医学教授:我々には沈黙する理由がない(写真)
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 【明慧日本2012年11月19日】著名人権弁護士・デービッド・マタス氏は2012年11月13日、カナダからオーストラリアを訪れ、ニューサウスウェールズ州の議会堂で行われた『国有臓器』(State Organ)の新書発表会に出席した。この著書はマタス氏とトレイ医師が共同執筆したもので、中国共産党による生臓器狩りの実態を暴露する力作だ。


新書『国有臓器』にサインをするマタス氏


ニューサウスウェールズ州議員ジェイミー・パーカー氏

 ニューサウスウェールズ州の議会議員らや、各界の来賓が今回の新書発表会に出席した。新書の編集に参加したマリア・シン教授も出席して発言した。ジェイミー・パーカー議員は発表会の司会者だった。

 中共による臓器狩りはジェノサイド

 マタス氏は、中共による法輪功修煉者からの生臓器狩りが、ナチスがユダヤ人を虐殺したのと同様に、ジェノサイドであると考えている。これまでの数年間、マタス氏とデービッド・キルガー氏は、世界50カ国以上の80あまりの都市を訪れ、多くの資料を集め、現在把握している62件の証拠は、中共による生臓器狩りが実在していることを裏付けているという。

 マタス氏は「証拠には様々なものがあります。例えば、我々の調査員は中国の病院に電話をして、臓器移植のため法輪功修煉者の臓器があるのかと尋ねました。もう一つは、中国で拘禁された人に取材をし、法輪功修煉者と非修煉者を調査した結果、修煉者だけが全面的、系統的に内臓検査を受けていました。それは、政府が修煉者の健康に関心を寄せるわけではありません。なぜなら、修煉者はずっと拷問されているからです。第三に、臓器移植のデータから見ても分かります。アメリカを除いて、中国は世界で臓器移植数が世界で最も多いです。しかし、中国には臓器ドナーの管理部門がなく、それほど大量の臓器はどこからきたのでしょうか。中国側から納得のいく説明はありません」と述べた。

 生体臓器狩りは人類の基本的な道徳や良知に反する

 シドニー大学の教授・マリア・シン氏は発表会で、臓器移植を必要とする患者は、どれほど急迫していたとしても、生きている人間を殺害して、その人の臓器を摘出して患者に売買してはならないと言及した。


シドニー大学のマリア・シン教授

 シン教授も編集に参加した『国有臓器』の中には、国際臓器移植分野での著名人らの文章が収録されている。それらの文章はさまざまな角度から中共による生臓器狩りが存在していると裏付けており、そして中共の行為を制止するよう国際社会に呼びかけている。

 我々には沈黙する理由がない

 シン教授はまた、「現在はインターネットとソーシャルメディアの時代であり、数日以内に、数百万人の人々が結束して革命を起こすことも可能です。我々には沈黙する理由がありません」と語った。

 制止しなければ犯罪を続けさせることに変わりがない


マッコーリーラジオの朝番組司会・ギャレス・マクレイ氏

 マッコーリーラジオの朝番組の司会・ギャレス・マクレイ氏は、「国際的に何らかの解決策を探らなければなりません。もし我々が何もせず、ただ座ったままであれば、犯罪を続けさせることに変わりありません。従って、我々は立ち上がって、関心を寄せなければなりません。署名を集め、ニューサウスウェールズ州議会でシンポジウムを開催することは、ただの始まりに過ぎません」と語った。

 議員のジェイミー・パーカー氏は最後に、「今日の会議は第一歩に過ぎませんが、多くの議員の先生方が参加され、そして中国での生体臓器狩り問題に耳を傾けました。我々はシドニー大学のマリア・シン教授の発言を聞いただけではなく、マスタ氏からの証言をも聞きました。この暴行は直ちに停止すべきです」と纏めた。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/11/16/265512.html)
 
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