江沢民を告訴した法輪功学習者 不当な裁判に直面
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 【明慧日本2016年3月21日】今年1月26日、中国・甘粛省景泰県(けいたいけん)に在住の法輪功学習者・余有珍さんと妻の呉学玉さんと2人の孫は、白銀市の国保大隊(法輪功迫害の実行機関)の十数人の警官に不当に連行された。警官は余さんと呉さんを「虎の椅子」(改造した鉄の椅子で一種の拷問器具である)にはめて、「江沢民の告訴状は誰が書いたのか」と自白を強いた。現在、余さんは未だに不当に拘禁されている。

酷刑演示:老虎凳

拷問のイラスト図:虎の椅子

 景泰県の警官は余さんの家族に「地元以外の弁護士に依頼するな、依頼すると余の息子も連行するぞ。重い判決を下すぞ」と脅した。

 16年来、江沢民が引き起こした法輪功に対する迫害の中で、郷派出所・郷司法・県公安の国保大隊・政法委・610弁公室・市政法委などの部門は、幾度となく嫌がらせをし、脅し・拘留・労働教養・尾行・監視などの方法で迫害を加えた。そのため余さんはやむ得ず、兄と共同経営していた店舗を離れるしかなく、その上畑の農作業もできなくなった。余さんと家族は心身ともに打撃を受けたほか、経済上でも大きな損害を被った。

 余さんは以前、ひどい腸炎・胃炎・副鼻腔炎・B型肝炎を患っていて、大きな病院で治療しても、注射をして薬を飲んでも、効果がなく、体は極度に衰弱していた。また家には80代の年老いた親がおり、2人の幼い孫がいたが、畑仕事と家事の全ては妻の余さんが一人で負担しなければならなかった。

 余さんは身体と生活のあらゆる面で絶望していた頃の1996年末、法輪功に出会い、学んでからわずか数日間で奇跡的に健康を取り戻した。余さんはとても喜びを感じ、不思議さを感じた。この功法を学ぶと健康になるだけではなく、重要なのは、「真・善・忍」に基づいて良い人になることができ、さらに良い人になり、こうすることによって無私な高い境地に到達することができた。

 しかし江沢民は嫉妬心から、1999年7月20日に天地を覆い隠すほど、国のすべての機関を発動し、法輪功を弾圧し始めた。余さんは国家の指導者が法輪功の良さを知らないと思い、2000年の正月に北京へ陳情に行った。しかし国家の陳情局は、まったく陳情を聞き入れてくれないことが分かった。地元に帰って来た余さんは、不当に連行され、景泰県留置場に1カ月以上拘禁された。留置場で余さんは他の受刑者に暴力を振るわれ、肋骨が1本折れたため腰をかがめることができなくなり、力仕事もできなくなった。

 2000年7月13日、余さんは再度上京して陳情に行った際、天安門派出所の警官に連行され、あちこちへ転々と移送された後、景泰県の警官に地元へ連行されて、県留置場で1カ月以上不当拘禁された。その後、白銀市で1年の労働教養を科され、甘粛省第1労働教養所で1年間労働教養を強いられた。

 労働教養所で余さんは重労働である作業を強制された。法輪功を学ぶことを放棄させるため、教養所は食事を与えず、睡眠を許さず、会話を禁止し、長時間に渡ってしゃがむ姿勢を取らされたり、立たせられたり、走ることを強要された。また他の受刑者を利用して暴力を振るわせたりもした。余さんは様々な方法で苦しめられ、人格を否定された。

 2001年7月、余さんは釈放されて帰宅した。地元の警官は何度も余さんの家に来て嫌がらせをした。2003年3月、県公安局の警官らはまた余さんの家に不法に進入し、大法の書籍を奪い、余さんを連行しようとしたが、余さんは逃げて、しかたなく路頭に迷う放浪の身となった。

 昨年5月、国の司法機関の「案件があれば必ず登録し、告訴があれば必ず受理する」の新しい政策に基づき、余さんは最高検察庁に「刑事告訴状」を郵送し、江沢民が法輪功への迫害を引き起こしたことによって、16年間自分と家族は残虐な迫害を受けたことを告訴した。同年5月25日に速達で「告訴状」を最高検察庁に送付し、26日「配達証明書」を受け取った。

 同年7月7日、景泰県上沙沃鎮の副書記から電話がかかってきて、余さんに「告訴状はどこ宛に何通出したか、何ページあるか、どのぐらい字数を書いたか」を聞いてきた。7月11日、副書記はまた電話をかけてきて、余さんの居住地や省の関係部門がこの告訴の件を注目しているなどと言った。

 今年1月26日、余さん夫婦と2人の孫は十数人の警官に連行された。2人の孫は親に迎えに来させた。

 余さん夫婦は「虎の椅子」にはめられ、夜中まで自白を強いられた。妻の呉さんは1月27日午後6時過ぎに帰宅した。余さんは景泰県司法局の地下室から留置場に移送され、不当な裁判に直面している。

 景泰県の法輪功学習者・王義朝さんは江沢民を告訴した後、昨年8月27日警官に連行された。王さんの家族は北京の2人の弁護士に依頼したが、皆景泰県裁判所の司法官の妨害を受けた。家族は今なお王さんの情報を知ることができないでいる。

 景泰県の法輪功学習者・王蓮珍さんは、昨年10月14日午前、自宅で5人の警官に不当に連行され、白銀留置場に拘禁されている。今年1月22日、景泰県裁判所は王連珍さんの夫に、「王連珍の件はすでに裁判の段階に来ている。弁護士を頼むなら地元の者でないとだめだ」という。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な関係者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/3/1/324819.html)
 
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