明慧法会|人心を放下し 苦境で希望を見る(二)
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文/北京の大法弟子

 【明慧日本2014年12月11日】 前の文へ)  

 同修とともに楽しく衆生を救う

 その後、私は少人数の集団学法に参加しました。師父は私に1人のお姉さんと一緒に真相を伝えるように按排してくださいました。お姉さんは正念がとても強く、人の観念が少ない人でした。初めの頃、私たちが真相を伝える時は、彼女に真相を伝えることを任せて、私は発正念をしていました。その後、2人で交替しながら真相を伝えましたが、効果が良く、毎日何人かの人を脱党させることができました。私たちは雑談という方法を使いました。話にのる人がいれば、話の合間に真相を加えて相手に伝えます。この方法はとても安全でしたが、欠点は時間が少しかかることで、直接真相を伝える方が速かったのです。

 以下はこのお姉さんと協力して衆生を救ったお話です。

 一、軍団長のベテラン幹部が脱党する

 ある日、私とお姉さんはある公園にやってきました。10時ごろ夫婦がやって来ました。その2人と少し話すとその人は軍人であったと分かりました。88歳の退職幹部で、おばあさんは退職した教師でした。私が「あなた方はそんなに早い時から仕事についていたのですから高い官職に就いていたのでしょう」と言うと、その人は「当ててみて!」といいました。私は「師団長ですか?」というと、「もっと高い所を当ててごらん」と言いました。私は「それなら軍団長ですか?」と言うと、おじいさんは顔を縦にふって「その後は文官に転職したよ。今回は江蘇から北京へ遊びに来た」と言いました。私たちは、体が健康でこんなに歳をとっても旅行にでることができることを褒めました。

 おじいさんはとても話し好きで、正直な人でした。彼はお姉さんを見ると「あなたは優しい人で、話し方もさっぱりしていて、私はあなたと話すのが好きだ」と言いました。2人が話している間、私は発正念をしていました。その後、おじいさんは、きりもなく自分の経歴を話し続けて、他の人にしゃべらせず私たちは主題に入れないので、心の中で焦り、彼の次の言葉が終わったらすぐ、「おじいさん、あなたは長い間、党員になっておられますが、あなたは今の(中国)共産党についてどう思いますか?」と言うと、そのおじいさんはすぐに、「共産党の悪口を言ってはならない! 悪口を言うなら、銃があったら撃つぞ!」と、とても邪悪な様子でした。しかも「もし共産党がなかったら、今日という日があるのか? もし共産党がなかったら、こんなによい生活が送れるのか? この何々山はあるのか?」というので、私は「この山は昔からあったもので、共産党となんの関係があるのですか?」と返したいところでしたが、ふと、この老人がこんなに歳をとっていることを考えて、争うことをやめました。老人が怒りのあまり、なにか問題や支障があったら困るので、私は何も言い返しませんでした。心の中で、「この老人は中国共産党に一生ついて行った人だ。とても救えそうにない。やはりここは立ち去ったほうが良い」と思いましたので、お姉さんに、「行こう!」という気持ちを表しました。

 お姉さんは座って動きませんでした。そして笑いながら、「お兄さん、怒らないでください。共産党が悪いかどうか見てください。現在、小さい者は村長、大きい者は中央にいる周永康まで、大官は大きな汚職をし、小官は小さな汚職をしています。特に江沢民が主席となるやいなや、中国はどのようになってしまいましたか? 彼の悪口を言わない人はどこにいるのですか」と言いました。

 お姉さんが言ったこの言葉を聞いた途端、老人は突然、人が変わったかのように180度大回転しました。大声で江沢民は良いことを全然していないと叱り、汚職で国家内部まで腐り、道徳が悪くなって、国はめちゃくちゃにされたと言い放ちました。この時、お姉さんは老人に真相を伝えました。どんな事を言っても老人は受け入れました。

 私はおばあさんのそばへ行き、おばあさんと雑談を始めました。おばあさんの顔色が少し黄色っぽいのを見て、おばあさんに体の調子を聞きました。おばあさんは、自分は高血糖、高血圧などを持っていると言っていました。私はおばあさんに、法輪功は体の病気をなくし、健康にさせるという事でめざましい効果がみられる事を教えました。私が法輪功について話し始めると、おばあさんは、中共邪党が宣伝していたことばかり言いました。例えば、法輪功は党に背いただの、政治に参与しているだのと言いました。私はおばあさんに、「法輪功はいいものです。世界中に広まっています。ただ江沢民の強烈な嫉妬から、法輪功は迫害されたのです。江沢民自身が悪いのです。汚職と腐った政治で国を治めたので、他の良い人を許せないのです」と教えました。このとき、おばあさんはちゃんと理解する事ができ、自分の親戚に法輪功を修煉している人がいて、迫害を受けたと言いました。その親戚はとても良い人で、ただ煉功しただけで捕まって牢屋に入れられ、強制的に失職させられて、いくらなんでもひど過ぎる! とも言いました。この時、私は、おばあさんに江沢民が生きたまま法輪功修煉者の臓器を取り出す命令を下した事も話し、彼らは極悪非道で天の理が許さないと話しました。私はおばあさんに「天が中国共産党を滅しようとしています。三退して平安な日々を送りましょう」と言いました。おばあさんは党に入った事があると言い、抜けたいと言いました。

 この時、お姉さんはちょうどおじいさんに脱党を勧めている時で、おじいさんはなんと見事に同意しました。しかも本名を使っての事でした。これは私がいくら何でも思いつきませんでした。たった20分ほどの時間で、こんなに大きく変化するとは! 不思議でした。

 この事を通して、私は虚像に惑わされてはならず、簡単に諦めず、常人につられてはいけないと悟りました。要所をちゃんと探し出すことが出来たら、衆生の心の悩みを解決し、人を救うことができるのです。違う角度から見ると、お姉さんに慈悲の心が生まれて老人を救う決心をし、これは大法に符合した事だったので、師父が私たちを助けてくださり、邪悪を解体し、衆生を目覚めさせ、救うことができたのです。

 二、脳血栓症の患者が救われる

 ある日、お姉さんと一緒にもう一つの観光スポットで何人かの人に脱党を勧めて成功させました。家に帰ってご飯を食べようかと思っていた時に、1人の中年の人が長椅子に座って、頭を下げているのを見ました。どうやら体が良くないようでした。お姉さんが近づいて「あなたはどうやら具合が悪いようですね。体が悪いのですか?」と聞くと、その人は立ち上がって、「お気遣いいただいてありがとうございます。こんなにたくさんの人が通り過ぎたのに、誰も気にする人はおらず、家族でさえ、私を見捨てました。あなただけが、私にこのように親切にしてくれました」と言いました。その人は自分は河川建設の仕事をしていて、もとはとても健康で全然病気にかかった事がなかったのに、ある日、酒を飲み終わった後、家に帰って軽くシャワーを浴びたら、脳血栓症になったと言いました。お姉さんは、「人生は何でも思うようにいくとは限りません。いつ災難が降ってくるか知るよしもありません」と言いました。

 私たちは、彼を座らせ、続いて法輪功について基本的な真相を伝え、法輪大法が佛法であることを伝え、共産党が流すデマを信じないように言いました。彼は「自分は党員だ」と言いました。私たちはまた彼に詳しく、三退して平安を保つ道理について話しました。すると彼は、「分かりました。脱退します!」と言いました。お姉さんは彼に大法のお守りを贈り、彼にいつも「法輪大法は素晴らしい、真、善、忍は素晴らしい」と唱えると、良いことがあると教えました。その人は両手で合掌し、私に向かって、深くお辞儀をしました。そして両手でお守りを宝物をもらうようにして受けとりました。そして何回も私たちに向かって、「お姉さん、ありがとうございます。ありがとうございます。必ず大切にします」と言いました。私たちも深く感動しました。「私たちに感謝しなくてもいいのです。大法の師父が私たちにあなたを救うようにされたのです!」と言いました。

 ここまで書いたところで、私は以前、1人の女性に神韻のDVDを贈った時のことを思い出しました。彼女は佛を信じて、気質がとても高雅でした。私が、「ここにとても良いDVDがあります! 神伝文化を広めるためのもので、ステージの幕が開くと、まるで天堂のように美しいですよ。もう最高です」と言うと、彼女は初めは座っていたのに、私の話を聞くとやはり両手で合掌して、私に向かって深くお辞儀をして、「ありがとうございます」と言い、両手で受けとり、またお辞儀をしました。

 私は衆生がこんなに敬っているのを見て、本当にまるでそれらの人々は千万年も待っていたかのようで、救われるために来たのだと思いました。同時に、衆生を救う責任が重大な事を感じました。

 三、雨の日に人を救う

 何日か前に雨が降りました。お姉さんは小雨の日なら、いつものように出ていくと約束しました。しかしそこに着いた途端、いきなり大雨になり、私たちは慌てて雨宿りしました。

 そこにはもうすでに他の人が雨宿りしていて、男性2人と、女性1人の若者がいました。喋り方からすると、地元の人ではないと思われました。私は自然に、「雨の日でも、遊びに来るのですか?」と聞くと、その人たちは、仕事の出張で来て、今日は親戚に会いに来たそうです。お姉さんは「ここは公園です。親戚はどこにいるのですか?」と聞くと、若者たちは冗談で別荘に住んでいると言いました。お姉さんは「発音からすると河南の人ですね」と言いました。「外れです。河北の邯鄲ですよ」と、その人たちは言いました。私は、「邯鄲には邯鋼(邯鄲鋼鉄場)がありますよね。今はどうなっていますか?」と聞きました。その人たちは別になにも変わらず、景気が悪いと言いました。私は、「今の国有企業は全部平凡で、もうあと少しで汚職した大官たちに潰されそうです」と言いました。彼らも同感でした。お姉さんは続いて中国の色々な汚職の実態について話し、私が「知っていましたか? 貴州の平塘県に不思議な石があることを。石には六つの大きな文字が自然に刻まれていました。なんて書いてあるか当ててみて下さい」と言うと、彼らは興味津々に「なんですか?」と聞きました。私とお姉さんは詳しく、「蔵字石」はどのように発見されたのか、中科院(中国科学院)の科学者が研究した結果やテレビでも報道した事を教えました。私は、「天までが話したのです。古人曰く、天に順ずるものは興り、天に逆らうものは滅ぶと。今、各地で三退すれば平安な日々が送れると言っています。あなたは党員ですか?」と言いました。彼らは全員党員だと言いました。お姉さんは、「私は海外へ旅行するとき、海外では国内(中国)でもう1億7千万人が共青団、少先隊、中国共産党から脱退したと報道しています。あなたも脱党したらどうですか? 君子は危ない壁の下に立ちません」と言いました。彼らは「どうやって脱党するのですか?」と言いました。私は「あなたには『興旺』、あなたには『発達』、あなたには『慧慧』と名前をつけてあげますので、その前にあなたたち各自の姓を入れて下さい。この名前で脱党しましょう。これはあの党の組織に向かって脱党しなくてよく、天に向かって脱党を宣言するのです。神は人の心だけを見ます。あなたたちが誠意をこめて脱党を宣言さえすれば神はあなたを加護してくださいますので、平安になります」と言いました。彼らは同意して、「ありがとうございます」と言いました。脱党し終わってすぐ、彼らの親戚が迎えに来ました。数分で3人が救われました。師父に感謝します!

 雨粒が小さくなりました。私たちはまたある湖の傍に行くと、2人の老人がいました。1人のそばに楽器が置いてあり、私は、「これはなんですか? 笛ですか?」と聞きました。その人は簫(しょう)だと言いました。私は「簫はとてもいい音で、聞くと、とても遠くにあるように聞こえます。とても悲しい感じの音楽です」と言いました。その人は、「そうです」と言い、私が好きなのを見て、すぐさま一曲吹いてくれました。私たちは拍手を送りました。

 私はその人に、「こんなに上手に吹けるのですから音楽家ですか?」と聞きますと、老人は物理を教えていると言いました。私たちは、「物理を教えるのはいいことですよ。政治を教えるのと違って、今日はこう言い、明日はまたああ言う、ということがありません」と言いました。老人はそうでもないと言いました。「文化大革命の時、物理は哲学課に変えられました。毎日、物質が第一なのか精神が第一なのかを話し、私たちは共産党のいう唯物論や無神論、階級闘争などによって、中国人の伝統的な信仰を放棄し、仁、義、礼、智、信の道徳観をなくしました。それにより、今の中国人はお金だけを信じるようになり、汚職がはやり、道徳が崩壊しました」と言いました。2人の老人はこういう事をしっかり理解できており、戦争、文革(文化大革命)、六四天安門での学生殺害事件などの真相をよく知っており、私たちは老人らに法輪大法の真相について伝えました。そのうち1人の老人は、自分は設計をやっていた人間で、長い間党員となっていたと言います。「共産党こそ最大の邪教だ」と言い、今になってだまされた事を知ったと言いました。お姉さんが、「三退して平安を得る」事を話すと、すぐに同意しました。笛をふいた老人も党に入った事があり、真相を知った後、同じように、救われました。

 午前中に私たちは6人の人に脱党を勧め、帰り道に私たちは、「もし今日出てきて真相を伝えなかったら、この雨の中で救われるのを待っていた人たちは無駄に待っているところでしたね」と言いました。

 終わりの言葉

 この半年間、感動の出来事がたくさんありました。自分の修煉状態も大きく変化しました。真相を話すことが出来ない自分から出来る自分へ、真相を伝えたくない自分から人に会うたびに話したくなる自分へと変わり、正念はだんだん強くなり、怖がる心はだんだん小さくなっていきました。この長い経歴を通して、実は人を救うことは難しいことではなく、逆にとても楽しいことだと実感しました。自分が真相を伝えることによって衆生が救われるのを見て、その人のために喜び、幸せを感じました。

 当然、私が行った事はまだ足りません。今後さらに精進して同修を見習い、もっとたくさんの人を救い、速く衆生を救い、効率をもっと良くしていき、師父が慈悲で救ってくださった事に報いる事ができるようにします!

 もう一度師父に感謝します。同修のお姉さんと私に協力して下さった他の同修たちに感謝します。

 間違っているところは慈悲なるご指摘をお願いします。

 合掌。

 (完)

 注:

 [1] 李洪志師父の著作:『精進要旨二』「再び迷信を論じる」

 [2] 李洪志師父の著作:『轉法輪

 (明慧ネット第11回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)
 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/11/15/299627.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/11/21/146981.html)
 
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