裁判を傍聴した蒋素根さん、610弁公室に不当裁判にかけられる
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 明慧日本2022年12月12日】江蘇省蘇州市の法輪功学習者・袁堅英さんは2018年4月20日、呉中区裁判所で不当に裁判にかけられた。別の法輪功学習者・蒋素根さんが傍聴しようとしたら、呉中区610弁公室の張震華副主任に阻まれた。その後、張震華は、蒋さんに報復しようと罪を着せ、10月31日と12月3日に、二回不当な裁判を開いたが、結果はまだ出ていない。

 2017年に不当に連行され、保釈に

 蒋さんは2017年11月29日午前、卸売市場で法輪功を紹介していた際に、通報され、獅山派出所の警察官4人に不当に連行された。この間、3人は蘇州市から来たと言い、撮影や調書を取ろうとしたが、彼女は一貫して協力せず、法輪功の実態を彼らに説明した。その夜8時、4人の警察官が彼女を家に連れて帰り、不当に家財を没収し、彼女に手錠をかけ、法輪功に関する資料とお守り十数枚を奪った。

 2017年11月30日午前1時30分頃になってから、警察は彼女の家族に「保釈書」を渡し、蒋さんを家に連れて帰らせた。午後4時頃、4人が再び蒋さんの家を訪れ、家宅捜索を行ったが何も見つからず、帰り際に、彼女の音楽プレーヤーを持ち去った。

 公開裁判を傍聴するも、濡れ衣を着せられる

 蘇州市の法輪功学習者である袁堅英さんは2018年4月20日、法輪功を学んでいるという理由で、同市の呉中区裁判所で不当に裁判にかけられた。蒋素根さんは裁判を傍聴しようとしたが、610弁公室の張震華副主任に妨害された。

 610弁公室は、中国共産党(以下、中共)が法輪功の迫害を特化するために設立した非合法組織だ。張震華はずっと江沢民のならず者集団と一緒に法輪功の迫害に参与してきた。今回の妨害は、2017年に蒋さんが保釈され帰宅したことへの報復だ。翌日、木瀆派出所と居民委員会のが3、4人、蒋さんの家に来て、「誰があそこ(呉中区裁判所)に行けと言ったんだ」と聞き、「今後は人を派遣してお前を見張る」と告げた。

 この関係者は彼女を2日間見張った後、2017年の保釈の件で、彼女に罪を着せ検察庁に送り、獅山派出所で署名を求めた。その後、同派出所は彼女に罪を着せた資料を高新区檢察庁に送り、後に呉江検察庁に送った。

 善人への2回の不当な裁判

 蒋素根さんは2018年10月31日午後2時、呉江裁判所で不当に裁判にかけられた。

 検察官は公判で、提示した3つの証拠は(1)蒋素根がバスの中で運転手に法輪功を紹介したこと(2)彼女がバスから降りて、野菜市場の近くで野菜を買っていた年配者に法輪功に関する資料を渡し、同時に公安職員二人もこの過程を見たと証言したこと(3)公安職員が蒋素根宅を不当に家宅捜索して強奪した物だ。

 検察官はまた証拠の映像も提出したが、映像にはバスの運転手の姿しかなく、野菜を買ったという年配者は「蒋素根から表通りでもらった資料」と言ったかと思えば、「野菜市場でもらった資料」と話し、矛盾した供述をしていた。別の映像では、公安職員が家の中を引掻き回し、各引き出しからいわゆる証拠を探し回る様子が映っていた。最後には折りたたまれたA4サイズの紙を何枚か見つけ、ベッドの上に並べて撮影を行ったが、何が書いてあるかは分からなかった。

 一方、弁護士は、検察官が提出した証拠映像の中に本人が映っているものはなく、本人の声すら入っていないため、法的な効力は全くないと指摘した。また、公安が捜査令状なしに住民の家を捜索するのは違法行為だとした。弁護士は、法輪功は中央弁公庁、国務院弁公庁、公安部が認定した14の邪教に含まれず、2011年に発表された『中華人民共和国新聞出版総署令』第50号で法輪功の出版物が解禁されたため、法輪功の出版物を出版、所有、拡散することはすべて合法的な行為だと述べた。

 裁判長は同日午後5時に公判を休廷し、12月3日午後1時30分に再公判を開くとした。

 呉江裁判所は12月3日午後1時30分、蒋さんを再び不当に裁判にかけた。

 前回の公判(2018年10月31日)における検察官が告発の違法な証拠に対して、弁護士が力強い弁護をし、さらに各方面から法輪功を学ぶ合法性を述べた。蒋さんも法輪功を学んで、真・善・忍に従って良い人になることは間違っておらず、執行官が善人に親切に接してほしいと述べた。

 裁判官は午後2時15分頃、休廷を宣言し、当日に判決は出なかった。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/12/19/378636.html)
 
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