【明慧日本2014年10月20日】中国の「教師節」(教師の日)は、いわゆる教師の地位向上をめざし、教師への感謝の意を表すことを目的としている。しかし、法輪功を学んでいる教師に対して、当局は「教師節」にもかかわらず、連行や拘禁などの一連の迫害を行っている。
今年の「教師節」の直前、遼寧省大連市の教師・王仁国さん、王語絲さんは法輪功を学んでいるとの理由で当局の裁判所に実刑判決を言い渡された。同市の学習者、10数人の教師はかつて、当局に迫害を加えられ、うち3人が死亡した。
大連税務専門学校の教師・仁国さんは昨年8月30日の朝、沙河口公安分局の局長によって自宅から連行され、市留置場に拘禁された。同日、地元の学習者10数人が連行され、家宅捜索を受け、不動産の証明書を押収された人もいた。
今年の「教師節」の前、仁国さんは沙河口区裁判所に懲役3年の実刑判決を下され、学校側に不当解雇された。海外の大紀元に寄稿した文章が発表されたことで、仁国さんは「国家安全危害罪」に問われ、判決を下されたという。
中国の憲法に国民は言論の自由、出版の自由の権利があると決められており、海外で文章を発表することは違法ではないのに仁国さんは判決を宣告された。
仁国さんは法輪功を学んでいるとして、2002年に洗脳班に監禁されたことがある。
英語教師・語絲さんは大連外国語学院を卒業後、教師になったが、法輪功を学んでいるとの理由で2000年、懲役10年の重刑判決を宣告され瀋陽大北刑務所に収容され、さまざまな迫害を受けた。当時、語絲さんの娘は2歳だったが、夫は当局からの圧力に耐えられず、語絲さんと離婚してしまった。
語絲さんは刑務所から解放された後、小さい英語塾を経営し、子供たちに英語を教えていた。語絲さんは子供たちに熱心に指導し、教え方が上手で料金も安く、親と子供たちの信頼を得た。
しかし、昨年8月29日夜7時ごろ、市国保大隊の警官20数人が突然、語絲さんの自宅に不法侵入し、語絲さんを強制連行し、さらに語絲さんの母親も連行して市の麻薬更生施設に送り込んだ。5日間拘禁された母親は高熱を出し、起き上がれなかった。
それから、母親は健康の回復ができず、娘のことも心配していたが、今年3月15日、無念のままこの世を去った。
危篤状態の時の王語絲さんの母親 |
6月24日、西崗区裁判所は語絲さんに対して不当に開廷した。法廷で弁護士2人は法律に従い、良識の角度から被告の無罪を主張し、「法輪功を学ぶことは憲法や法律に違反しておらず、警察庁が公表した14種の邪教の中に法輪功は含まれていない。『刑法』第300条を利用して学習者を『邪教を利用して法の執行を破壊する罪』に問うのは間違っています。学習者に判決を下すのことに法的な根拠はありません」と指摘し、「学習者を無条件で解放してください」と要求した。
しかし、8月27日午後1時、西崗区裁判所は語絲さんに2度目の裁判を開廷した。裁判は10分間しか行わず、語絲さんに懲役6年の実刑判決を下したという。