親が着実に修めず 子供が大きくなって大法を離れる現象について(三)
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文/同心

 【明慧日本2015年2月8日】(前の文へ

 (二)どのように子供弟子を躾けるか

 子供弟子をしっかり教育することは親の修煉の重要な要素であり、使命でもあります。親が精進して厳しく大法の基準で自分を律するならば、育てた子供は修煉において精進するだけでなく、常人の仕事もこなせる人材になります。多くの子供は使命を持って生まれたので、もし親が彼らをしっかり教育できなければ、子供弟子と彼らの使命はともに壊されることになります。では、具体的にどのようにすればよいかについて、いくつかの提案をします。

 1、米国の放任教育に学ばず、伝統文化の中の人物を教育の手本にする

 師父は『ヨーロッパ法会での説法』で「しかし今は、特にアメリカで、子供を放任し、子供にまったく教養がなく、教育全体としては失敗しました」と説かれました。放任して育てられた子供は魔性が大きく、修煉することは難しいのです。

 師父はまた『各地での説法十一』「二十年説法」で「歴史上、文化的な大きな出来事や異なる時期の修煉者、覚者が現した状態は、いずれも大法弟子のための参照であり、大法が広く伝わるための基礎です」と説かれました。

 歴史上、教育の手本になる人物がたくさんいます。例えば釈迦牟尼、諸葛孔明、岳飛、康煕皇帝、蔡文姫など……彼らの物語を子供に教えれば、子供の修煉にも成長にもきっと良い影響を果たします。子供は幼少時代から勉強する手本がいなければ、心は段々と流行文化のアイドルに傾き、自然にアイドルのように人生を享受したがり、修煉を続けることは難しくなります。

 2、学法する時に意味を理解させ、幼少から学法の楽しさを教える

 「こんなに小さい子供に何が悟れるのか」と思う親がいますが、それは常人の考え方で、前文に挙げたように、子供弟子が法理を悟る例は特例ではなく、よく見られる事実です。

 ある修煉者は子供に『洪吟』「劫後」の「天清く體も透り乾坤正し 無限の劫已に過ぎ、宙宇明し」を説明する時、「劫は佛家で時間を表す」と言うと、子供は「お父さんはよく『時空』という言葉を使いますが、『兆劫』には時間以外に空間を表す意味はないの」と聞きます。親は「そうだね。法を正す中で師父は無数の宇宙を踏破しました」と思って、「よく悟ったね」と子供を褒めました。すぐ子供に『二〇〇三年元宵節の説法』を読ませて、その中の師父の言葉、「法を正す中で私は全ての大穹を踏破しました」を子供に教えました。そのように学法すれば、子供でも経文の意味を理解することができます。

 親が表面だけの意味を教えれば、子供は時々親よりも深い内包を悟ることができます。子供の先天的な本性がそこにあるからです。小さい時から学法の楽しさが分かれば、大きくなった後も精進して修煉を続けることができます。

 3、子供は3、4歳から煉功できる

 前文で子供が煉功できる年齢について話しましたが、多くの親はもう今から子供に煉功を始めさせてよいと思います。常人の観念であれこれ配慮せず、親に法を正す勢いを追いかける気持があれば、子供は予想もしない進歩を見せてくれるでしょう。

 4、学法と煉功は1日も中断せず、続ける習慣を付けさせる

 もし子供が小さい時から「学法と煉功は数日間中断してもかまわない」と思うなら、大きくなってから煉功を徹底的に止める可能性も高いのです。もしも子供が毎日必ず学法と煉功を欠かさずにやる習慣がつけば、大きくなってから1日も欠けることなく学法と煉功をしっかり続けるでしょう。

 時間が過ぎるのは早く、もし親が子供の学法と煉功の時間を固定させないと、子供もなかなか学法と煉功の時間を確保できません。そのために、子供弟子を持つ親は自分の生活リズムを調整して、できるだけ子供と一緒に学法と煉功をして、子供の生活を正しい軌道に乗せてあげましょう。

 「こんなに小さい子供が、煉功を続けられるのか」――それは典型的な常人の観念です。実は、子供は親よりしっかり続けられるのです。いったん子供を軌道に乗せたら、子供は毎日親の学法と煉功まで監督してくれるのです。そのように精進する子供弟子の例は珍しくありません。

 5、忙しいことを口実にしない

 年配の修煉者であるAさんは5歳の孫をしばらく同修のBさんの家に預けました。5歳の子供はまだ字が読めませんが、大法は素晴らしいと分かっています。Bさんはとても忙しくて、『洪吟』を読んで録音し、孫に録音をよく聞かせ、食事をする時に孫に『轉法輪』の中のストーリーを教えます。1週間後、孫は『洪吟』の詩、全72通を流暢に読めるようになり、10日後、すらすらと一文字も間違わずに暗唱できるようになりました。Aさんはとても喜んで、これから孫を子供弟子に育成しようと決心しました。しかしその後、孫を厳しく躾けなかったので、今、孫はもう修煉を止めています。

 実は、子供弟子の教育は難しいことではなく、親が大法の基準で子供に要求すれば、子供はきっとその基準に達することができ、親の基準が低すぎると、子供もより低いほうに滑って、最後に修煉を止めて常人に同化してしまうのです。

 海外にいる大法弟子はとても忙しく、子供たちは大きくなったらほとんど修煉を止めています。しかし、そのように修煉を止めた子供が、飛天芸術学校に入ると、とても精進する大法弟子になりました。――そこ(飛天芸術学校)は高い基準で子供たちに厳しく要求する環境だからです。それでは、大法弟子は自宅で、日常生活の中でどうしてそのような環境を形成することができないのでしょうか?

 6、「苦をもって楽とする」ことを覚えさせる

 子供を溺愛して少しの苦しみにも耐えられない人に育ててはいけません。小さい時から苦しみに耐える素質を身に付けなければ、温室のなかに植えた花のように、風雨の試練がやってくると、きっと萎れてしまいます。「苦をもって楽とする」ことは、修煉者にとって必ず達しなければならない境界です。

 7、挫折から他人を思いやることを覚えさせる

 家族全員が子供を囲んで世話をすると、そのように育てた子供は自己中心的な怠け者になります。怠惰とは巨大な魔性なので、怠惰な人が修煉に精進するはずがありません。

 良い素質を育成するには、子供に小さい時から家事の手伝いをさせるのが最も有効な方法です。家事をする中で小皿を割ったり、靴下をきれいに洗えなかったりするのはみな小さな挫折なので、挫折の中で改善の方法を指導し激励すれば、次回に子供はより上手に家事をこなすことができます。そのような勤勉な子供は修煉もきっと怠けずに、しかも相手のために考えることができます。幼少から心性の基礎を築いたからです。溺愛されて成長した子供は、転んだら起き上がれず、修煉することは難しいと思って自信がなくなり、自暴自棄になります。

 8、適切に褒めて励まし、自信を付けさせる

 子供の小さな進歩、他人のためにやった小さな手伝いを大切にして、適度に褒めて激励してあげましょう。そうすると、子供は修煉における自信がだんだん強くなります。修煉するためにこの世に来た子供は、きっと何かの専門技術を持っていて、彼は将来もその技術を駆使して大法を実証するのです。だから、特に大陸の同修たちは、学校での点数ばかり重視せずに、子供の長所に注目して自信を付けさせてください。

 子供が努力しても良い結果がなかった時は、叱るより激励するほうが良いのです。子供がミスを犯す時、叱って処罰することも必要ですが、その場合、慈悲をもって叱れば子供は受け入れやすいのです。法理を踏まえて説明した後の処罰に子供は心服して、反抗しません。そうでなければ、子供は小さい時から親の叱責に抵抗して、大きくなってからも修煉に対する忠告を聞き入れません。


 師父は「法を正す弟子は、法を正す時期を乗り越えられなければ、修煉の機会は二度とありません。」(『精進要旨二』「法を正す時期の大法弟子」)と説かれました。

 多くの子供は法を正す時期に修煉に入り、親の修煉者と一緒に最も苦難な時期を歩んできたのですが、大きくなってから比較的緩い環境の下でかえって修煉を止めたのです。その結果はどれほどひどいものでしょうか? 法理は厳粛なもので、人情で評価することはできません。

 痛ましい事実の根源はすべて親の修煉者にあります。すでに子供の修煉を台無しにした修煉者たちは、どうするべきでしょうか? 間違ったと分かれば、後悔の気持ちに留まらないでください。自分自身の問題を解決せず、子供に大法の素晴しさを見せることができなければ、子供は常人社会の誘惑に抵抗できないままです。親の修煉者が元気を出して、「初志貫徹」し、勇猛邁進してこそ、子供も大法の威力を自分の身に感じて、彼の本性も蘇り、修煉に戻ることがはじめて可能なのです。

 以上は個人の些細な見解です。適当でないところは皆さんにご指摘頂きたいです。

 (完)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/1/2/302312.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2015/2/2/148198.html)
 
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