法輪功の資料を配るときの教訓
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文/中国の大法弟子

 【日本明慧2016年10月2日】最近、私は明慧卓上カレンダーを配っていた時に起こったことについて、深い感銘を受けました。

 今まで、卓上カレンダーを配るときは、まずこのカレンダーの中身の文字やイラストの内容は法輪功が中国共産党によって不当に受けている迫害についての真相だということを相手に伝えていました。そのうえで相手が欲しがれば、無料で差し上げていました。

 ある日、カレンダーを50~60冊持って配っていました。その日は、3人だけカレンダーをパラパラとめくって私に返しました。ほとんどのカレンダーを衆生は受け取り、そのうちの15~16人が三退しました。私1人でカレンダーを配りながら、真相を伝える対応はとても時間がかかりました。同修にこの状況を話すと、同修は私のやり方は時間が無駄だと指摘してくれました。カレンダー1冊につき、1人の人に三退を勧めるやり方のほうが効率的だと教えてくれました。明慧ネットの同修の交流にも相手に三退を勧めてからカレンダーを配ると書かれていました。同修たちのやり方のほうが理にかなっていると思いましたが、今日の出来事から、私はこのやり方を完全に否定する体験をしました。

 経緯はこうでした。私は20冊のカレンダーとDVDを配りながら、法輪功の真相を伝えていました。真相を伝えてから、資料を配り、それから相手に三退を勧めました。このやり方は順調でした。しかし、2人の人がカレンダーをめくりながら大法の真相を聞きました。賛同してくれた様子でしたので、三退を勧めると、拒否されました。あなた達のためですよと言っても、三退することに同意しませんでした。「それなら、資料は返してください」と言うと、かれらはしぶしぶながら返してくれましたが、資料を受け取った瞬間に、その人の眼差しを読んでしまいました。あの眼差しは絶望の中に少し憎しみを帯びたものでした。これを目にして、私は震撼させられました。

 私は自分が過ちを犯したことに気づきました。私はかれらから法輪功の真相を知る機会を奪ったのです。真相を知ることによって、救われたかもしれないのに、私はそのチャンスを与えなかったのでした。自分が慈悲心を持っていなかったことを悔みました。師父の救い済度のご恩に応えられなかった気持ちで一杯でした。私は師父が私達を救われるように衆生を救うことが出来なかったのです。

 師父はこのように仰いました「人を済度することは即ちすべての人を済度することであり、人を選ぶことは慈悲ではありません」[1]。私は人を選んでいたのではないでしょうか。スパイですら済度される機会を与えられます。その2人はただ真相を理解 する時間が欲しかっただけかもしれません。2人にチャンスを与えるべきでした。真相を聞きたい、知りたいと思いさえすれば、彼らが救われる希望があったのです。逆の方向へ追いやってはいけなかったのでした。

 最近の世人や、今日出会って三退を拒否したその2人も、中国共産党の邪悪な観念に酷く害されています。たった一度、私が伝えた真相を聞いただけで、直ちに救われるでしょうか? 真相を理解してから、他の同修に会ったとき、もしかするとその時に、三退に賛同するかもしれません。今回の私の過ちが原因で、彼らが救われないことになれば、私の罪はとてつもなく深いものになってしまいます。私は心の底から後悔しました。もし師父がもう一度機会を按排してくだされば、私は必ず彼らを救い、自分の過ちを挽回したいと思います。

 このことを書き出して、同修の皆さんに私と同じ過ちを犯さないように呼び掛けたいのです。私のこの心は非常によくない顕示心、数を求める心、無意識に事をする心でした。これからはもっと良く行うことを師父にお約束します。師父、ご安心ください。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『各地での説法九』「二〇〇九年大ニューヨーク国際法会での説法」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/9/22/335329.html)
 
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