中国・安徽省南陵県裁判所 法輪功学習者2人に実刑判決を
■ 印刷版
 

 【明慧日本2016年7月8日】中国・安徽省蕪湖(ウーフー)市の南陵県裁判所は、5月13日、法輪功学習者・馬暁華さん(54歳女性)、江明さん(50)に対して、3年の実刑判決を言い渡し、3000元の罰金を科した。判決を受けるまで、馬さんと江さんは、2年近くも不当に拘禁されていた。

 馬さんは黑竜江省ジャムス市・紅興隆管理局597農場所属病院の産婦人科の看護師だった。1995年に法輪功を学び始めた馬さんは、心身ともに健康になり、より良い人になるように努力した。しかし、法輪功を学んでいるとして、馬さんは2000年2月、労働教養処分1年を科され、2002年5月9日、再び労働教養処分3年を下された。馬さんは留置場や教養所で、残酷な拷問を受け、苦しめられた。

 2011年、馬さんは安徽省南陵県に住んでいる一人娘の家にやって来た。2012年1月、孫が生まれると、馬さんは自分で家を借りて、そこから娘の家に通いながら娘と孫の世話を始めた。

 2014年7月14日午後3時、馬さんが借家でシャワーを浴びていたときに、ドアを叩かれたことに気づいた。「電気メーターを調べにきた」と女性の声が聞こえ、馬さんが出てみるとドアを開けた途端に、十数人の私服警官に不法に侵入された。警官3人は馬さんを押し倒し、ほかの警官は家宅捜索を始めた。「私の人格を侮辱しないでください」と馬さんが叫んだが、警官は馬さんに服を着替えさせ、強制的に連行した。

 法輪功学習者・江明さん、楊明安さん、王平さん、周雷さん、楊玉琳さんの5人は、馬さんと同じ時間に一斉に連行された。

 その後、馬さんと江さんは、蕪湖市留置場に拘禁された。同年7月31日、 馬さんは尋問を受けた。尋問のとき、警官は馬さんに「お前のせいで、娘夫婦も厳しく調査を受けたぞ。お前と同じ法輪功をやっている者がお前のやったことを白状した。もし、お前がほかの法輪功をやっている者ことを供述するなら、寛大な処分をしてやる」と嘘をついた。馬さんは警官のいうことに従わなかった。

 同年8月21日午前10時過ぎ、南陵県公安局の警官は、留置場に来て、馬さんに「お前の逮捕状が出された」と言った。馬さんの血圧が220/110mmHgまで上昇したが、警官は馬さんを解放しなかった。9月16日、馬さんの血圧が更に230/130mmHgまで上がったため、留置場の警官は馬さんが留置場で死ぬのを恐れ、病院に搬送し、県国保大隊に馬さんの釈放を要求した。しかし、県国保大隊の警官は「馬暁華は俺たちに従わないので、釈放なんかできない」と言い返した。

 そして、南陵県検察院は昨年5月6日、馬さんの弁護士に電話をかけ、馬さんの案件は裁判所に提出したと通知した。13日、弁護士は裁判所に行き、馬さんの案件を閲覧したとき、「馬暁華は、6月7日に開廷する」と告知された。

 江さんは南陵県昂立外国語学校校長である。1993年、南陵県東七郷中学で教師をしていた江さんは、安徽省教育学院で研修したとき、幸運にも法輪功と出会い、学び始めた。当時、病気を患っていた江さんは、法輪功を学んでまもなく、健康を取り戻した。しかし、1999年7月20日以後、法輪功を信仰していた江さんは、何度も留置場や洗脳班に拘禁され、2002年3月13日、労働教養処分2年を科され、2004年11月23日に、実刑判決3年を下された。江さんの父親も連座され、郷の教育委員会主任という職務を失った。

 馬さんと江さんは2年間ほど拘禁され、今年5月13日に実刑判決を下された。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な関係者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/5/31/329459.html)
 
関連文章