かつての同修が戻ってきた
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文/中国の大法弟子  

 【明慧日本2024年1月1日】私は学法をしに行くたびに、元同修Dの家の前を通ります。彼の家の明かりが灯っているのを見ると、Dさんが私たちと一緒に学法できたらどんなによいかと思います。

 Dさんが修煉を離れたのは、2015年にある同修が資料を配布した際に、悪者に誘拐され、Dさんの名前が表に出てしまいそのため、不当に5か月間拘留されました。この出来事以来、Dさんは喫煙や飲酒だけでなく、マルチ商法もやるようになり、修煉をさぼりはじめ、徐々に法と全体から離れました。同修らは何度もDさんと交流し、その後、マルチ商法はやめましたが、依然として精進できない状態が続き、学法もせず、煉功もしないのです。

 ある日、私はこの件(Dさんが修煉に戻ること)について3人の同修と交流しました。同修Aは、以前何度かDさんを訪ねに行ったことがあると言いました。当時、Dさんはあまりいい状態ではなく、法理で交流できず、愛想も悪く、さらに衝動的ですらあったため、A同修はもう会いに行きたくないと言いました。B同修も行きたがらないし、C同修はまだ修煉を始めて日が浅く、行ける状態ではありませんでした。私は少し不満に思い、毎日孫の世話で時間がないけれど、誰も行けないのなら自分が行くと言いました。

 後になって、自分は他人を当てにする心、安逸心を持ち、問題あるときはいつも他人に解決してもらいたい心、他人が同意しないと、心のバランスを失い、怨恨心を生み出してしまうことに気づきました。それは正しくないのです。これらの良くない人心を取り除き、法で自分を正さなければならないと思いました。Dさんは迫害前の私たちの地域の責任者でもあり、全体的な協力の面でも、同修救済の面でもよく尽力してくれことを思い出しました。また当時、彼の妻も修煉者でしたが、その後修煉をやめました。同修は人心に阻まれているだけで、そのため悪に隙を突かれました。学法さえすれば、すぐに法の中で向上できると思います。

 気づいたからにはやるしかないと思いましたが、ネガティブな考えも湧いてきました。私はこれまで全体協力の中で、何度もDさんにお願いしたことありますが、いつも拒否されました。顔をしかめてこちらを見ようとしなかったり、時には非常に感情的になったりしました。今回も私を無視するかもしれません。全体的な向上こそが師父の望みだと思い、ネガティブな考えを排除し、余計なことを考えないようにしました。

 ある日の午後、孫を抱いてDさんの家に行くと、彼も奥さんも家にいて、とても喜んでくれて、温かく迎えてくれました。会話の中で、悪の弾圧下で同修たちが力を合わせて迫害された同修を救い、ともに学法し、交流したことを思い出し、Dさんはとても感慨深くされていました。私はその勢いで「一緒に学法しましょう、時間があるときは交流もできます」と彼に提言しました。しかしDさんは、行く暇はないと言いました。たぶん私が焦りすぎて、すぐにでも説得したかったのだと思いました。

 数日後、また子供を連れてDさんの家に行き、その日は小雨が降っていました。今度は家には奥さんだけでした。Dさんに必ず学法しに来てほしいと奥さんに、伝言を頼みました。しかし、それでもDさんは来なかったのです。

 ある日学法した後、私はB同修と話し合いました。Dさんの家で学法グループを立ち上げてもよいかと聞くと、B同修はとても賛成しました。私はB同修と相談して、まずB同修はDさんと学法して、時間があれば私も行き、一緒に学法するとお願いしました。B同修は承諾しました。

 学法すると決めた日になったため、Dさんと一緒に学法したかと私はB同修に尋ねると、行ってないと答えました。また、「Dさんの妻にメッセージを送ったが、返事がなかったので、これは行ってほしくないのではないかと思ったこと、そしてまた、人心も動かされたので行かなかった」とB同修は話してくれました。これは悪の干渉であり、隔たりを作り、私たちが全体を形成することを望んではいないのです、騙されてはいけません。次の日に子供を預けてから、午後3時半にB同修と一緒に行くことを約束しました。

 翌日の午後3時頃、電子書籍を持ち、資料10部を制作後、Dさんの家に行きました。家に入るとすぐに、Dさんと奥さんが忙しく荷物をまとめているのが見えましたが、B同修はまだ来ていませんでした。そこで私は、何のために荷造りをしているのかと尋ねると、Dさんは親戚に送るのだと言いました。2人は忙しく荷造りをし、止めるつもりもなく、さらに、どうすればより良く入れるかについて互いに議論していました。そばに立っている自分が恥ずかしいという以前に、無用だと感じました。家に帰ろうとしたのですが、すぐに落ち着きました。学法しに来たのに、どうして帰るのですか、動揺されてはいけません。私はすぐに正念を発し、学法を妨げる邪悪な要素を取り除き、師父に加持して頂くようにお願いしました。しばらくすると、2人は静かになりました。

 私は、荷物の郵送が急ぎかどうかを再度Dさんに尋ねると、急ぎではなく、明日の発送でもよいとのことでした。私はまず、先に学法してもよいかと聞き、予想外にDさんはすぐに承諾してくれました。彼の妻は「食事の準備ができました。食事の後に勉強しましょう」と言いました。待っている間、私は窓の外に七色のものが浮かんでいるのが見えました。それはとても柔らかくて美しかったです。

 私たちが学法の準備をしていたとき、Dさんの妻がテープを買いに出かけようとしました。テープは明日買ってもよいかと聞いて、一緒に学法しようと提言しました。彼女は断れず、ようやく正式に学法を開始し、私たちは夕方5時過ぎまで勉強しました。私は夕飯を用意するため、帰らなければならないその時に同修Bが来ました。「良かった、続けて学法してください」と頼んで帰りました。

 3日目、継続して学法するためにDさんの家に来たとき、もう一度窓を見上げると、七色のものが消えていました。昨日、師父が励ましてくださったことに初めて気づきました。本当に愚かです、師父ありがとうございます。昨日見た景色のことをDさんと奥さんに話したら、とても喜んでくれました。その後、私は毎日彼らと一緒に学法することができず、時間があるときだけ行きましたが、B同修は毎日行き、一緒に学法と煉功をしました。B同修の話を聞いていると、Dさんはとても勤勉で、師父の法を読むと、これまで見たことのない法理がたくさんわかるようになり、時間を無駄にしすぎたと後悔しています。以前、Dさんの奥さんは、ふくらはぎと足が冷えて、熱々のオンドルの上に厚めの布団をかけて寝ても、一晩中、冷えが治らなかったのですが、この時期に学法、煉功をしたら全部治ったと、とても喜んでくれました。

 今ではDさんと妻は、自ら率先して法を学び、煉功ができるようになりました。

 師父は「法は一切の執着を打破することができ、一切の邪悪を打破することができ、一切の虚言を排除することができ、法は正念を固めることができるのです」(『精進要旨二』「妨害を排除せよ」)と説かれました。

 かつての同修がついに戻ってきたことは、とても嬉しいです。このすべては、師父が導いてくださいました。師父に感謝します。私はまだ精進する同修とは程遠いのですが、これからも一生懸命修煉し、師父の真の弟子になりたいと思います。

 (編集責任:李明)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/12/23/469570.html)
 
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