四川省:5年拘禁された無実の建築家 出所日に洗脳班へ送り込まれる
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 【明慧日本2012年11月13日】四川省成都市の明遠建築研究所の元所長・蒋宗林さん(64歳男性)は無実の罪を着せられ、5年間刑務所に拘禁され、先月15日は出所日だった。しかし当日、刑務所内で市金牛区610弁公室の警官は蒋さんを車に押し込み、刑務所の前で蒋さんを迎えに来ていた家族を避けて、蒋さんを直接、新津洗脳班に移送した。

蒋宗林夫妻
蒋さん夫婦

 蒋さんの家族と友人は当日の朝4時ごろ、家から出て刑務所に向かった。家族は刑務所の前で1時間以上も待っていたが、蒋さんが現れなかったため、刑務所の警備員に聞くと、「蒋はすでに洗脳班に送った」と告げられた。

 蒋さんは1997年に法輪功を学び始めた。蒋さんは、「真、善、忍」の教えに従い、より良い人になるように努力し、長年患っていた慢性腎臓病も完治した。1998年、蒋さんは明遠建築研究所の所長に任命された。蒋さんは熱心に仕事に取り組み、多くのことをやり遂げたため、会社が赤字から黒字に転じ、会社の発展に貢献できた。それで、蒋さんは会社の社員からも取引先からも信頼を得られ、人柄がよくて能力ある建築家と認められた。

 しかし、1999年7.20、中共(中国共産党)当局が法輪功への弾圧を開始した。蒋さん一家は法輪功を学んでいるという理由で、監視・連行・拘禁などの迫害を受けた。蒋さんは免職され、研究所も再び窮地に陥り、安く売られることになってしまった。

 1999年、蒋さんは法輪功への迫害停止を求め、北京に行ったため、1年の労働教養処分を科され、省新華労働教養所に収容され、迫害された。

 2007年8月2日午後、撫琴派出所と国保(国家安全保衛)大隊の警官10数人が突然、蒋さんの自宅に不法に押し入り、蒋さん夫婦と娘を連行し、留置場に拘禁した。その後、蒋さんは洗脳班に移送され、3カ月間拘禁された。洗脳班で蒋さんは多くの拷問を受けた。

 2008年、蒋さんなど11人の法輪功修煉者は武侯裁判所で不当に開廷された。法廷で弁護士は修煉者たちの無罪を弁護士、裁判所の違法行為や、洗脳班で修煉者たちが自白を強いられ、拷問されたことを暴き、人権侵害だと厳しく批判した。この件は国際社会の関心を引き起こしたという。

 しかし、裁判所側は法律を無視し、蒋さんに懲役5年の不当判決を言い渡し、徳陽刑務所に送り込んだ。

 徳陽刑務所は少なくとも、法輪功修煉者8人を迫害して死なせた。入所した蒋さんは刑務所側に家族の面会を長い間禁止されていた。蒋さんは刑務所で強制的に洗脳され、数カ月間も「三書」を書くよう強いられ続け、さまざまな拷問を受けた。その結果、蒋さんは2010年、重病を患い、刑務所の病院に入院させられた。情報を知った家族は、蒋さんの治療のため、刑務所側に一時出所の措置を求めたが、拒否された。

 今年になって、家族は地元政府と610弁公室を訪ね、蒋さんを収容期間満了後に帰宅させるよう求めた。当初、彼らは承諾していたが、それは虚言だった。

 その後、家族は再び地元政府を訪ね、承諾したことを問いただしたが、「俺らのせいじゃない。610弁公室に聞け。ここは共産党の天下だ」と脅されたという。

新津洗脑班

新津洗脳班

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/10/31/264709.html)
 
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