自身にある党文化を徹底的に探し、取り除こう
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文/ドイツ在住の中国人大法弟子

 【明慧日本2016年5月11 日】

 師尊、こんにちは!

 同修の皆さん、こんにちは!

 私は2011年に法輪大法の修煉を始めた若い大法弟子です。海外に渡る前、中国で20年余り生活し、その間、中国共産党の党文化に浸っていました。大法を修煉後、『中国共産党についての九つの論評』や『解体党文化』を読み、さらに神韻を広める活動を通じて、徐々に真の中国の伝統文化を知るようになりました。中国共産党の党文化と伝統文化を比較する過程で、自分自身に存在する党文化に気づき、それらを排除、または正す努力をしてきました。しかし、気づきはしたものの、そのまま放任していた党文化による思想や行為が依然として多く存在していました。

 それらの毒素をきれいに排除しようと真剣に取り組んでこなかったため、この2年、師父が説法の中で何回も「党文化」について言及されるのを見て、非常に恥ずかしく思いました。

 例えば、師父はこうおっしゃっています。「メディアに採用され、またはプロジェクトに参加しているとき、あなたの考え方、党文化が強く影響している極端なやり方、嘘をついたり、いい加減な仕事ぶりに彼らは本当に我慢できなくなっています」[1]

 この部分を読むたびに、私は気が引けます。「これはまさに私のことではないか?」と、しばらくは恥ずかしい思いをします。しかし、その後、自分に存在する具体的な党文化の思想や行動を深く探さず、本当にそれらの毒素を取り除いていませんでした。

 幸いなことに、この交流文章を書くため、同修と一緒に神韻を宣伝する過程を振り返り、自身に存在する党文化を真剣に探し出すことができました。この原稿を書いていて、私の良くない思想はどんどん私から離れていくように感じ、党文化の思想をはっきりと認識し、放任せず、もう二度と同じ失敗を繰り返さないよう自分を戒めました。

 2015年、私はとても印象深いことを経験しました。ある日、神韻チケットの販売ブースの前で女性が立ち止まりました。彼女は神韻のプロモーションフィルムを興味津々に見てから、すぐに娘と一緒に見るために2枚のチケットを購入したいと言いました。私は早速彼女のために席を選び、確保しました。しかし、彼女は突然、娘が来るかどうか電話で確認しなければならないと言い出しました。

 私は娘さんがもしかして来られないかもしれないと不安に思いました。実際、この不安な心はすでに間違っていますが、当時、この間違いに気づかず、「先にチケットを印刷して、用意しておけば彼女は買わざるを得ないだろう」と逆に狡い考えがひらめきました。この考えは正しくなく、修煉者としての行為に相応しくありません。チケットを売りたいという差し迫った気持ちに動かされたのです。悩んでいた時、同修が近寄って来ました。私が自分の考えを伝えると、同修は「それは確かに良くないですよ」と言いました。瞬時に邪悪な考えは消え、私は平静になりました。

 その時、女性客はすでに娘さんとの電話が通じていて、娘さんは来ませんが、お孫さんが来ることになり、チケットを発行するように私に向ってうなずきました。私は安堵して一息つき、「師父、有難うございました! 正しく行うことができました!」と思いました。

 事後、私はその時現れた考えの根源を深く掘り下げてみませんでしたが、しかし、その体験がよく頭に浮かんできて、修煉の厳粛さを実感しています。もう少しで間違いを犯し、修煉者としてあってはならないことでした。今思えば、当時、相手がチケットを買わなければどうしようという強い恐怖心がありました。しかし、いくら恐れがあるとはいえ、むりやり人に買わせようとする狡い考えを持つべきではないと思いました。じっくり考えてみると、それはやはり人を騙し、嘘をつき、打算的で、陥れようとする中国の党文化の影響を受けて形成された汚れた思想でした。

 習慣的に嘘をつく党文化

 私たちのチケット販売ブースのパソコン画面では、色の付いている座席のみが販売可能で、灰色で表示されている座席は他の販売拠点に振り分けられているか、または販売済みのものです。以前、灰色の部分の座席がすでに販売されてしまったのかと顧客から尋ねられるたびに、私はすぐに緊張してしまいました。なぜなら、私は「はい、もう売れました」とすごく答えたかったからです。そうすれば、顧客はチケットが残り僅かだと思い、急いで買う可能性が高まります。しかし、それは嘘をつくことであり、「真・善・忍」に符合しません。後日、急いでチケットを買った顧客が事実を知れば、神韻に良い印象を持つはずがありません。結局、神韻の名誉が傷つくことになります。

 同じ問題に対し、西洋人の同修はどう答えたのでしょうか? 彼女は販売システムの事情を正直に説明し、自分たちの販売ブースに振り分けられた座席はとても良い位置で、早く買えば買うほど良い席が得られると一言付け加えていました。私はこれが「正しい」答えだと思い、自分の「間違い」に気付きました。狡い考えは、「目的を達成さえすれば手段を選ばず」という党文化の表れだと思いました。

 嘘をつく党文化の習慣が自分にあるのを徐々に気付かせてくれたもう一つのことは、常人社会での私の仕事でした。仕事を通じて、私は「人を騙し、嘘を付き、言行不一致、目的のためには手段を選ばず」という党文化の影響を受け、正常な社会の常人にも及ばないほど、真に修めていないことに気付きました。

 私はドイツのある有名ブランドのブティックの店員です。主な顧客は中国人観光客です。観光客に私が知らない問題を質問されると、「ごめんなさい。よく分らないので同僚に聞いてきます」と答えますが、しかし時には、面倒くさく感じたり、あるいは押し売りしようと考えて、適当に答えてしまうこともありました。これはまさに党文化による嘘をつく習慣だと思います。深く考えなければ何でもないことですが、しかし、私は「真・善・忍」を修める修煉者です。それで真にやり遂げられるでしょうか?

 一方で、ドイツの同僚はよく「分かりません」を口にします。しかし、彼らはそれが恥ずかしいことだと思わず、その後、問題の答えを一生懸命に探し出す努力もします。彼らと比較して、私は面子を重んじ、党文化の影響を受け、修煉者の私は嘘をついていました。

 他に、物事を適当にごまかしたり、責任逃れをしたりするなどの党文化も自分に存在しています。今回の法会を通じでこれらの汚い党文化の思想や行為をさらけ出し、徹底的に排除しようと決意しました。そうでなければ、今後、どのようにして「真・善・忍」を修められるでしょうか?

 以上は自分の現次元での認識ですが、適当でない部分があれば同修の皆さんの慈悲なるご指摘をお願いします。

 師尊に感謝し、同修の皆さんに感謝します!

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『二〇一四年サンフランシスコ法会での説法』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/4/23/327023.html )
 
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