文/中国・山東省の大法弟子
【明慧日本2016年2月20日】1997年7月のある日、母の従妹が家に来て、母と私に「法輪功という功はとても素晴らしいので、あなたたちもやってみませんか?」と勧めたので、私は「やりたい、やりたい」と言いました。しかし、その数日おばはとても忙しく、「用事が済んでから、また教えに来る」と言い、急いで帰りました。
それから3日間も来なかったので、その3日間は3世紀ものように長く感じました。師父の名前が何だったのかを忘れましたが、「法輪功」の3文字ははっきりと頭に残りました。生々世々にそれを探していたような気がしていました。
3日後、おばは『轉法輪』を持って来ました。読んでみると、中の深い法理に引き寄せられました。人と人の因縁関係や、人はなぜ病気にかかるのか、良い人にならなければならないなどの理が分かりました。
当時の日々を思い出すと、毎日大量に法を学んだり、同修たちと法を広めに行ったり、大法の中に浸かっている自分は世界一番幸せな人だと感じました。様々な妨害もありましたが、心性を高める機会だと思って、乗り越えてきました。
迫害が始まってから4年たったころ、私は地元でケーキ屋を開きました。修煉者の基準で自分を律し、偽物を混ぜず、よい品質のケーキを低価額で提供したので、有名なチェーン店の品質よりもよく、値段が安いと評判となり、地元で一番よい店になりました。
店で使う原材料などは、ほとんど卸屋さんが直接店に持ってきますので、よく来る人たちは皆法輪功が迫害されている真相が分かって、三退しました。私にケーキケースを贈ってくれた女性も家族と三退しました。彼女と取引してきた10年の間、何回も金額を間違えて、少なく計算したことがあります。例えば、一度大ケースで仕入れたのに、彼女は小ケースの金額で計算して、その金額で勘定しました。しかし、夜記帳する時、間違いに気づき、次回彼女が来た時、足りなかった金額を追加して支払いました。彼女はニコニコしながら、「もらっとけばいいのに、勘定済みだし、私も気づいていないんだから」と言うので、「私の師父は何かをする時、先に相手のことを考え、良い人になるように教えてくださいました。私のお金でないのに、もらうわけにはいきません」と私もニコニコしながら答えました。
またある日、ひと箱の調味料の計算を忘れていたので、次回彼女が来た時、そのお金も払いました。彼女はニコニコして「あなたのような人はいません。他の人ならみな喜んで黙っているのに、もらっといたら」と言うので、私は「あなたのお金をもらったら、私は師父に申し訳ないことをしてしまいます」と答えたら、彼女は「あなたの師父は本当にいい人ですね!」と言いました。彼女の夫も「今の時代には、こんなよい人は本当にいないですよ」と言いました。
彼女は自分の事も話してくれました。その数日前、他の商人が彼女に商品を卸した時、400元のところを間違って40元で計上してしまい、彼女は気づいて、相手に伝え、400元を支払いました。相手の商人も「もらっとけばいいのに」と言ったので、彼女は「私は法輪功を信じているので、あなたのお金をもらってはいけません」と答えたそうです。
この話を聞いて、私は感無量でした。自分をよく修め、道を正しく歩むこそ、さらに多くの衆生を救い済度することができると、実感しました。彼女の話で言うと、あっちこっちを回って、商売をして十数年、金額を間違えたのは私のところだけではないはずですが、しかし、1回1回返してくれた人は、私以外にだれもいませんと言い、夫婦はとても大法の事を信じています。
そして受けた大法の恩恵をまた他人に与え、自ら大法が迫害されている真相を伝え、三退させています。この事から、自分が道を正しく歩んで行けば、大法の善が自然に人々の間に広がっていくと感じました。