【明慧日本2016年8月12日】400人余りの法輪功学習者のパレード隊は、2016年7月30日午後、ベルリンのブランデンブルグ門を通り抜けて、1km離れたポツダム広場まで行進した。先陣をつとめたのは天国楽団の力強い音楽で、ラストを占めたのは腰太鼓の軽快なリズムである。真ん中には功法を披露するグループと横断幕があり「法輪功は全世界に広がり、ただ中国でだけ残酷に迫害されている」真相を観客に伝えていた。世界各地からの観光客とベルリン市民は、パレード隊の穏やかな雰囲気に引きつけられた。そして、中国共産党がこのような平和的な人々に対して「生体臓器狩り」等の残虐な迫害を行っていることにも驚いていた。
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この400人余りの法輪功学習者の大部分はドイツから来ており、他にもスウェーデン、フィンランド、フランス、オランダなどヨーロッパの各国から集結している。今回の活動の目的は、17年目となる法輪功反迫害を記念することである。1999年7月20日、中国共産党の前の党首の江沢民が法輪功に対して迫害を始めた。もう一つの目的はより多くの人に中国共産党による「生体臓器狩り」の最新の調査結果を知らせることである。
中国共産党大使館の前で「生体臓器狩り」についての最新調査結果を発表
7月30日、この日のパレードは東ベルリン地区(旧ドイツ民主共和国)と西ベルリン地区に分かれて行われた。午前11時、400人余りの法輪功学習者が在ドイツ中国大使館向かい側のベルリン東部のヤノヴィッツ橋に集結した。2000年から、ベルリンの法輪功学習者はここで平和的な抗議活動を始めた。最初は1週間に数日の抗議活動だったが、今では週末を含み毎日抗議活動が行われている。
中共の「生体臓器狩り」に対するドイツ調査員の最新調査データによると、2000年、中国の器官移植産業は突然拡大している。これはちょうど法輪功学習者への迫害が始まって2年目である。その年から2005年までの間、毎年中国で6万~10万件の器官移植の手術があったが、中国には有効な器官寄付システムはなかった。その上、器官移植数は死刑囚の数を遥かに上回っており、絶対多数の器官の出所は不明だった。調査員は「この数年来、100万の器官が強制的な『生体臓器狩り』から来ており、大部分の被害者は法輪功学習者である。中国では700もの病院が『生体臓器狩り』の犯罪に参与している」と話している。
ベルリン市の中心を通り抜ける大きなパレード
パレートでは、80名以上で構成された天国楽団がリードし、中国大使館を出発後、ベルリン東部の中心のアレクサンダー広場へ向かった。ここはかつて東ベルリンの中心であり、ベルリンの壁が倒壊する前、自由を願う多くの東ベルリン市民がここへ集結していた。今日では、歴史的名所として多くの観光客が訪れている。
法輪功学習者のパレード隊が初めてここに現れた。天国楽団の曲目は清らかに流れる水のように、広場の上空にこだました。20数名の腰太鼓チームのメンバーは金色の煉功服を着て、美しく非常に目立っていた。市民は次から次へと足を止めて観覧していた。
ブランデンブルグ門はベルリンのシンボルで、ドイツ国家を象徴する建築物でもある。東西ドイツが分裂していた頃、ここでは多くの歴史的な事件が発生していた。当時のベルリンの壁はこの門を境に建てられていた。ベルリンの壁が倒壊した後、約30年経った今、高層ビルが立ち並ぶ国際都市へと成長した。
法輪功学習者のパレード隊はブランデンブルグ門前で30分間滞在した後、旧ベルリンの壁に沿って、ポツダム広場へと向かった。
中国労動教養所で迫害された経験をもつ3名の法輪功学習者が、彼らが迫害された経歴を自ら述べた。その後、数10人の法輪功学習者が功法を披露し、午後3時半、西ベルリンでのパレードは終わった。
心臓病の医者「『生体臓器狩り』が中国で発生していると信じている」
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パレード隊がブランデンブグ門に着いた時、自転車に乗ったある老人が長時間パレードを観覧していた。彼はシュスター医師で、心臓病を専門に治療している。彼は「以前すでに新聞で中国共産党の『生体臓器狩り』に関係する報道を見た」と話しており、医者として「『生体臓器狩り』が中国で発生している可能性は非常に有り得ることである」と語った。
彼はかつて中国の医者を育成訓練するために、数週間の間、蘭州に行ったことがあり、多くの腐敗の現象を見て驚いたそうだ。例えば心臓血管拡大手術をする時、病院は高い費用を支払うよう家族に求めて、支払えない患者は治療できないと言っていた。このような医者は「生体臓器狩り」だろうが何だろうが、お金さえあれば如何なる事でもする可能性があると彼は感じたそうだ。
中国共産党の大使館の傍のドイツの住民「法輪功はエネルギーが大きい」
アネット氏は中国大使館の近くに住んでおり、法輪功学習者が大使館の前で抗議活動をしているところをよく見かけるそうだ。彼女は「彼ら(法輪功学習者)は毎日中国大使館の前で煉功をしている。法輪功のエネルギーは他の功法に比べて大きく、このように迫害されても、彼らは絶えず長年にわたって毎日抗議活動を続けている」と話した。
アネット氏は旧東ドイツに住んでおり、共産党の統治を経験したことがある。彼女は「彼ら(共産党)は国民をコントロールし、自由な思想を許さない。コントロールが出来ないと暴力で抑圧する。これは最低の行為である」と語った。