明慧法会|忙しくても使命を忘れない(一)
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文/山西省の大法弟子

 【明慧日本2012年12月9日】

 一、休みのないコンビニ

 日曜日も休日もなく、一年365日の中で、休めるのは旧正月の1日、2日の2日間だけです。私は長年、奥行11メートル、幅3.3メートル、床面積36平方メートルの中で毎日午前8時前に仕事を始め、昼1時に休憩して、午後2時半から夜10時まで働き、1日の労働時間は12時間に及びます。祝日や休日などに、他の人が休んでショッピングをする時は、私たちサービス業の最も忙しい時です。

 私は住宅密集地でコンビニを経営しています。以前国有企業に勤めていましたが、煙草会社、製塩会社、電力会社、雷管爆薬会社などの独占企業以外、現地のほとんどの国有企業は倒産し、従業員はみな失業しました。生計を立てるために私はコンビニを開きました。開業資金が少ないため、この業界に進出する人が多いので、競争も激しいのです。

 コンビニの経営は難しいです。店頭の商品はどの店でも売っているので、価格の透明度は高いです。客を集めるためにみんな価格競争をし、原価に近いぎりぎりの価格で販売しています。大量に販売してはじめて少し利益が出ます。安定したリピーターを確保することも大事です。商品の種類が少なければ売れ行きが悪く、種類が多すぎると在庫が増え、盗難をいかに防ぐかの問題もあります。現在、中国の治安状況はとても悪く、現地も例外でなく、店舗がこじ開けられることもしばしばあります。そのため、安全と利便性を求めて、コンビニ経営者のほとんどは店に泊まります。経験のある経営者は、店の内装をする段階で営業エリア、倉庫、生活エリアと分けます。

 私の店の規模はそれほど大きくなく、私1人で切り盛りしています。妻は行政部門に勤めており、2人の子供は学校へ行くので、普段店には私1人しかいません。仕入れ、検査、入庫、品出し、販売、商品の補充、棚卸し、掃除など、すべて私がやっています。

 毎朝3時30分に起きて妻と一緒に5式の功法をやったあと、午前6時の発正念をします。中学生の長女は毎日6時に起きて、テキストの朗読と暗記をします。朝食の前に、私と妻は子供たちに学法をさせたいのですが、長女は学校に行く前に先生に指示された朗読と暗記を完成しなければならないので、妻は長女の朗読と暗記をチェックしながら食事を作ります。子供たちに法を勉強させるため、長女が宿題をやり終えて寝る前の時間を我が家の学法時間としています。眠くなった子供たちを私と妻は根気良く指導して、たとえほんの一段落しか読めなくても、子供たちに毎日学法させています。

 業界の他の店鋪は昼食時間も営業しますが、我が家の店は昼1時~2時半は閉めています。そうすれば、安心して昼食をとることができ、正午12時の正念を発することもでき、短い昼休みも取れます。それがないと夜12時の発正念はいつも眠くなります。妻は仕事から帰るとまず店の手伝いをしてくれます。妻が店頭にいてくれれば、私は午後6時にできなかった発正念を補うことができます。子供たちが学校から帰ってきたら、妻はご飯を子供たちと先に食べて、子供たちに宿題をさせます。その後私が食事をします。お客が多い時には、私は茶碗を置いて店に入り、顧客が帰った後に茶碗を探すと、どこに置いたのか思い出せないこともしばしばあります。

 夜10時から11時まで閉店の片付けをして、顔を洗って子供たちの勉強情況を少し聞き、時間を切り詰めて3人で一緒に学法すると、すぐ夜中の12時の発正念の時間になります! 朝、目覚まし時計に呼び覚まされた時、腰が強く張って寝返りもできないことがよくあります。しかし第一功法をやり終えた後に、体は軽く柔らかくなります。

 2002年から、コンビニの経営を11年続けてきました。

 学法と真相を伝える時間を多く作るために、私はたくさんの試みをしました。例えば、同修である父と母は忙しい私を見て、店に来て一時手伝いをしました。しかし2人とも70歳を超えているので、動きと客への対応が遅いのです。最も重要なのは、父と母も店に縛られて、2人が「三つのこと」をやるスケジュールが乱されてしまいました。こんな店で3人もの大法弟子の時間が束縛されることはよくないと思いました。最終的に、父と母は店の手伝いを止めました。そして、私は店員を雇用しようかとも考えましたが、店は防犯カメラやPOSシステム(商品管理システム)を導入していないため、店員を1人増やしても私が手を休めることはできません。防犯カメラとPOSシステムを導入するには、店の規模と営業内容が問われますので、私の店のような小さい店には無理なのです。そして午後1時~4時の客が少ない時間帯に閉店して、その間に私は多く学法して、午後4時以降にまた店を開けることも暫く試してみましたが、常連客を大量に失ない、失敗しました。多くの常連客は午後2時半を過ぎてから買い物に来るので、午後1時~4時の閉店時間に近くの他の店鋪へ移ってしまいました。それを止めてから長い努力を経て、やっとこれらの常連客を取り戻すことが出来ました。

 現地の集団学法に参加するために、私と妻は同修たちを店に呼んで、店を集団学法の場所にしてもらいました。同修たちは我々夫婦の1週間のスケジュールを知った後に、集団学法を土曜日と日曜日の午後に調整しました。妻は土曜日の午後と日曜日に休むので、私と妻は土曜日と日曜日の午後に交代で集団学法に参加するようになりました。

 一時期、現地の同修は定期的ではありませんが、分散している複数の少人数の学法チームを集めて、大人数の集団学法と交流を行った時期があります。その場所はとても遠いので、私と妻は同時に参加することが不可能で、1人は店に残り、1人しか学法に参加できませんでした。何人もの同修は善意から「このように大人数の学法と交流は普段、滅多にないため、やはり夫妻揃って参加したほうが良いです。法理からみても、大法を第一位に置いて利益に対する執着を放下できるならば、実は何も失うことがなく、商売にきっと影響はありません」と言ってくれました。その意見を採用して私と妻は店を閉めて、一緒に集団学法と交流に参加しました。

 (続く)

 (明慧ネット第9回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/11/15/265097.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2012/11/26/136436.html)
 
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