【明慧日本2012年9月5日】黒竜江省伊春市金山屯に住んでいた法輪功修煉者・秦月明さんは2002年、当局に不当に拘束され、労働教養3年と懲役10年などの不当判決を宣告された。それ以降、秦さんはジャムス刑務所に拘禁され、数々の非人道的な拷問を受け、2011年2月26日に死亡した。
その後の2011年11月13日午前12時前後、黒竜江省双城公安局とハルビン公安局の百数名の警官らは、約50名の法輪功修煉者の身柄を不当に拘束した。その中には秦さんの妻・王秀青さんと次女・秦海竜さんも含まれ、2人は双城市留置場に拘禁され、現在はハルビン市前進労働教養所に拘禁されている。
今年8月18日、長女・栄倩さんが次女・海竜さんと面会した後の証言によると、彼女の様子から、施設の中でどれほどの拷問を受けたのか、その迫害の残酷さがわかったという。それ以前、ハルビン市前進労働教養所で家族は、面会を条件に、本人の代わりに今後は法輪功の修煉をしないという旨の保証書に署名をするよう強制されていた。
2011年2月26日、ジャムス刑務所は秦さんの家族に電話で「秦月明が心臓発作で死んだ」と告げた。秦さんの家族は、健康だった秦さんの突然死に疑問を持った。秦さんの死因は、警官ごとに説明が異なった。家族が強く要求したため、遺体と対面できたが、秦さんの遺体は非常に苦しい表情をしており、唇は青かった。家族が遺体を動かすと口と鼻から大量の血が流れ出し、胸、首、背中、腰、両足はあざと傷だらけだった。その場にいた警官も驚いたという。
秦さんの妻は、各地の上級司法部門に夫の冤罪を訴えていたが、警察に拘束され、拘禁された。一方で、長女の栄倩さんは正義感のある友人・支持者と連携して、地元住民らに父親の釈放を要求する署名を求めた。こうして地元警察に連行され拘禁されている秦さんのため、15000人の地元住民らが連名で訴状を作成し、秦さんの釈放を呼びかけた。
さらにアムネスティ・インターナショナルは、秦さんの妻子が受けた迫害状況を調査した上で、中共の弾圧政策のもとで行われている司法部門による迫害を停止するよう国際社会へ救援を呼びかけ、また中共当局が秦さんの妻子への迫害を一刻も早く停止し、秦さんの妻子が一日も早く釈放されるよう国際社会へ救援を呼びかけている。
※訳者注:アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International;略称:AI)は、世界150の国と地域に300万人以上のメンバーを有する。国際連合との協議資格を持ち、国際的影響力の大きい非政府組織(NGO)である。国際法に則って、死刑の廃止、人権擁護、難民救済など良心の囚人を救済、支援する活動を行っている。和名は「国際人権救援機構」である。