文/中国・湖北省の大法弟子
【明慧日本2016年8月23日】私は年配の大法弟子です。慈悲で偉大な師父のご加護の下、20年間の修煉の道を本日まで歩んできました。往事を振り返って見ると、自分は法を正す期間において、衆生を救い済度する時間を無駄にしなかったことを、何よりも誇りに思います。師父からいただいた知恵をもって、衆生を救い済度する時、様々な奇跡が現れました。
警察や裁判所、それに「610弁公室」のようなところには、普通の人はなかなか入れません。しかし、私は知恵をもって、何度も中に入り人を救い済度しました。
2014年、地元の2人の年配の同修は、県の国保大隊(法輪功迫害の実行機関)の警官に連行されました。その後、1人は救助されましたが、もう1人はずっと不当に拘禁されたままでした。私はこの件について、善を勧める手紙を書き、その手紙を大量にコピーし封筒に入れ、封筒の宛先には、全部「責任者」と書いて届ける準備をしました。ある日、私は手紙を持って県庁ビルの前に来ました。警備員は私を止め、何の用かと聞きました。私は個人のことで、どうしても担当部門の責任者にお会いしたいと答えました。サインが必要だと言われたので、サインをしてビルに入り、手紙を配布しました。4階から1階まで、部屋の扉が開いていれば中に入り、人がいなければ手紙を机の上に置き、人がいればその人に直接手紙を渡しました。その場で開いて手紙を読む人もいました。お礼も言われました。19通目の手紙を配布した時、ちょうど「610弁公室」の事務室でした。私はそのまま国保大隊まで連行されました。
この国保大隊のトップは、長年、法輪功を迫害する警官で、誰が書いたものかと聞かれました。私が書いたものだと答えると、信じてくれませんでした。私がその場で字を書き筆跡を見せて、やっと納得しました。さらに、手紙の内容は誰が書いたのかと聞きました。「私のようなお婆さんは、教育レベルも高くなく、あなた方を尊重するため、通りかかった女性の方に書いてもらいましたが、だめですか。手紙は善を勧める内容ですので読んでください」と言いました。そこで、私は直接善を勧め正念を発しました。善の心に正念を加えると、彼の背後に潜んでいる邪悪の要素は一掃されました。最後に、「本来、あなたを15日間拘束するつもりだったが、もうよろしい。あなたは帰っていい」と言いました。私はもう少し話そうとしましたが無理やり追い出され、その後、無事に家に帰りました。
昨年の夏、1人の年配の同修が真相シールを貼った時連行され、不当に7カ月も拘禁されました。警官は、公然と判決を下すと言い触らしました。私は必ず邪悪を否定して、同修を救助しなければならないと思い、さらに迫害に加担する警官と裁判官も救助しなければならないと思いました。凍りつくような冬の日に、私は同修の妻を誘って、留置場に同修を取り戻しに行きました。留置場にすでに大法の真相を知り、三退した警官がいるので、私は心の中でその警官に遇いたいと願いました。留置場に到着するとちょうどその警官は、入り口で携帯電話を見ていました。私は挨拶して、「今日、あなたに会えて、ラッキーです」と言い、「同修と面会し、綿入れの服を届けに来ました」と来意を話しました。警官は、「本日は僕の当番ではない」と言うので、私は、「拘禁された同修はすでに1週間前から体の外に集尿袋を付けており、健康状態が相当悪化しています。この状況を以前に留置場の上層部に報告しましたが相手にされず、こうした場合、どこに話せばいいのですか」と尋ねました。警官は留置場のトップの居場所を教えてくれましたので、私たちはトップの人の所に行って、真相を伝え善を勧めました。しかし、「この件はすでに裁判の段階に入り、裁判所に行かなければならない」と言われました。私達はまた裁判所に行って、事情を話し、直ちに同修を解放してほしい、さもなければ問題が起きれば、誰が責任を取るのでしょうかと迫りました。裁判所は、責任を逃れようとして、「留置場の責任者の報告と証言が必要だ」と言いました。私達はまた留置場に戻り、留置場の責任者を説得し、やってくれると約束するまで粘りました。私達は奔走して下着は汗でびしょびしょに濡れ、手や顔も凍えてかじかみました。しかし、心の中はポカポカと暖かでした。私達がやるべきことをやったからです。こうして、師父の按排の下、そして地元同修の協力により3日後、不当に拘禁された同修は家に帰り、邪悪な手配が徹底的に否定されました。
今年の春、私の県では、迫害の状況は依然として改善されておらず、国保大隊の一部の警官は長い間、法輪功の迫害に加担し、手口もとても邪悪でした。私達は彼らに何度も真相を話しましたが、顕著な効果はありませんでした。そこで、さらに真相を伝え、彼らを救おうと思いました。公安局の建物は厳重に警備され、中に入ることはとても難しく、どうしたら中にいる警官に会えるかと考えました。ちょうどその前後、スマートフォンを拾いましたが、持ち主がなかなか見つかりませんでした。私は1人の同修を誘って、携帯電話を持って公安局に行き、「拾った携帯電話を警察に届けに来た」と警備員に言いました。サインをした後、中に入ることを許可されました。国保大隊の事務室に直行し、長年にわたって、私と同修を迫害した副隊長がそこにいるのを見て、名前を大声で呼びました。副隊長はとても驚いた表情で、「どうやって入って来たのか、何しに来たのか」と聞きましたので、「千元相当の携帯電話を拾ったから、届けに来ました」と言うと立ち上がって、「あら、金を拾って猫ばばしないとは、感心なことだ。敬服するよ」と言ながら、恭しく(訳注:うやうやしくとは、礼儀正しく丁寧なさま)私達に敬礼して、座らせました。副隊長に真相を話し、善を勧め、奪われた大法書籍を戻して、大法弟子に対する迫害に加担しないようにと話しました。副隊長は監視カメラを見て少し怖がっていました。副隊長の背後の邪悪が恐れたからです。大法弟子の前で、邪悪が怖がるのは当然なことです。私たちは正念を持って正しく行ったため、邪悪は瞬時に解体されました。その後、平静を取り戻た副隊長は、私たちに国保大隊の他の責任者の事務室の場所を教えてくれ、他の人にもこの話をしてほしいと言いました。私達はそこへ行きましたが、残念ながら全員留守でした。そこで、副隊長はまた、携帯電話を派出所に届けるべきだと言いました。その時、これは師父の按排で、派出所の警官を救いに行くべきだと悟りました。
私達は派出所に行くと、派出所の巡査たちも同じように、私たちの拾った物を届ける行為を称賛し、名前を教えるように言いました。私たちは名誉のためにしたのではないと言って断り、巡査たちに正々堂々と大法の真相を話しました。最後に恭しく玄関まで送ってくれました。
私は師父がおっしゃった法、「理智をもって法を実証し、智慧をもって真相をはっきりと伝え、慈悲をもって法を広めて世人を救い済度する、これはすなわち、覚者の威徳を築きあげているのです。」[1]を思い出しました。今まで、私は真っ先に真相を伝えに行きましたが、国保大隊の警官に殴られ、罵られ、傷だらけで追い出されました。効果もよくありませんでした。今度、知恵をもって、慈悲の心をもって、警官らを救い済度すれば、邪悪が解体され、警官らにも尊敬され、お礼まで言われました。本当に全く違う結果となりました。
注:
[1] 李洪志師父の経文:『精進要旨二』「理性」