師父は最もよい按排をしてくださる
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2016年7月31日】師父は次のようにおっしゃいました。「また、多くの学習者は考えの中にこの事、あの事、と多くのことを心配しています。実は考えたら既に境地を下げたのです。何も考えず、何も構わないでください。師父は慈悲深いので、必ず最もいい按排をしてあげます。(拍手) これが師父の皆さんへの慈悲なのだと考える必要もありません。なぜならば、これはあなたが修煉によってできたものであり、あなた自身の威徳によるものだからです。ですから、師父はこのようにしてあげました」[1]

 しかし、実際の修煉の中で、特に人心が強い時、私たちは、いつも子供や親、また自分のためにいろいろ考え、心配しているのではないでしょうか。それは、師父が説かれた法を信じていない表れではないでしょうか。

 2002年、法輪功への迫害が最も残酷な時期に、私は会社で同僚に法輪功の真相を伝え、真相を伝えるDVDと写真を配り、また、会社の周辺で法輪功が迫害されている多くの写真を貼りました。会社の周りには、引退した中央の高官が多く住んでおり、彼らの家の前まで写真が貼られたことで、一時、緊迫した状況となりました。しかし、私は、自分が宇宙で最も正しいことを行っていると固く信じていました。

 ある日、同僚は私に、「上司はあなたが法輪功を煉功しているのを知りました。誰かに密告されたらしい。もしかしたら、あなたは今のポストから降ろされるかも知れません」と言いました。私が働いている会社は、60人ほどの人間関係の複雑な民営企業で、私は事務室の責任者でした。その時、もう1人の同僚も私に、「上司は、あなたの仕事を他の人に任せたいと言ったそうです」と言いました。噂を聞いた私は、とても落ち着いていました。「ほとんどの同僚はすでに真相を知った。しかし、上司たちにはまだ法輪功の真相を伝えていない。もしかしたら、今回の事は、彼らに真相を伝えるよい機会になるかも知れない、この会社に留まるかどうかは重要ではなく、重要なことは、物事は、彼らの言う通りにはならず、師父のおっしゃる通りになるのだ」と思いました。

 この件に関して、最初から最後まで、心が動じることはありませんでした。そして、自分が行ったことは法に従っていれば、師父は必ず最高のものを按排してくださると固く信じていました。師父は「良いことを考えることができないにしても、悪いことは考えてはなりません。いちばん良いのは、何も考えないことです」[2]と説かれました。それは、「良いことを考えるにせよ、悪い事を考えるにせよ、いずれもよくないことだ」と私は理解しています。もし、人心を放下できなければ、自分の将来のために考えて、人間の方法で処理しようとすれば、それは旧勢力が按排した道を歩むことになり、法を信じていないことになるのではないか、と思いました。旧勢力は、こうして、彼らが按排した通りに思わせ、あなたが期待した結果を作り出し、あなたを騙し、法を正すことを妨害するのです。しかし、人心を放下して、法に基づいて行えば、師父はきっと、最も良いものを按排してくださるのです。

 結局、予想外のことが起きました。上司は、私が大法弟子であることを知りながら、私をその年の6人の優秀社員の1人に選びました。私は、賞金と優秀社員の賞状を受け取り、社員大会で表彰されました。その後、上司は、「法輪功を煉功して、体が健康になるのなら、家で好きなようにやって結構です。私はあなたを信頼しています。あなたにとってかわれる者はこの会社にはいません。あなたは皆の手本です。皆はあなたに見習うべきです。あなたの信仰に関して、会社は一切関与しません」と言いました。

 もう一つ例があります。それは、自分をしっかり修め、法を固く信じていれば、師父は私達にすべてを用意してくださり、また、すべてがよい方向に展開していくというものです。

 ある北京の大法弟子は、2003年9月に不当に拘置されました。当時、息子さんは中学生になったばかりでした。息子さんは小学校の時、成績がよくなく、彼女が不当に労働教養された後、子供の面倒を見る人がいなくなりました。そうなると、子供の成績がますます悪くなるのは、当然の成り行きだと思われていました。しかし、彼女は労働教養所で、断固として転向を拒否し、時々刻々正念で大法を実証しました。息子さんはお母さんから大法の素晴らしさを見て、法を習い始め、成績もどんどん良くなりました。彼女が二度目に労働教養させられた時、息子さんは高校に進学して、中ぐらいの成績から、学年の上位10位内に上がりました。その後、彼女は北京、馬三家労働教養所で、邪悪な迫害を受けましたが、ずっと転向せず、師父を固く信じ、その後、労働教養所から正々堂々と出てきました。息子さんも順調に北京の某大学に進学しました。

 もし、彼女が情を抱いて放さず、自分が何度も労働教養され、子供のそばに母親がいなければ、こどもの勉強はきっとだめになると思ってしまえば、きっと異なる結果になっていたでしょう。そうなれば、本人は情に引っ張られるだけでなく、邪悪もその情を利用して、その隙に乗じ、彼女を陥れるのです。しかし、彼女は大法を固く信じ、自分をしっかり修めて、息子に最も良い結果をもたらしました。

 法を正す進展は今日まで来ています。私達はすべての人心を放下し、情に操られ、理性を失うことがないようにすべきではないでしょうか。自分自身をしっかり修め、しっかり衆生を救うことができれば、師父はきっと最も素晴らしいものを按排してくださいます。人の力では、何も変えることができません。何もかも最も良い状態に正すことができるのは大法しかないからです。

 どんな環境に身を置かされても、どんなに大きな困難と妨害に遭遇しても、大法と師父を固く信じていれば、すべてが最も素晴らしい状態になるでしょう。

 個人的な体得です。適切でないところがあれば、同修の慈悲なるご叱正をお願いします。

 注:
 [1]李洪志先生の著作:『各地での説法二』「二〇〇三年カナダバンクーバー法会での説法」
 [2]李洪志先生の著作:『転法輪

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/7/21/331659.html)
 
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