河北省:三河市の法輪功修煉者3人が不当連行される
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 【明慧日本2012年8月9日】河北省三河市公安局の警官十数人は先月25日午後5時ごろ、法輪功修煉者・辛宝東さんと妻・高淑英さんが経営している「婦人・ベビー用品店」にやって来て、「ある物を探している」という口実で、店を捜索し始めた。しかし、探したい物を探し出せなかった警官は、理由もなく辛さん夫婦の身柄を拘束した。同時に、警官は店にある仕事用のデスクトップ式パソコン、辛さんの子供の仕事用ノートパソコン、法輪功の関連書籍数冊を没収した。

 6時ごろ、警官は辛さんの店でアルバイトをしている法輪功修煉者・謝宝風さんの身柄も拘束し、謝さんの自宅の家宅捜索を行った。

 情報によると、現在、辛さん夫婦は廊坊洗脳班に拘禁されているが、謝さんは行方不明となっている。

 辛さん夫婦は1998年春に、法輪功を修煉し始めた。それ以前は、服の商売をしている辛さん夫婦は、客とトラブルばかり起こしていて、商売を争う同業者ともよく喧嘩していた。

 しかし、法輪功を修煉してから、辛さん夫婦は身を処する道理が分かり、法輪功の教えの「真・善・忍」に従い、己を律し、常に善意を持って人と接することができた。辛さん夫婦はいつも、人とトラブルを起こした時、自分の内に向かって原因を探して解決した。その後、辛さん夫婦は人と喧嘩することもなかった。法輪功がとても良い功法だと分かった辛さん夫婦は、周りの人に自分の家で一緒に学法煉功を行うよう呼びかけた。

 その後、辛さん夫婦はより多くの人が法輪功を学べるようにと、市内でマンションを購入し、1階は店舗として使い、2回の部屋を、法輪功を学びたい人のため「煉功拠点」として提供していた。しかし、その善行をした辛さん夫婦はその後、中共(中国共産党)当局が辛さん夫婦を迫害する理由となり、重点的な迫害対象となった。

 以下は、辛さん夫婦が受けた迫害である。

 1999年7.20、中共当局は法輪功への弾圧を開始した。辛さん夫婦は、いわゆる「敏感日」に、いつも市留置場に半月か、1カ月間拘禁されていた。

 2000年春、辛さんの母は、息子夫婦が度々連行されることを恐れて、病気になり、入院しなければならなくなった。母の入院手続が終わった途端、辛さん夫婦は、病院でジュ陽鎮派出所の警官に強制連行され、市留置場に十数日間拘禁された。その間、辛さんの母は独り病院に置かれ、介護する人もおらず、病気が悪化し、寝たきりになってしまった。

 同じ年の11月末、辛さんは「国家政権転覆扇動罪」で労働教養処分1年を科された。辛さんは労働教養所で精神的にも肉体的にも苦しめられた。同年の12月、高さんは不法に拘留されたが、高さんは断食して迫害に抗議し、釈放された。しかし、高さんが帰宅して2~3日しかない経たないうちに、朝4時過ぎ、ジュ陽鎮総合管理事務室の主任が数人を連れて、高さんの自宅にやって来た。高さんの娘は母を連れて行かないように、主任らを家に入れなかった。しかし、主任らは高さんの娘を薄着のまま、城鎮政府に連行した。鎮政府で娘が裸足で壁に向かって立たされたという。主任らはまた、高さんの家に戻り、寝室で寝ている高さんを連行した。

 そして、家に残っている辛さんの子供2人が祖父と祖母の世話しながら、学校に通うしかなかった。

 2002年3月、辛さんは帰宅して3カ月のとき、再び三河市公安局の警官に連行された。警官らは辛さんの店を家宅捜索し、法輪功書籍など数多くの私物を没収した。その後、辛さんは刑事拘留で市留置場に拘禁され、留置場で囚人に殴打され、8本の肋骨が骨折した。

 2003年の正月(旧暦)過ぎ、警官は辛さん夫婦を連行しようとしたが、夫婦は家にいなかった。警官は連行できなかった辛さん夫婦に指名手配をした。そのため、辛さん夫婦は余儀なく放浪生活となった。また、辛さんの中学生の子供が学校に通いながら、祖父と寝たきりの祖母の世話をしなければならなかった。

 同年、一連のショックで、辛さんの母は耐えられず、7月22日に亡くなった。

 その後、子供2人は高校生になって勉強が忙しく、85歳の要介護の祖父の世話をするのが難しくなった。それで、辛さん夫婦は子供と父の世話をするため、家に帰った。

 2005年7月21日午前10時、ジュ陽鎮派出所の副所長・馬志星は7~8人の警官を連れて、辛さんの自宅に不法侵入し、辛さんを連行した。辛さんは途中で脱走したが、警官らは再び辛さんの家に戻り、高さんを連行し、市留置場に拘禁した。それで、辛さんの家に受験生の子供2人と寝たきりになった父の世話をする人がまたいなくなった。

 その4日後、辛さんの息子が三輪自転車で祖父を市公安局に連れて行き、母の釈放を求めたが、警官は高さんを釈放せず、かえって息子を留置場に拘禁した。

 その後、警官らは辛さんの自宅のドアの鍵をこじ破り、辛さんの父を家に置いた。警官は村人2人を雇って辛さんの父の世話をしたが、しばらくして、辛さんの父は危篤状態に陥った。そのため、公安局の同意で、高さんがやっと釈放された。

 その後、8月7日、辛さんの父は無念のままこの世を去った。

 2008年6月27日午前10時、三河市国保(国家安全保衛)大隊とジュ陽鎮派出所の警官数人は、辛さん夫婦が借りた家に不法侵入した。警官らは辛さん夫婦を連行して、家宅捜索を行い、家にあるパソコン、プリンタ、衛星放送受信機などの私物を没収し、個人の預金もテレビも没収した。その後、辛さん夫婦は2年の労働教養処分を科されたという。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/7/31/260980.html)
 
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