【明慧日本2012年12月23日】アメリカの著名な医学専門家で、国際医学倫理研究の権威、米ニューヨーク大学医学部教授であるアーサー・キャプラン博士は、2012年12月2日、米国ホワイトホウス公式ページ内の「We the People」というページで、署名活動を開始した。同署名の目的は、中共の法輪功修煉者への臓器狩りという犯罪行為をオバマ政府に調査してもらい、公に譴責してもらうためである。2013年1月1日までに、25000人の署名を集めることができれば、アメリカ政府はこの訴えについて確固たる立場を表明する義務がある。
さらに、キャプラン博士はホワイトホウス公式ページで公開書簡を発表し、臓器狩りが反人類的な犯罪行為であり、全世界のあらゆる国家と市民がこれを譴責すべきと指摘した。さらに、公開書簡の中で、「このような暴行に直面して沈黙を保つことは、この暴行に共謀することに等しい」、「アメリカは人権を守る世界のリーダーとして、この暴行を暴露して停止させ、さらに犯罪者に法律制裁を加える道徳的義務がある」とも語った。
ニューヨーク大学医学部教授アーサー・キャプラン博士
キャプラン博士は、アメリカ及び国連で、多数の医学研究と倫理組織の職位を務めた経歴を持つ。例えば、アメリカ国家癌研究所の生物倫理チームのリーダー、アメリカ衛生部諮問委員会の委員長、臓器密貿易に関する国連の研究センターの所長及び、海外戦争での疾病研究における大統領諮問委員会会員である。また、キャプラン博士は雑誌『ディスカバー』から、2008年の科学界で最も影響力がある十大人物として評され、『USAトゥデイ』から2001年に最も活躍した人物として評され、『モダンヘルスケア』から、アメリカの健康管理において最も影響力のある50人の1人と評価され、『ナショナル・ジャーナル』から、生物技術において最も影響力のある十大人物として選ばれ、『ネイチャー・バイオテクノロジー』から、生物技術倫理における最も影響力ある十大人物として評価された。さらに、アメリカ医学作家協会のマクガヴァン勲章とフランクリン教会のフランクリン・メダルを含め、キャプラン博士は様々な賞を受けている。
生体臓器狩りは「全人類の恥辱」
キャプラン博士の呼びかけは、国際医学界が中共による法輪功修煉者への臓器狩りに対して非常に注目していることを端的に表している。2012年2月、元重慶市委書記・薄煕来の腹心、元重慶氏公安局長・王立軍が米国駐成都領事館に保護を求めて駆け込んだ際、米国政府に提供した中共の秘密公文書の中に、法輪功修煉者への臓器狩りの証拠が含まれていた。中共による臓器狩りの実態が全世界に広まるにつれ、各国に大きな波紋が広がり、政治界、医学界及び科学界を含めた各界からの注目を集めた。
2012年3月13日、キャプラン博士はペンシルベニア大学医学部で、「臓器源として囚人の遺体を使うことの道徳倫理問題」という講演を行った。講演の中で彼が「需要のための殺人」と形容したように、中国には臓器狩りという恐ろしい犯罪が存在し続けている。これは「臓器移植界の最も残酷な暴挙であり」、「全人類の恥辱」でもあるため、彼はこの行為を譴責し、一刻も早く制止させるよう呼びかけた。
イギリス臓器移植学会「許されざる人権侵犯」
2006年3月初め、中共が遼寧省蘇家屯区の強制収容所に6000人の法輪功修煉者を拘禁して迫害しており、さらに生きたまま臓器を摘出していることが海外メディアに暴露された。イギリス臓器移植学会倫理委員会委員長であるスティーブン・ウィグモア教授は直ちに、許されざる人権侵犯行為と中国の臓器移植を譴責し、国連とWHO(世界保健機関)が調査を行うべきと呼びかけた。その後も、医学会から正義を求める声が絶え間なく発せられた。
「強制的な臓器摘出に反対する医師組織」(DAFOH)のスポークスマンであるデイナ・チャーチル医師は、大量の証拠から、法輪功修煉者が中共の生体臓器狩りにおける最大の被害グループであり、このことは既に医学会の注目を集めていると述べた。
世界臓器移植協会医師「中共による生体臓器狩りは疑いない」
世界臓器移植協会(TTS)のメンバーで中米のグアテマラから訪れたルドルフ・ガルシア・ガロン医師は、2008年8月に豪州のシドニーで開催された世界臓器移植会議に参加した際、同協会が2006年から、中共が法輪功修煉者の生体から臓器を摘出していることに極めて高い注意を払っていたと示した。ルドルフ医師は「法輪功修煉者が中国で生きたまま臓器を摘出されていることは、すでに知られています。このような行為は譴責されるべきで、この件に対するTTSの立場ははっきりとしています」と語った。
スコットランドキリスト教徒党のリーダーであるドナルド・ボイド医師は、「生体臓器狩りは確かに存在しており、西側政府と医学専門家はこの訴えの実証に努力を尽くすべきと思います」と表した。さらにボイド医師は、生体臓器狩りが人権違反行為であり、絶対に許してはならないと強く譴責した。ボイド医師は「疑いもなく、生体臓器狩りは医学道徳と人間性を含む、あらゆる道徳に反しています。この暴行を許容できる道徳はどこにもありません」と語った。
UCLA医学主任「医師は生体臓器狩りを拒絶し、譴責すべき」
2012年7月、全世界の法輪功修煉者が世界各地で反迫害13年の活動を行ったのと同時に、中共が法輪功修煉者から生きたまま臓器を摘出する蛮行を、さらに詳細に暴きだした書籍『国有臓器』(State Organs)が出版された。この本は『血まみれの臓器狩り』に続き、より多くの人に中共の蛮行を明確に伝えている。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)教授で、腎臓移植医学主任であるガブリエル・ダノヴィッチ氏はこの本の中で、自由社会の医師は中国で発生している生体臓器狩りを拒絶し、譴責すべきだと指摘した。さらにダノヴィッチ氏は、使用された臓器が囚人から摘出されたものではないと明確に表明しない限り、医学雑誌は中国からの臓器移植に関する論文を登載せず、国際医学会議で中国からの医師に臓器移植について発表させないようにと提案した。
台湾の2400人の医師が連名で、中共による生体臓器狩りの制止を応援
12月3日までの一カ月半の間に、台湾の各県と市から2400人強の医師と1800人の看護婦及び医療従業員が請願書に署名し、中共による生体臓器狩りを制止する活動を応援すると表した。台湾衛生署署長・邱文達氏はこの請願書を受け取った際、民衆に海外へ臓器移植の手術を受けに行かないようにと呼びかけ、近い内に手術後の登録制度を完成させ、医師による仲介案件を関係部署に送って調べさせるなど、具体的なやり方を提案した。
華人神経外科医学の権威で、台湾の衛生署長を長年務めた施純仁氏は、今年の国際人権デーの直前に、中共の生体臓器狩りを譴責した。施氏は「当事者の意志に背いてその臓器を摘出することは、すでに医療行為ではなく、殺人行為です。全人類にとって、これは大きな災難です」と語り、生命を尊重しない政権は長く続かないはずだと示した。2000人以上の医師が臓器狩りに反対するために連名していたと知り、これが喜ばしいことだと施さんは思い、一方で極めて大きな影響をもたらすはずだと信じ、より多くの人が行動に移してほしいと語った。
国際的に著名な人権弁護士であるデイビッド・マタス氏によって「この地球上でかつてない罪悪」と形容されたように、中共の生体臓器狩りは人間性と良知を消滅する犯罪行為である。臓器狩りの真相を理解したあらゆる人は、中共の残酷な犯罪行為を強く譴責している。特に、国際医学界からの注目は、正義の側が強くなり、まもなく犯罪者が法律により制裁を受ける日が来ると示している。政策を制定した役人、執行した医者、犯罪に参与した人は、最終的に道徳による譴責と法律の審判に直面し、彼らの罪を償うに違いない。
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2012/12/10/136597.html)