重慶市:定年退職の女性 年金支給が不当停止
■ 印刷版
 

 【明慧日本2013年2月1日】重慶市・長安機器工場を定年退職した張軍さん(66歳女性)は昨年12月、法輪功を学んでいるという理由で、勤めていた会社から何度も年金の支給を停止された。

 昨年12月7日、張さんは勤めていた会社へ行き、会社の「退職委員会」(会社を退職した人を管理する部門)で新しい医療保険カードを受け取る際、サインと拇印を強要された。会社から退職した人は1万人あまりいるが、張さん以外は誰もサインと拇印を要求されなかった。「退職委員会」の職員は、事前に用意した「三書」の内容を張さんに見せず、サインと拇印を押すよう要求したのである。張さんはそれに従わなかったため、年金の支給を停止されたという。

 張さんは地元の住民委員会に「法輪功の重要人物」とされ、上の部門に報告された。そのため、「敏感日」になると、張さんは市公安局に監視の強化や連行・拘禁されていた。

 張さんは中共(中国共産党)政権が1999年7.20に法輪功への弾圧を開始して以来、迫害を受けてきた。張さんは買い物に行くときでさえ、いつも監視役の人に行き先を聞かれ、尾行された。また、張さんが街で他の法輪功修煉者に出会って挨拶しただけで、「張は法輪功の人と何か企んでいる」と報告される。13年来、張さんは数回にわたって、地元派出所の警官に連行され、家宅捜索を受けた。

 張さんは法輪功の修煉を堅持しているため、家族も迫害を受けた。張さんの長男(法輪功を学んでいない)は渝中区金湯街弁事処により、区精神病院に強制的に入れられたことがあり、薬の服用を強要されて精神病状態となった。2007年に張さんの次男(法輪功を学んでいない)も警官に暴行され精神障がいとなった。

 北京オリンピックの頃、張さんは区公安支局の警官6人によって渝北区望郷台洗脳班に入れられた。洗脳班で張さんは「三書」へのサインを拒否した。その報復で、食事にガラス粉を混ぜられ、スタンガンで電気ショックを加えられたが、張さんは耐え続けた。警官は張さんのことを憎み、怒り出して、張さんを市金紫山精神病病院に「入院」させた。病院で「三書」にサインしなかった法輪功修煉者は家族との面会を許されず、長期的に中枢神経を破壊する薬を投与される。そのため、病院に拘禁された法輪功修煉者は記憶力・判断力・分析力などを喪失し、全身に力がなく、よだれを流し、痴呆のようになってしまう。

 張さんは病院から抜け出たが、警官に捕まえられた。その後、市女子労働教養所に送られ、2年間拘禁された。

 2011年、重慶市政府は法輪功修煉者1人を洗脳班に送れば、賞金5000元を与えるという指示を出した。

 2011年7月11日午前、派出所の警官5人は張さんの家のドアを叩き、張さんを連行しようとしたが、張さんの息子2人はドアを開けなかった。翌日の朝6時頃、警官7人は張さんの家のドアを壊し、不法に侵入したが、張さんは不在だった。その数日後、警官9人は再び張さんの家に行き、張さんを連行しようしたが、張さんは家にいなかったため連行を免れたものも、放浪生活を余儀なくされた。

 2011年9月、警官は張さんが勤めていた会社に行き、会社のリーダーと結託し、「張軍の生存証明がない」という理由で、張さんの年金を支給停止させた。その後、張さん本人は何度も年金部門に電話し、年金の支給を要求した。そして、やっと昨年3月に年金の支給が再開された。

 しかし、昨年12月、張さんは再び年金の支給を止められたという。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/1/21/268050.html)
 
関連文章