黒竜江省ハルビン市の楊瑞芹さんが迫害死に
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 【明慧日本2016628日】黒竜江省ハルビン市呼蘭区の法輪功学習者の楊瑞芹さんは、法輪功を学んでいるという理由で、2回の労働教養処分と懲役3年の実刑判決を受けた。黒竜江省女子刑務所に収容された楊さんは、刑務所の迫害により、極度に痩せ、食事も取れなくなった。治療のため「一時出所」の措置を受けたが、先月24日、冤罪が晴れないまま、この世去った。享年71歳。

 楊さんは伊春市鉄力市医薬会社の職員だった。定年退職後、呼蘭区(故郷)に引越しした。楊さんは法輪功を学ぶ前は、胃病(手術で胃を切除した)、肝臓病、心臓病など多種の病気を患っていた。いろいろな治療法を試したが、効果がなく、とても苦しんでいた。薬の管理の仕事をしていた楊さんは、自分の病気を治す薬を見つけられなかった。幸い、1998年、楊さんはある人に法輪功を紹介され、学び始めた。暫くして、すべての病気が消えてしまった。健康を取り戻し、90歳代の義母の世話ができた。周りの人の楊さんに対する評判はとても良かった。

 しかし、1999720日、江沢民が法輪功への弾圧を開始した。楊さんは法輪功の陳情のため、3度も北京に行った。そのため、2000年に3回も行政拘留された。

 2001年、楊さんは北京にある陳情弁公室に行き、自らが法輪功を学んで受けた恩恵を話した。そのため、呼蘭区公安分局に労働教養処分1年を下された。同年118日、ハルビン市万家労働教養所に送られた。教養所で「転向」しなかった楊さんは拷問を加えられ、2度も危篤状態に陥って、病院に運ばれた。

 2002620日、刑を終え帰宅した楊さんが、元の職場の同僚に法輪功の資料を渡したため連行された。3年の労働教養処分を科された楊さんは、黒竜江省麻薬更正施設に送られた。同施設で「三書」を書くことに拒否し「転向」しなかった楊さんは、警官に殴打され、右手の指の骨が粉砕骨折になった。指が赤く腫れ上がった楊さんは、施設側に「仮病だ」と言われた。治療を与えられなかったため、骨節が凹み、指が硬直して曲げることができなくなり、障害を負った。

 20131118日の午前11時ごろ、楊さんが呼蘭区東方紅小学校の付近で、3人の学生に「神韻」DVDを贈り、法輪功が迫害されている真相を話していたとき、呼蘭区公安分局光明派出所の警官に連行され、ハルビン市第二留置場に拘禁された。

 20144月8日、ハルビン市呼蘭区の裁判所は楊さんに対して開廷した。楊さんが「神韻」DVDを贈ったことに「邪教を利用して法律の実施を破壊した」という罪名を被せた。これに対して、楊さんの弁護士は「当事者が学生に『神韻』DVDを渡すことは信仰の問題です。主観的に見れば、当事者は犯罪意識がなく、客観的に見れば、危害を与えていないので、犯罪にはなりません。だから『邪教を利用して法律の実施を破壊した』という罪名は不成立です」と述べ、楊さんの解放を要求した。

 法廷で、楊さんの夫は妻が法輪功を学んで心身とも健康になったこと、義母が亡くなるまで世話をしたことを話し、妻の無罪を主張した。

法廷審理過程で、検察側が弁護士と家族の弁護に対して異議を出さなかった。しかし、2014428日、呼蘭区裁判所は楊さんに3年の実刑判決を言い渡した。

そのため、楊さんは黒竜江省女子刑務所の11監区に収容された。刑務所で楊さんは拷問を加えられ、強制的に「転向」をさせられた末、何回も女子刑務所病院と司法局病院に入院した。昨年末、楊さんは骨と皮ばかりに痩せ、食事することができなくなり、危篤状態に陥った。

刑務所側は楊さんを迫害したことを暴露されることと、楊さんが刑務所で死ぬことに恐れて、楊さんの家族に連絡した。楊さんに「一時出所」の手続きをした。昨年12月31日、家族は息絶え絶えの楊さんを、刑務所から家に連れて帰った。それから、ハルビン医学大学の群力病院に入院させた。楊さんは病院でブドウ糖を点滴されることによって生命を維持していた。自力で食事することが殆どできず、今年520日から昏睡状態になった。524日、楊さんは死亡した。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/6/5/329650.html)
 
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