黒竜江省:テレビ局元司会者に不当判決
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 【明慧日本2012年11月27日】黒竜江省のテレビ局でロシア語番組の司会者、記者を務めていた法輪功修煉者・趙喜東さんは去年12月31日、中共(中国共産党)当局の警官により身柄を拘束され、ハルビン市南崗公安分局留置場に拘禁されていた。そして今月8日、裁判所は趙さんに懲役4年の不当判決を宣告した。その後、趙さんの妻が裁判所の裁判官に訴状を渡したという。

 今年8月、ハルビン市南崗区裁判所は趙さんに対して不当に開廷した。しかし、裁判所は多くの人の傍聴を避けるため、本裁判所ではなく、辺鄙な王崗鎮裁判所で裁判を行い、家族2人しか法廷に入れなかった。趙さんの妻が事前に「公民弁護」(法律によると、自己弁護、弁護士による弁護、本人以外の普通の公民による弁護ができる)を申請したが、許可されなかった。そのため、妻は裁判官に「法律で決まっている『公民弁護』が、なぜ許されないのですか」と聞いたが、裁判官は「知らなくてよい」と答えたという。

 法廷で検察は趙さんに対して非常に横暴な態度で、罪をなすりつけた。裁判長も裁判官に指図し、弁護士の弁護を妨害させた。

 11月8日、趙さんの妻に弁護士から電話がかかり、夫が懲役4年の不当判決を言い渡されたことを知った。

 趙さんは1984年、優秀な成績で中国人民解放軍南京外国語学院を卒業し、瀋陽軍管区の技偵局3処に就職した。趙さんはロシア語が堪能で、声も抜群に良く、司会も撮影も得意で総合的な優秀人材である。1993年、趙さんは黒竜江省のテレビ局に転職し、ロシア語の編集センターで翻訳、編集、記者、司会などの仕事を担当していた。かつて趙さんが撮影したドキュメンタリー映画『悲壮な過程』などで受賞した。

 1998年、趙さんは偶然、「法輪功は人に善を教え、人の道徳を向上させ、悪習慣も直せる」という話を聞いた。趙さんはアルコール依存症を治したいと考え、法輪功を学び始めた。そして、法輪功の本を読み、趙さんは自分が探していた人生の答えが本の中に見つかり、自分が感じていた精神的な苦痛が消えていき、心身ともに元気になった。その後、趙さんは法輪功の教えに従い、闘争心や名、利を追求する執着心を取り除き、人に優しく接し、お酒をやめ、心身ともにとても落ち着くことができた。

 しかし、1999年7.20、中共は法輪功への弾圧を開始した。その直後、趙さん夫婦はテレビ局に勤めているほかの法輪功修煉者たちと共に、山奥で数カ月間軟禁された。 

 2000年1月、趙さんは通常の仕事から外され、給料も3段階引き下げられ、雑用の仕事を与えられた。

 2005年11月4日夜8時、ハルビン市動力区公安分局の警官は、趙さんを自宅から強制連行し、家宅捜索を行った。

 2006年10月27日、趙さんは中共当局の裁判所に懲役4年の実刑判決を宣告され、大慶刑務所に収容された。刑務所で趙さんはさまざまな拷問を受け、心身ともに傷つけられたという。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/11/20/265666.html)
 
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