英国議会の公聴会で、中国共産党による「生体臓器狩り」制止は人類共通の願い(写真)
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 【明慧日本2016年7月15日】今年6月28日、英国保守党人権委員会は、中国の人権についての調査結果を「最も暗黒な時刻」という報告書にまとめ発表した。6月30日、保守党人権委員会主席のフィオナ・ブルース議員と副主席のベネディクト・ロジャーズ議員は、国会議事堂で中国共産党による法輪功学習者の生体からの臓器狩りの実態について公聴会を開き、これを制止させることが人類の共通の利益につながるという見解を表明した。

图1:保守党人权委员会主席菲奥娜•布鲁斯议员(右)和保守党人权委员会副主席本尼迪克特•罗杰斯议员(左)

保守党人権委員会主席のフィオナ・ブルース議員(右)と保守党人権委員会副主席のベネディクト・ロジャーズ議員

 公聴会では、中国共産党の国家ぐるみで法輪功学習者の生体から臓器を摘出して殺害し、臓器売買している事実を数年来調査し続け、先日、最新報告の「血まみれの生体臓器狩り」と「大虐殺」を発表した。ノーベル平和賞候補者で人権弁護士のデビッド・マタス氏と、中国問題の専門家でベテラン記者のイーサン・ガットマン氏、世界ミスユニバースカナダ代表者のアナスタシア・リンさん、および外科医で中国で生体から臓器を摘出したことのあるエンベール・トフディ氏の4人が証言者として招聘(しょうへい)された。

 4人の証言者は「中国共産党の法輪功学習者からの『生体臓器狩り』は国家が参与しているジェノサイドであり、その残忍さと暴行は人類の想像をはるかに超えている。その規模は信じられないほど巨大である。人々がこの残忍な犯罪を止める勇気をもち、立ち上がって制止し、中国共産党の邪悪な本質を暴き出して『生体臓器狩り』を制止させることは、すべての人類に関連性がある」と呼びかけた。英国政府に対して独自にこの「生体臓器狩り」を調査し、各界の人々にこの事実を伝える行動を始めるよう求めた。

 ブルース議員とロジャース議員は、世界各地での中国共産党による「生体臓器狩り」に反対する活動の進展と、英国政府として制止させるために、どのような行動をとるべきかを中心に証言者に質問した。

 最新の調査報告「国家ぐるみの大規模なジェノサイド」

 デビット・マタス氏とデビッド・キルガー氏およびイーサン・ガットマン氏の3人による、中国共産党による「生体臓器狩り」の最新調査報告が、先日行われた。「血まみれの生体臓器狩り」と「大虐殺」の更新版が公聴会に提出された。

图2:大卫•麦塔斯在英国保守党人权委员会就中共强摘法轮功学员等良心犯器官举行的听证会上发言

デビット・マタス氏は、中国共産党による学習者の生体から臓器摘出され殺害された調査結果を、公聴会で報告し証言

 マタス氏は今まで調査した結果として「『生体臓器狩り』は、中国共産党体制下で国家が参与した大規模な虐殺であり、人間性の限界に対する挑戦である。中国共産党は、軍医院をコントロールして臓器狩りの主役を担わせている。中国での移植数は、中国共産党が発表した数字よりはるかに多い。中国の数百の病院を調査し、7万ページにも上る報告書を閲覧すれば、大量の『生体臓器狩り』が行われていることが明白である。そして、その巨大な殺人機械は、中国共産党の駆動により稼働している」と指摘した。

 彼は「あなたはそれぞれの病院で、それぞれの医療スタッフが、サッカーチームのように殺人機械を高速回転させ、それを繰り返されるのを見ることができます。大量の医院施設の建設と、スタッフの技術向上は、移植産業の発展がボトルネックになっている臓器の供給源ではなく、それは施設のハードの面とスタッフの確保であります。中国共産党は臓器移植を重点的な発展産業と位置付け、経費の支援、科学研究部門の設置、手厚い賞を発布するなどして、あるゆる分野で支えています。中国の移植病院名簿には、軍の病院が多く名を連ねています。軍の病院にとっては、経費削減された後の臓器移植によるものが、主要な収入源となっています。多くの軍の病院は、臓器の供給源が民間病院より有利であることも事実です」と話した。

图3:伊森•葛特曼在英国保守党人权委员会就中共强摘法轮功学员等良心犯器官举行的听证会上发言

中国共産党が、良心犯の法輪功学習者の生体から強制的に臓器を摘出している事実を、公聴会で証言するイーサン・ガットマン氏

 ガットマン氏が証言の中で強調したのは「中国共産党による良心犯の法輪功学習者からの臓器狩りをした数量は、驚愕するものです。しかも現在もその犯罪は続いています。これはジェノサイド的な犯罪であり、しかも、多くの病院と医療スタッフが、この血まみれの犯罪に参与しています。天津第一中心病院だけで、軽く五千例以上の臓器移植を行っています。北京市にあります軍の309病院や医院で、これに近い移植手術を行っています。そして中国国内において臓器移植を行う病院は、数百カ所も存在しています」という内容であった。

图4:加拿大小姐林耶凡(Anastasia Lin)在中共强摘法轮功学员等良心犯器官听证会上发言

ミスユニバース・カナダ代表のアナスタシア・リンさんが、公聴会で中国共産党の生体からの臓器狩りを証言

 今年のミスユニバース・カナダ代表のアナスタシア・リンさんは「法輪功学習者の生体から臓器を摘出されていることに、もっと関心をもってください。そして、その前に法輪功とは何かについても知ってほしい」と言った。彼女は「法輪功は7千万人に愛され、これは中国の伝統文化の毅然たる復興を意味していました。しかし、中国共産党は専制統治への挑戦とみなしました。そして当局は、嫉妬にかられて迫害したのです。法輪功は、中国共産党から国家権力で系統的に迫害をされている平和的な修煉団体です。覚えておいていただきたいのは『生体臓器狩り』された法輪功学習者は、健康で元気に生きていた人たちです。不幸なことに、彼らは何かの過ちを犯したのではなく、ただ『真・善・忍』に対しての信仰を放棄しなかっただけなのです」と話した。

图5:现居英国的原新疆维吾尔族外科医生安华•托蒂(Enver Tohti)在中共强摘法轮功学员等良心犯器官听证会上作证

外科医のエンベール・トフディ氏は、中国共産党による法輪功学習者からの生体臓器狩りの事実を公聴会で証言

 現在、英国在住の元新疆ウイグル自治区で外科医をしていたエンベール・トフディ氏は「18年前、死刑囚から臓器を摘出した経歴がある。上司の指示で急所を外して銃殺刑をされた死刑囚から、生きたまま臓器を摘出した。その後、良心に深い傷を負い苦しんでいる。今は中国共産党の人間性に反する洗脳、コントロールについて改めて考え直している」と証言した。

 彼は「だれであろうとも、中国共産党と違った思想を持つと敵とみなされ、人間と見なされなくなります。そして、いわゆる国家(共産党)の財産として、随意に処置することができます。私は英国に渡ってから、自分が中国にいた頃、人権についての教育を一度も受けていないことに気づきました。甚だしきに至っては、国家とともに敵を死に追い込んだことが、光栄なこととさえ思っていました」と述べた。

 国会議員「この重大な『生体臓器狩り』の問題は、世間の人々が一日 も早く知るべきだ」

 公聴会の司会を担当したブルース議員とロジャース議員は、証言者に感謝し「皆の目標は、もっと多くの人々に中国共産党の臓器狩りを知ってもらい、彼らが積極的に阻止するための行動をとることです。中国共産党の臓器狩りは、英国議会の超党派の議員がますます関心を寄せています」と言った。ロジャース議員は公聴会の終了後、マスコミの取材を受け「中国共産党の臓器狩りこの重大な問題は、世間の人々が一日も早く知るべきだ! また、デビッド・マタス氏、デビッド・キルガー氏、イーサンガッドマン氏の3氏が、共同で調査し発表した最新の報告を重視すべきだ!」と話した。

 彼は「中国の人権問題の報告書を準備している過程で、臓器狩りはとても重大な問題であり、しかし、あまり取り上げられていない問題でもあると認識しています。中国共産党の臓器狩りに対して、調査をもう一歩進めて展開する必要があり、行動をとらんなければなりません。私たちは英国政府に独自の調査を始めるよう求めます。疑うまでもなく、これは人間性と人権の普遍的な問題にかかわっており、継続的に関心を持たなければなりません。私たちの関心は、脱EUに影響されることはありません。私たちは9月に誕生する新政府に、この中国共産党による臓器狩りを制止するために、巨大な声を発するよう希望します」と話した。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/7/4/330915.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2016/7/5/157696.html)
 
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