あなた方も法輪功への観念を変えてほしい、これは『明慧週刊』です。法輪功が20年ちかく受けた残酷な迫害の真相を理解してください」。2人は不満そうに、あなたは甲さんだけに、お守りと感染症に関する小冊子、蓮の花としおりを渡したと言った。
乙さんと丙さんはさらに、「あなたは平等でない、資料は全部彼に渡して、私達にくれなかったではないか?」と言った。ウェンデイさんは微笑みながら、皆さんの分もありますと言って、2人に「法輪大法は素晴らしい! 『真・善・忍』は素晴らしい!」と念じるように教え、この九文字の真言は中共ウイルスからの感染防止の特効薬だと告げ、危険な事に出遭う時に念じるように勧めた。
2人の話し声は大きかったが、資料に書いている中共の法輪功を誹謗中傷した言葉を繰り返して読み、お守りと蓮の花、小冊子を受け取った丙さんは、大事そうに見た後、手提げ袋に入れた。この時の彼は人が変わったように、態度が穏やかになった。
三退して中共から遠ざかれば、平安が訪れる
ウェンデイさんは甲さんに真相を話していた時、乙さんはウェンデイさんから離れようと、何度も椅子を移動した。
ウェンデイさんは甲さんに説明している時、マスクを着けたままでは話がはっきりと伝わらないと思い、マスクを取って話していた。乙さんはこの場面を見てとても危険だと思い、ウェンデイさんが甲さんからウイルスに感染されないように、甲さんから離れるように言った。ウェンデイさんは「このことはとても重要なので、甲さんに理解してもらうためには、近くではっきりと伝えなければなりません」
「あなたは軍人の時、きっと誓いを立てて、党、青年団と少年先鋒隊に加入したことがあるでしょう?」と甲さんに聞いた。甲さんは「そうだよ、それがどうしたの?」、「あなたは三退しなければならない」と、ウェンデイさんは強い口調で伝えた。
予想に反して甲さんは大声で「必要ない」と言った。
「あなたは拳を握り血に染められた旗の前で、共産主義のために一生捧げると誓いましたね、命を中共に捧げる誓いを取り消さなければ、あなたの命は中共に預けたままです。中共は悪事をやり尽くしています。今は天が中共を滅ぼそうとしていますが、中共に対する神の清算が始まれば、あなたは中共の一分子なので、中共の副葬品になってしまいます。だからあなたは中共組織から脱退して、自分の生命を取り戻してほしいのです。これに加えて九文字の真言を念じることで、あなたの病気は治るのです」と、ウェンデイさんは甲さんを説得した。
甲さんは「どうすれば脱退できるの?」と聞いた。
「ペンネーム、または仮名でも三退することができます」と、ウェンデイさんは説明し、テーブルの上に置いてある将棋盤に「楚河漢界」(境界線)という文字が見えたので、甲さんに「『漢界』という仮名をつかって中共から脱退しましょう。そうすればあなたは新たな世界を迎えることができます」と言うと、甲さんは「いいよ!」と言って、両手で将棋盤の境界線を触りながら、「私は共産党にはもう構わない。境界線をはっきりと分ける。共産党は共産党であり私は私だ。私はもう共産党員ではなく、今後は互いに干渉しない。『漢界』という名前はとても素晴らしい!」と話した。
法輪功が他人の事を考えることに敬服する
年齢がやや若い乙さんは、甲さんが三退したのを見て、自分のマスクを外し、甲さんが元気になることを願っていると言い、「今日、私は法輪功にとても感心した。法輪功学習者は良い人で他人の事を考えている、私はとても感動した。本当の話をすると、甲さんと同じ病室の武漢肺炎の感染者は亡くなったので、皆が甲さんから遠く離れようとしており、あなたのように近づく人はいない。あなたが彼の近くでこんなに長い間、話したことはすべて甲さんのためであり、あなたのまごごろと優しさを見る事ができた」と、心の中の正直な気持ちを語った。
ウェンデイさんは、「これらは大法の師父が教えてくださいました。私達は『真・善・忍』の基準で自分を律し、他人にやさしく、善をもって他人に接するように教えられ、福音をあなたたちに届けたいと思っています。機会があれば『轉法輪』を一度、読んでみてください。この本は広大で奥深いのです」と話した。
ウェンデイさんは彼らに、この度の武漢肺炎は中共を標的にしているので、中共組織から脱退せず親しくしていれば、とても危険だと伝えた。
4月13日、ウェンデイさんは公園で再び甲さんに出会い、検査の結果を尋ねた。甲さんは「とても良い結果でした! 私は大丈夫です」と答えた。そして繰り返しウェンデイさんに感謝した。ウェンデイさんは、彼が真相を理解してくれたことにほっとし、本当に嬉しかったという。