理性的に米国大統領選挙を見る
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文/米国の大法弟子

 【明慧日本2020年11月21日】2020年の米国大統領選挙は、善と悪、神と悪魔の戦いであり、大統領を選ぶのではなく、アメリカの未来と人類の歴史の未来を選択する戦いであることが、一般の常人にもはっきりと分かっています。明慧編集部の文章が発表されてから、同修たちはこの事についてより明確になりました。師父が明慧ネットと大紀元で同時に新経文を発表されたことで、この事はまた違う変化があると感じました。

 最近、この事について同修の交流が多くあります。ここで、私も自身の理解を話したいと思いますが、文章の中に不足の所があれば、慈悲なるご指摘をよろしくお願いします。

 一、私たちは政治に参与していない

 学習者の中に、異なる政党の個人を支持する人がいるのは当たり前のことですが、一部の学習者は私たちのメディアの報道の方向性についてよく疑問を感じます。例えば、2016年にトランプ氏が当選した後、主流メディアは躍起になってトランプ氏をスキャンダル化しようとし、いわゆる「ロシア疑惑」事件について盛んに報道していましたが、私たちのメディアはトランプ氏が無実であり、ハメられたと主張してきました。当時、トランプ氏の元弁護士も有罪を認めるように妥協し、汚点証人になることに同意したのに対し、私たちのメディアはトランプ氏が無罪であることを堅持し続けていました。当時、一部の学習者から「トランプ氏を積極的に宣伝しすぎているのではないか? 政治に参与しているのではないか?」と疑問の声が上がりました。一部の学習者は大紀元と断絶しようとしました。

 実際、アメリカの主流メディアに中共がひどく浸透したのは近年だけではなく、ここ数十年の間に、自由派の文化業界が西洋世界を一方的に左側に引っ張ってきました。保守派(特に成功した保守派)の人々は、次々と体じゅう傷だらけになるほど攻撃されました。名誉をとことんまで汚された人もいれば、すべての家財を失ってしまった人もおり、鬱になって死んだ人もいます。トランプ氏は、勇敢に立ち上がってこれらのメディアに対抗しようとする第一人者であり、メディアの悪行為に公然と戦いを挑む最初の人物です。

 考えてみれば、自由派メディアに追従し誤った情報を拡散することは、政治の参与にならないのでしょうか? 黙って事実を言わないことは、政治の参与にならないのでしょうか?

 師父はこのように説かれています。「大法弟子のメディアは嘘をついてはいけないのではありませんか? フェイクニュースを流すメディアと同じではないからといって、不満を持つべきではないでしょう」[1]

 最後に、ロシア疑惑の調査結果は、トランプ氏が無実であり、ハメられたことを証明しました。

 今回のアメリカの大統領選挙では、私たちのメディアもトランプ氏について強く肯定的に報道し、偽情報を流すメディアとは鮮明的な対照となりました。世論調査と呼ばれるものは、実際には全く調査をしておらず、ただ嘘をついて、その後の不正票に向けて勢いをつけていただけなのです。偽造投票の後、メディアはトランプ氏に敗北を認めさせ、権力を移譲するために憚らずに嘘を流しています。これが、すでに計画していた一連の陰謀ではないことを証明できる人はいるのでしょうか? 汚い政治の裏には共産主義の要素が隠されています。中共の創始者であるカール・マルクスは、悪魔教団の分派であるイルミナティ(Illuminati)のメンバーであることが分かっています。『共産党宣言』もマルクスのオリジナルものではなく、主な思想と観点はイルミナティに由来しています。また、多くのアメリカ人は、アメリカには「深層政府(国家の内部における国家)」が存在していることを知っており、だからこそトランプ氏はその政治的な膿を排除したいと言っています。

 偽の世論調査が蔓延していた頃、バイデン自身が勝利を宣言した時、一部の学習者はまた、「我々のメディアは政治に参与しているのではないか? 今後の真相を伝えるのに障害になるのではないか?」と疑問に思っていたようです。

 皆さんが知っているように、政治に参与するということは、政治的な主張を持ち、政治的な利益や権力を求めることです。それと違って、私たちはこれらの要求を持っているのではなく、単に真理と良心を堅持しているだけであり、すべての正しい要素に対する責任を持っており、だから私たちは政治に参与していないのです。一方で、風向きを見てかじを取り、利益と引き換えに富裕層や権力者に傾く人は、本当に政治に参与することになります。

 師父はこのように説かれています。「しかし正真正銘の佛は宇宙の保護者であり、宇宙の全ての正の要素に責任を負うのです」[2]。大法弟子が真相を伝える中で、世間の人々は中共の邪悪を認識できれば、何かの行動をとるかもしれません。 悪の旧勢力が乱暴に逆襲し、世間の人々に手を下そうとする時、私たちは無関心でいられるでしょうか?

 しかし、私たちは政治には参与していませんし、正の要素に責任を負うだけなのです。

 明慧編集部の文章が掲載された後、修煉者としてこの機会を大切にしてやるべきことをしっかりと行うはずですが、共和党寄りの学習者は共和党の理念を加えるかもしれないし、民主党に不満を持つ学習者はこれを機に民主党を批判するかもしれません。大法はどの政党も支持しないだろうし、どんな常人組織に対しても宇宙大法の支持に値しません。私たちは組織ではなく心を見ているのであって、両党の人達はともに私たちの救う対象になります。トランプ氏を支持し、不正選挙に反対している人の中に、民主党の人も多くいます。ですので、不正選挙をコントロール人たちと言えば、旧勢力の要素と呼んでも、闇の勢力と呼んでも、人々はそれを受け入れることができます。しかし、民主党がどうのこうのと言うのであれば、多くの人を押しのけてしまうことになるし、事実にも符合しません。 民主党には正直で、善良な人が多くいますので、私たちは自分で政治の枠に入ってはいけません。

 二、常人の理解できる方式で人を救う

 常人には根深い考えがあり、彼らの考えに合わないものは拒否され、その結果、救われる障害となります。したがって、明慧ネットの編集部が誰を支持すべきかを明らかにした記事を掲載したとはいえ、佛学会あるいは法輪功学習者の名義で行うべきではありません。他のいくつかの真相を伝えるものと組み合わせるのも不適切です。個人の名義で活動に参加してもいいし、個人やメディアのボランティアとしてニュースや記事を共有しても構いません。

 また、トランプ氏を支持する各種の宗教の人たちは大勢おり、彼らは神がどのようにトランプ氏を守るか、どのように神に祈るかを言っていますが、どの教会を代表してパレードに参加したのか、どの教堂が彼を組織して来たのかを言う人はいません。人々は社会の中で、それぞれ異なる身分を持っており、みんな自分を代表しているだけなのです。

 中共の党文化に汚染されている私たちは、「誰も代表しない」ことになかなか慣れていません。実際には、ある生命が立ち上がって自分の立場を述べたり、あるいは大法弟子が出て法を実証したりすることは、この生命自身のことではないでしょうか? 当時、中国政府に陳情した時、それぞれの一個人を代表していたのではないでしょうか?

 一部の学習者は個人の名義でしか活動に参加できないと聞くと、法を正すことや人を救うこととは何の関係もないと思うようになりました。実際、個人の名義で参加する理由は、一般の常人に理解されるため、人を救うのに妨害をもたらさないようにするためであり、法を正すことと無関係ではありません。

 三、目的は人の心を変えることである

 世間のすべてのものは神に按排されており、誰が当選するのか神がすでに決められているのだと言う学習者がいます。そうすると、ずっと前に神がすべてを決めてくださったのですから、大事なのは心の動きです。人の心が違う方向に動かされたら、救われないのではないでしょうか? 大法弟子はこんなに少なく、世間の人々はこれほど大勢いるので、一人一人に大法の真相を伝え、すべての衆生に大法に賛同してもらうことは本当に難しいことです。もしかしたら、師父は衆生が救われる基準を何回も下げてくださったかもしれず、非常に小さな関門として現れ、善悪の戦いの中で選択する小さな一歩さえ踏み出せば、その関門を乗り越えるのです。あるいはもともと自分の利益や、国家の未来の面からトランプ氏を支持することになったとしても、この時点で、本来の考えを貫いて一歩を踏み出せば救われるのです。しかし、この勢いでやってきた邪悪な形勢の下では、威圧され、その一歩を踏み出すことができなくなるかもしれません。この時点では、彼らを励まし、導き、重要な一歩を踏み出すように率いる必要があるのではないでしょうか?

 悪の勢力はその後の計画を持っていますが、正義の人たちに勇気を持って立ち上がってもらい、より多くの人々に真相を理解してもらえば、悪の勢力に従い盲目的に走る人が激減するはずで、より多くの世間の人々が救われるようになります。

 私たちが変えるのは、人の心です。 人の心が変わることで未来が変わります。

 四、師父の選択は、法を正すことの選択である

 師父が参与されていなければ、アメリカの大統領選挙は、一連の正と邪の闘いの中の一つの重要な戦いになるだけだったでしょう。師父が明慧ネットと大紀元で同時に新経文を発表されたことで、この出来事の本質が変わってきました。師父が関わっておられるすべてのことは、法を正すことから理解する必要があります。師父の選択は、法を正すことの需要であり、法を正すことの選択であります。

 世界のすべて、歴史のすべてが法を正すことを中心に回っており、大法弟子はこのドラマの主役です。今までそうだったし、今はなおさらです。

 ほぼ全てのメディアがバイデンを圧倒的に支持し、各国の指導者がバイデンに挨拶を送った時、世界は暗転しました。大法弟子のメディアだけが正義を守って真相を伝えています。私たちはすでに世界の舞台の中心に立っていたのです。師父が何も言われなくても、世間の人々は私たちの態度をよく知っています。しかし、私たちの偉大な師父は、幾万人が注目する瞬間に、世界中に向けて大統領選挙の経文を発表されました。全世界の目がこの瞬間に集中してきたことが分かるでしょう。法輪大法の師父が表に出ておられたことを全世界が知っています。スポットライトはすでに私たちに向けられ、衆生は私たちの素晴らしい上演を待っています。

 私たちは永遠に師父について行くと言っているではありませんか? 師父が手を振ると、大法弟子の素晴らしい演出が始まります。しかし、私たちは隠れたり、口を閉じて声を出さなかったり、怠惰でしっかりと動いていなければ、私たちは大法弟子なのでしょうか。この時、大法弟子は絶対に緩んではいけません。緩んではいけません。

 アメリカの大統領選挙に関しては、私たちの使命です。今まで、大法弟子は迫害されている団体という印象を世間に与えました。 法輪功というと、多くのアメリカ人は、中共から非常にひどい迫害を受けた団体だと思っています。しかし、今日、多くのアメリカ人は、法輪功学習者は正義と良心を堅持し、決して悪に屈しない信念を持つ人たちであると分かります。まもなく世人は、大法弟子が世界の救われる希望であり、大法弟子がいるところには明るい未来があるという事実を認識できるでしょう。大法の輝きはまもなく世界を照らすのです。

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『二〇一八年ワシントンDCでの説法』
 [2] 李洪志師父の著作:『導航』「米国西部法会での説法」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/11/14/415077.html)
 
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