英国雑誌『外交官』 大規模な生体臓器狩りは「人道に反する罪」
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 【明慧日本2016年7月9日】中国各地で行われている大規模な臓器売買は恐怖映画のように、肝臓、腎臓、心臓、肺、角膜を生きている良心の囚人から強制的に摘出している。「人道に反する犯罪」を連想するとき、それはまさに中国共産党による血まみれで残酷な大虐殺である。先日、『血まみれの臓器狩り/大虐殺』(更新版)が英国議会で紹介された。英国の雑誌『外交官』は保守党人権員会の副委員長・ベネディクトロジャーズ氏によって中国共産党による生体臓器狩りの犯罪行為が暴露されたと報道した。

生体臓器狩りの規模は当初の想像をはるかに超える

 報道によると、人権弁護士のデビッド・マタス氏、前カナダアジア太平洋局長のデビッド・キルガー氏、ベテラン記者のイーサン・ガットマン氏による最新調査報告では、中国の肝臓、腎臓を移植する712の病院に対して詳細な証拠を集め検証した結果、中共の臓器狩りの規模は当初の想像をはるかに超え、年間の移植件数は6万から10万に達すると断言している。天津第一中心医院の臓器移植センターだけで年間6千件に達しているという。

共産党は系統的な国家犯罪を行っている

 報道は、報告書の内容を引用して「この人道に反する犯罪行為は終結が見えない。最終的な結論でいえば、中国共産党は国家全体を動かして系統的に罪なき者に対する大虐殺を実施している。それは移植用の臓器を獲得するためである」と明らかにした。共産党の公表では年に1万例の臓器移植を実施しているというが、最新の調査報告では数件の移植施設ですでに1万件を超えている。

国際社会は中国共産党との関係を見直すべき

 報道では、最新報告としてこれらの新たな証拠が提出されており、国際社会は相応する反応をしなければならず、英国は中国との関係の検討に直面している。6月27日、保守党人権員会副委員長のベネディクトロジャーズ氏は、2013年〜2016年までの中国共産党による迫害に対する調査を『最も暗黒な時』と題して発表し、生体からの臓器狩りの実態について、上記三氏の報告を引用し、国際社会に調査を行うよう呼びかけた。

 ロジャーズ氏は「今の英中関係は『黄金期』と称されているが、ナイフで良心の囚人の生体から臓器を摘出する国家との関係を『黄金期』と称するのはいかがなものでしょうか? 火急な国際調査が必要で、(中国の)臓器移植は禁止すべきなのに、その行動は遅れをとっている。この人道に反する犯罪は停止させなければなりません」と話す。

 ロジャーズ氏は英国議会に対して中国への臓器移植旅行の禁止を立法化するよう求めた。少なくとも臓器狩りの犯罪調査を全面的に展開するまでは禁止すべきで、英国の公民が中国に出向いて移植した件数を調査し公表することも求めた。同時に英国、欧州連盟、並びに世界の国々に、中国で臓器移植に携わっている医師の名簿を作成し、彼らの入国を禁止するよう呼びかけた。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/7/5/330946.html)
 
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