学校生活の中で内に向けて深く探し心性を修める
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文/海外の子供弟子

 【明慧日本2024年4月7日】

 尊敬する師父、こんにちは!

 同修の皆さん、こんにちは!

 私は北方芸術学院の11年生(訳注:高校2年生に相当)です。以下は私の修煉におけるいくつかの体験です。

 一、嫉妬心を修めて取り除く

 最近、私は時々他人を軽蔑してしまうことに気づきました。嫉妬心が湧いてしまうのです。他の人が自分よりも優れているのを見ると、または他の人に何か良いことがあると、よくない考えが浮かんでしまいます。時にはすぐによくない考えに気づくこともありますが、時には時間が経ってからようやく気づくこともあります。

 例えば、勉強や芸術において同級生の方が優れていると、心が苦しくなり、別の方法で自分の方が優れていることを示そうと思ってしまいます。しかし、後から当時の考えを振り返ると、とても馬鹿げていると感じます。他の人が上手くやっても、彼らを祝福すべきであって、不公平だと感じるべきではありません。

 師父は『精進要旨』「境界」の中で「悪者は嫉妬心によって、私のため、怒りのために、自分が不公平だと言います。善人は慈悲心が常にあり、憎むことなく、恨むことなく、苦をもって楽とするのです。覚者は執着心がまったくなく、幻のために迷っている世人を静かに観ています」と説かれました。

 日常生活の中で、些細な事でも執着心が生まれてしまうことがあり、その感情をうまくコントロールできないと、良くない念が法に則っていない行動に繋がる可能性がありました。

 師父は『轉法輪』の中で嫉妬心の重大さについて「嫉妬心を無くさなければ、人の修煉した一切の心が脆弱なものになります」と指摘されました。

 確かにその通りだと悟りました、嫉妬心が湧き上がると、冷静に物事を判断できなくなりました。私は「誰かの方が自分よりも上手なら、なぜ彼らから学ばないのか? なぜそんなよくない考えを持つ必要があるのか? 嫉妬心を抱いても、良い結果にはならない。ただ自分を傷つけるだけだ」と思いました。

 二、日常生活の中で内に向けて探す

 生活の中で、奇妙に感じる出来事が時々ありました。しかし、あまり気にしないこともありました。しかし、大小様々な出来事の多くは偶然ではなく、よく考えてみれば、自分の執着に気付くかもしれないのです。師父は『轉法輪』六講の中で「その『不思議』という思いに阻まれます」と説かれました。もし、ただ奇妙に感じるだけで、深く考えようとしないなら、多くの執着は気づかれずに残ってしまうでしょう。さらに、他人に指摘されるまで、内に向けて探そうとしないかもしれません。

 ある時、専門科目の授業で、先生は採点が終わった課題を返却しました。後ろの席の同級生が答案用紙を受け取ると、いくつかの問題を間違えていることに気づき、悪態を連発し始めました。後ろの席の同級生の言動がとても奇妙に聞こえました。なぜなら、以前はこんな様子ではなかったからでした。考えてみると、これは私に気づかせるためであり、偶然ではないと感じました。少し考えてみると、自分も以前、課題が返却された時に、腹立たしい気持ちになったり、先生の間違いを指摘したくなった経験があることに気づきました。先生たちは、私たちが成長できるように、一生懸命仕事に取り組んでいることを思い出しました。理由もなく点数を引くようなことは決してないはずでした。この出来事をきっかけに、師父が様々な出来事を通して私に気づきを与え、他の人を通して自分の不足に気付かせてくださっていることに気づきました。

 食堂でご飯をよそう時、美味しそうなのものが少ししか残っていないと、他の人にも行き渡るように少しだけ取るように心がけました。しかし、私の後ろに並んでいた人が、残っていたものを全て取ってしまうこともありました。そのような行動を見ると、時々心が落ち着かなくなることがありました。しかし、よく考えてみると、なぜそのようなことを目にしたのでしょうか? 私も、美味しそうなのを見ると、つい多めに取ってしまうことがありました。そして、その結果、後ろの人が足りなくなることもありました。私はまさに同じことをしているのではないでしょうか? これは、私がまだ十分にできておらず、改める必要があることを悟らせているのではないでしょうか? もし、常に修煉を念頭に置くことができれば、生活におけるあらゆる出来事は、私たち自身の向上を促すためのものと捉えることができ、これらの機会を活かして、自身の執着心に気づくことができるでしょう。

 ある時、知り合いの一人の気性が以前より悪くなっていることに気づきました。そのため、話したりすることに抵抗感を感じることもありました。しかし、その後よく考えてみると、外に向けて探すのではなく、自分自身を探すべきだと気づきました。最近、自分自身の気性も悪くなっていることに気づきました。誰かが気に障るようなことを言ったり、されたりすると、すぐに腹を立ててしまいます。この事に気づいた後、私は改善しようと努めました。トラブルが生じた時に、思いやりのある方法で対処するようにすると、自分の気性もずいぶんと改善されました。周りの人たちも以前より寛容になりました。

 ある日、ふと自分の足を見ると、紫色の点々がいくつかあることに気づきました。痛みも痒みも感じず、不思議に思いました。ぶつけたり、擦ったりした覚えもないのに、なぜこのような点々ができたのか理解できませんでした。内に向けて探すと、私は自分の利己的な心と色欲心に気づきました。日常生活の中で、これらの心の動きに気づかないことが時々ありました。なぜなら、すでに習慣化してしまっているからでした。例えば、利益を多く得ようとしたり、自分の外見ばかり気にするのも、色欲心に当てはまります。また、街中で美しい人を見かけると、思わず何度も振り返ってしまうことがありました。小さな行為ではありますが、自分の修煉の未熟さを露呈しているとも言えました。その後、自分の考えが正しくないことに気づくと、すぐに正念を発し、正しくない考えを取り除きました。このようにすることで、私の心はより清浄になり、雑念が減りました。

 さらに、時々友人から冗談で、私の言動が「娘っぽい」と言われることがありました。冗談だとはわかっているものの、よく考えてみると、確かに友人の言う通りなのかもしれないと思いました。最近、師父が説かれた「陰陽背反して、世の気風傷み 堂々たる男児、丈夫ぶり無し 優柔不断にして、女々しき話ぶり 度量小さきこと、不甲斐なすぎ」『洪吟三』「陰陽背反」を拝読しました。最後の行を読み終えると、確かに自分が時々このようなことがあると感じました。例えば、誰かに物を貸して欲しいと言われた時、少し抵抗を感じたり、貸したくないと感じたり、心が狭くなってしまうことがありました。これはまさに、この詩の中で描かれている「度量小さきこと」そのものではないでしょうか?

 その後、ある時、友人から小さなキーホルダーを借りたいと言われたのですが、最初は少し気が進まなかったものの、結局貸しました。そして、結局そのキーホルダーは本当になくされてしまいました。キーホルダーをなくされたことを聞いて最初はあまり喜ばなかったのですが、私は「なぜそんな小さなことに執着する必要があるのか? なぜ、まだそのことに執着しているのか? もう終わったことだから、もう執着する必要はない。心を開いて、もっと寛容になろう!  心を狭くしてはいけない!」と考えました。

 私たちが周囲で経験する出来事は偶然ではなく、すべて自分自身の状況を反映していました。些細なことから自分自身を探すことができれば、自分の多くの不足に気付き、自己の向上に繋げることができます。

 三、修煉者としての態度を保つ

 今年、私たちの学校には多くの新入生が入学しました。多くは常人社会から直接招かれ、異なる背景や異なる地域の出身でした。中には、社会の影響を比較的大きく受けた学生もいました。中には、これらの新入生の言動を見て真似をする学生もいました。これらの新入生と接していると、自分も影響を受けて心が揺らぐことがあり、自分自身を見失ってしまうことがありました。その後、自分が常人社会の良くない影響をまだ受けていることに気づき、心を落ち着かせるように努めました。

 師父は『轉法輪』の中で「最も複雑な人間の群れ、最も複雑な環境においてこそはじめて高い功を修煉して得ることができるのです。こういうことなのです」と説かれました。

 社会全体の風潮が低下していると感じますが、修煉者として、私は依然として高い基準で自分自身に要求し続ける必要がありました。そのため、その後、誰かが不適切な言葉遣いや行動を取っているのを見かけたら、注意するようにしました。

 また、私はつい固定観念で人を判断してしまうことに気づきました。まるで人にラベルを貼っているようなものでした。しかし、実際には、相手は自分が想像していたほど悪い人ではないかもしれないのです。私は、このような固定観念が間違っていることに気づきました。その後は、人に対して何か固定観念が浮かんだ時は、その考えを排除するように努めました。このように行動した結果、心が穏やかになり、他人に親切な態度で接することができるようになりました。以前のように、相手を煩わしく思うような感情もなくなりました。

 以上は、私が修煉を通して得たいくつかの経験です。もし不適切なところがあれば、慈悲深いご指摘をお願いします。

 ありがとうございます、師父!

 ありがとうございます、みなさん!

 (北方芸術学院法会交流文章)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/3/14/474180.html)
 
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