文/中国の大法弟子
【明慧日本2020年4月1日】私は北部の中規模の都市に住んでおり、数年前からこの都市の病院で真相を伝え、三退を勧め、良い結果を得ています。この市には、九つの区、七つの県、また近隣の省にいくつかの旗(訳注:中国の行政単位の一つ)があり、毎日多くの患者とその家族が診察のためにこの病院を訪れています。人の流動が大きく、その多数を県外と旗外の人が占めています。
午前中に診察のためにここに来る患者は、最初に受付し、医師の診察、検査、CT、MRI、採血などをします。通常、結果は午後3時以後になります。そのため、多くの患者とその家族が病院のロビー、廊下、診察室で検査結果を待ち、レントゲンまたはCTなどのレポートを受け取り、診察室に戻ってそれらのレポートなどを医師に渡し、入院するか転院するかを判断してもらいます。私は午後の患者と同行する家族が検査結果を待っているこの時間帯に真相を伝え、三退を勧めています。
私が真相を伝える時、冒頭の発言に決まったパターンはなく、人と環境によって変わります。決して「三退をすれば災難を避けられることをご存じですか?」または「法輪功をご存知ですか?」のような言い方はしません。なぜなら患者とその家族は来たばかりで、見知らぬところにあって強い予防意識を持っており、家族が病気で、その診断がまだ分からず、気持ちが不安定で複雑な状態だからです。私は一般的に、まず話かけてみます、患者は誰ですか? あなたとの関係は? あるいはあなたと一緒に来た人はだれですか? 最初は世間話をして、次に、親孝行と道徳から話し、最後に三退と大法について話します。一般的に言えば、ほとんどの人は受け入れることができ、喜んで聞いてくれます。
私はこの病院で真相伝えを行う前に、病院のまわりの薬局、ホテル、スーパー、交通機関、レストラン等の状況を調べておきます。多くの患者や家族がこれらのことを気にしているので、尋ねられたら私は熱心に紹介します。例えば入院する場合、付き添いの方が住むところがなく、どのホテルが安く、清潔で安全で、どのスーパーで日用品を購入できて、しかも価格は病院の売店よりも安いこと、などを伝えます。もし医師が処方してくれた薬を近くの薬局で購入できる場合は、病院で処方される日数を少なめに買って、その薬と同じものを薬局で買うとだいぶお得であることを教えます。また患者が流動食を必要とする場合、どれが良く、きれいで安いかを彼らに紹介します。このように、患者や同行する家族とお話しして、困った時に助けたりして三退の話をすると基本的に皆は同意し、効果も非常に良いです。
かつてがん患者に真相を伝え三退を勧めた時、彼がプライバシーのことを教えてくれました。彼は家族に申し訳ないことをしてしまったと後悔していました。私は善の気持ちで彼と交流し、また人の人生は縁であること、人の運命は決められており、神様は私たちを見ていることを話しました。これからは他人を傷つけることはしてはいけません。「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしいを誠心誠意念じれば良い結末につながります」と伝えました。この患者は非常に感動し、両手で私の手を握り、目に涙を流し、何度も感謝しました。「感謝するなら私ではなく、大法の師父に感謝しなさい、これをさせてくれたのは大法の師父です」と言いました。他にも、ある患者が私に新鮮な野菜をくれたり、住所と電話番号を書いてくれたり、お家に来てほしいと誘われたこともありました。
ある日の午後、病院の外来に着いたとたん、私の隣の1人が目の前にいる人を指さして、「あの人は法輪功の人です。彼女は脱党するよう勧められて受け入れた、これは党に反する行為です」。彼は非常に悪い言葉を口にしながら、ぷんぷん怒っていました。私は微笑んで彼に「あなたは機嫌が悪いのですか? 何か困ったことでもあるのですか? 私に何かできますか」と聞きました。彼のたばこを持つ手はまだ震えていて、何も言いませんでした。
「誰の世話をしているのですか?」と、もう一度尋ねました。彼はつい「私が誰かの世話をしていることをなぜ知っているのですか?」と聞きました。「あなたの声は緊張して高まり、煙草を吸いながら、大きく真ん丸に見開いた目……まだ尋ねる必要がありますか」と言いました。彼は笑いました。実は彼は父の付き添いに来ました。父はすでに1週間入院していました。父には3人の息子と2人の娘がいますが誰も来ておらず、金銭的な協力もしてくれず、1人だけで頑張っています。妻も病気をしており、家の畑を世話する人もいないし、非常に不安で焦っています。私は「あなたは親孝行しており、実は優しい人です。百善のうち親孝行が第一であるとよく言われますが、このご時世では親孝行の人は多くありません。共産党が腐敗しており、モラルがなく、人々は金儲けしか考えず、親戚とも付き合いません。法輪功だけが人々に良い人になるよう教えており、善悪には報いがあります。あなたとあなたの父親は心から「法輪大法は素晴らし、真・善・忍は素晴らしい、と念じれば良い結果をもたらすでしょう」と私は穏やかな口調で言いました。彼は私の手をつかんで涙を流しました。「今日はいい人に出会った、高貴な人に出会った。さっきの姉さんもいい人だった、私は彼女を誤解した」と彼は繰り返し言いました。
過去数年間、真相を伝える中で、私は公用語や決まり文句で話したことは一度もありません。大法の基本的な真相を伝え、平和的に、自然と、わざとらしくしません。私たちは心を込めてやっていれば、真相を伝えること、三退を勧める効果は確実です。佛法修煉は真・善・忍の理念で自分を要求すれば実際、真相を伝えること、衆生を救うことは非常に簡単です。ここ数年間、私はあまり嫌な顔をする人に出会ったことがなく、携帯で警察に通報されたこともありません。