度重なる子供達への迫害 母親は無念の死(二)
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 【明慧日本2012年11月24日】家族の強烈な抗議と弁護士の厳正なる要求により、最終的に家族5名が開廷判決時の近距離での傍聴が許された。しかし、傍聴前に「気を付けろ。言うことを聞かなかったらすぐ外に追い出すぞ。余計な事を言うな! 分かったか。泣いてはいけない。泣いても外に追い出すぞ」などと警察に脅かされた。

 違法な開廷の現場において公安局、検察院、裁判所関係者が政法委員会(610弁公室を直轄する組織)メンバーによる自らの監督の下、二つのテーブルを囲んで座っていた。綏浜県公安、検察、司法、裁判所などの機関が共謀して事実の捏造に加担していた。3年から7年の不当判決を言い渡すためにどこかで見つけたごろつきを出廷させ、法輪功修煉者をいわれなき罪に落とした。

 法輪功修煉者・高玉敏さんが、「公安部に定められている14の邪教には法輪功が入っていない」と証言したところ、すぐに政法委員会メンバーに中断された。

 政法委員会メンバーは全体を通して弁護士の発言を中断したり、法輪功修煉者を怒鳴りつけたりしていた。弁護士の素晴らしい弁護に大きな拍手が送られ、拍手の音が法廷に響き渡る場面もあった。その時は政法委員会メンバーが居ても立ってもいられなくなり、一旦退場した。「私達は法輪功修煉者の皆が良い人だとよく分かっている。しかし、決定権はこちらにはないのだ。もし無罪釈放にしたら私達が代わりに刑務所に入れられてしまう」という法廷関係者の陳述により、裁判長が中共に利用されている道具に過ぎないことが分かった。

 娘の高さんが流産、労働教養などの迫害を受ける

 2007年9月19日、高玉敏さんが兄の高連生さんの自宅まで母親をお見舞いに行った時の事だった。昼ごろに富錦市国家保安大隊と公安局の警官らが共謀して、上の階から水漏れ事故が発生したため点検が必要だと嘘をつき、高さんの兄の自宅ドアを開けさせた。警官らは強盗のように室内に乱入して高連生さん、高さんと高さんの兄弟3人を強制連行した。当時、妊娠3か月だった高さんは手に持っていた物を、3、4人の警官に無理やり奪われた後、力ずくで引っ張られたり押されたりし、留置場に強制連行されて拘禁された。また、高連生さんの自宅にあったDVD書き込み機器と現金2千元などを正当な理由もなく没収した。

 高さんは留置場で28日間にもわたる迫害を受け続け、体調が日に日に衰えていき、両目が次第に見えなくなった。深刻な貧血を起こして意識不明の状態となった高さんは富錦鉄路病院に搬送されて輸血を受けた。医師と弁護士が緊張感を走らせながら応急手術をしていた時、高さんのうっ血だらけの腹腔内ですでに死亡している胎児が見つかった。後になって、医師がその時の状況を振り返って高さんに次のように告げた。「病院に運ばれた時は脈もなければ心臓もと止まっていて死人と同じだった。生き返ったのは奇跡だ。きっと今まで大きな徳を積んできたに違いない」

 その年の10.1(中共の政権樹立日)直前は、たくさんの法輪功修煉者が不当に強制連行された。公安局の警官らは、中国共産党の全国大会が終わらなければ絶対に外に出さないと暴言を吐いていた。しかし、大会が終わってもコネと金を使わなければ釈放できないと不合理な条件を付けた。留置場で拘禁中に高さんの死産が起きた事で、国家保安大隊メンバーは「妊婦に暴行を加える」という責任から逃げるため高さんの治療仮釈放を許可した。高さんは8日間の入院を経て自宅療養することにした。

 2008年12月15日午前9時、富錦市公安局の警官が再び高さんの自宅に突入して高さんを強制連行した。当日の夜11時まで拘禁され、何ら取り調べも行わないまま直接、佳木斯(ジャムス)市西格木労働教養所に送り込み、労働教養を強制した。「以前、2007年の労働教養期間はまだ数カ月残っていて満了しておらず、その懲役の延長のため取り調べる必要はない」という公安警察の説明だった。しかし、高さんが労働教養所に着くと、すぐ刑官に「2年の労働教養を最初からやり直す」と言い渡されたという。佳木斯市労働教養所の警官は「富錦市公安局の重複処罰するようなやり方は違法だ」と話していた。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/11/11/265334.html)
 
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