文/河北省の大法弟子
【明慧日本2016年10月7日】
慈悲深い師父、こんにちは!
同修の皆さん、こんにちは!
この数年、携帯電話を使った自動真相電話のプロジェクトに私の地区の多くの同修が参加しています。みんなが持っている携帯電話は1台だけではなく、ある同修はここから世間の人に法輪功の真相を伝える難関を突破しました。しかし、自動真相電話をかけ続けているうちに、音声電話を聞いて「三退」する人はとても少ないことに気が付きました。ある時は真相を伝える時間は長かったのですが、聞き終わっても相手がはっきりした態度を示さず、とても残念で、人と人が直接に意思の疎通を行うことが必要だ、と感じました。携帯電話を相手にかけただけでは、多くの人がその場で会話をすることができないため、問題を解決する機会を遅らせてしまいました。
この時、プロジェクトを担当していた同修が私に携帯電話をかけて真相を伝えるように提案してきましたが、当時の私は「携帯電話で真相を伝えることができるのは国外の同修だけで、中国国内の携帯電話は厳しく監視されているのでまったく不可能だ」と思っていました。またこの数年、安全のために携帯電話を使ったことがなかったため、どのように使うのかさえわからず、このような観念が邪魔をして返答を躊躇しました。
しばらくして、私の市の周辺に住んでいる同修が携帯電話で真相を伝える体験について交流しに来て「1日で何十人も三退し、効果がとても良かった。三退した人たちはみな、同修が音声電話で下地を作った人たちでした」と言いました。それを聞いて確信が高まり、それから携帯電話を手に取って電話をかけ始めました。
最初は、同修と2人で毎晩出かけ、同修の車の中で2時間以上も電話を掛けましたが、始めたばかりのころはどのように話を始めたらよいのかわからず、電話が通じたかと思うとちょっと話しただけで相手に電話を切られてしまい、内心焦りました。そこで、同修がインターネットにアクセスして、法輪功の真相をどのように伝えればよいかを調べ、よいと思うものを紙に書き写し、夜になって電話をかけましたが、棒読みになってしまったので結果はなおさら悪く、心配だけして、相手の反応に応える余裕はありませんでした。
内に向けて探したあと、「表面上形式的に話をしただけで相手に三退させようとするのでは、人を救おうという慈悲心は強くならないし、慈悲がなければ人は救えない」と悟りました。こうして、私たちは心性の向上を気にかけるようになり、昼間によく法を学び、発正念を多く行い、夜は1人が真相を伝えている間、もう1人が発正念して、互いに力を合わせると、効果がよくなってきました。真相を聞く人が多くなると、三退する人も多くなり、その後、車を運転する同修に用事ができて来られなくなってからは、自分で電話をかけ始めました。
電話をかけていくうちに、多くの人心が現れました。たとえば、闘争心、顕示心、歓喜心、落ち込む気持ち、数量に執着する心、三退する人が多ければ喜び、三退する人が少ないと落ち込み、さらにはやめてしまいたくなりました。相手が罵ったり、下品な言葉を使ったり、通報しようとしたり、好評を受けたり、感激したりするなどの衆生の反応に、自分の人心はいつも動いてしまいました。
たとえばある時、何回電話しても真相を聞いてもらえず、その後1人の人が真相を聞いてくれたので、滔々と真相の説明を始め「やっと縁のある人に当たった、私が伝えるこの道理によって必ず相手は真相を理解し、三退するに違いない」と思いました。真相を伝え終わった後、相手が「あなたはどんな仕事をしているのですか?」と聞いてきました。そこで、「私はxxxの仕事をしています」と言いました」。すると、その人は「あなたは人民大会堂で伝えるべきです」と言い終わると電話を切ってしまい、その後何度かけても通じませんでした。
この時、はじめて悟ったのですが、「顕示心、自己に執着すること、自分を実証する心では人を救えない」と内に向けて探し、ひどく後悔したので、それからはこれらの良くない人心を修めて取り除こうと決心しました。人を救っているのは師父であり、大法なのですから、法に溶け込みさえすれば、法の威力と慈悲が現れ、人を救うことができるのです。大法弟子としては、法を実証しなければならず、自分を実証してはいけないのです。これらのことを悟ってから、電話をかける時は自分の念に非常に注意深くなりました。人心が出てきたらすぐ、それをつかんで、排斥し、抑制して衆生を救うことを妨害されないようにしました。このようにして、自分の心がますます純粋になり、人を救う効果もよくなりました。
ある時、電話をかけると、相手は女性で、その声が落ち着いて穏やかなのを聞いて、公職の人だと判断しましたが、私が二言三言話すと電話を切られてしまいました。そこで再び電話をかけると、またその女性が出たので、丁寧に穏やかに「私はあなたの生命を非常に大切に思っています。この電話をあなたが聞くか聞かないかは、生と死の選択になります! あなたが心を静めて聞いてくださることを願っています」と伝えました。その女性は「いいですよ。聞きたいのですが、あなたたち法輪功を学ぶ人たちは、どうしてこのようなことをするのですか? 政府が法輪功をやるなと言っているのですからやらないください。政府に反対するのは、あなたたちにとってよいことはないでしょう?」と言いました。
私は「わかりました。法輪功を学ぶことは個人の信仰の問題で、『憲法』には信仰の自由という明文の規定があります。江沢民は法を超越し嫉妬にかられて、私たち修煉者に対する残酷な迫害を発動して人々を騙し、私たちが邪教であると中傷し、『天安門焼身自殺事件』や『殺人事件』をでっちあげました。江沢民は職権を利用して、良い人を迫害したのです。師父は真・善・忍の基準に基づいて良い人間になるよう私たちに教え、殴られても殴り返さず、罵られてもやり返さず、名利を争わず、トラブルに遭ったら自分を探し、何をやるにしても人を思いやり、無私無我で道徳心の高い人になるように私たちに教えています。このような良い人間であっても、あなたはやはりよくない、と言うのですか? もし人々がこのように自分に要求することができれば、私たちの社会は何と素敵なことでしょうか! やはり、今日のように道徳が堕落してしまうと思いますか?」と言いました。
するとその女性は「そうですか、本来法輪功とはこのようなものだったのですね。法輪功がそんなによいのならば自分だけ修煉すればいいでしょう。どうしていつも他人に伝えようとするのですか?」と言いました。そこで私は「私たちは自分だけ修煉するなどという勝手なことはしません。中国共産党は法輪功を迫害し、佛法を破壊し、大罪を犯したので、悪事をすれば悪の報いを受けます。天は中国共産党を滅亡させますが、もしあなたが中国共産党の一員であり、その嘘を信じて、『法輪大法はよくない』という言葉が頭に入っているなら、中国共産党と一緒に淘汰されるでしょう。ですから、法輪功修煉者は自分が深刻な迫害を受けている状況下でも、あなたたちに真相を伝えたいのです。あなたたちが淘汰されないように、あなたたちの生命を救っており、真心からあなたたちのためを思っているのです!」と言いました。その女性はここまで聞くと「う~ん」と言って電話を切ってしまいました。
その女性と30分くらい話したので、真相はきっと耳に入ったと思いましたが、もう時間が遅かったので、その日はもうその女性に電話しませんでした。
次の日の夜、再びその女性に電話をかけると、その女性が電話に出ました。そこで「昨晩あなたにいろいろ話しましたが、わかっていただけたでしょうか?」と聞きました。すると、その女性は「わかりました、もともとあなたたちはこういうことだったのですね」と言いました。そこで、私は続けて「もしお差し支えなければ、どんなお仕事をなさっているのか、教えてください」と言うと、その女性が言うには、検察院、ということでした。そこで私は「それならあなたは党員ですよね?」と言いました。するとその女性は「その通りです」と言いました。そこで私は「仮名を使って脱退しませんか」と言うと、するとその女性は了承しました。私は「決して法輪功への迫害に加担しないでください」と勧めると、その女性は「わかりました」と言いました。
私はいつも南方へ電話をかけました。電話先は同修が音声電話を掛けたとき、話を聞いた時間が長かった人や、音声電話をかけたが反応がよくわからなかった人でした。南方の農民は学校に通ったことのない人が多く、とても純朴でした。私は農民たちに、法輪功とは何か、中国共産党とは何か、「焼身自殺」事件とはどういうことなのか、を伝え、農民たちに善悪を理解させ、その後、農民たちに「法輪大法は素晴らしい」と「真・善・忍は素晴らしい」を覚えるように伝えました。年を取った多くの人が私と一緒に何度も覚えるまで唱え、ある農民は忘れないようにペンで書きとめました。
ある時、話し方になまりがある人が党員だということしか聞き取れなかったので、真相をゆっくりと伝え終えた後、三退を勧めましたが、何を言っているのかどうしても聞き取れず、その人も焦りましたが、私も焦ってしまった時に、師父が助けてくださったのだと思いますが、その人は、足の痛みを止めてベッドから下りて歩けるようにしてくれたら三退する、と言っているのだと突然理解しました。そこで私は「あなたは間違っています。中国共産党を脱退して、まず獣の印を消してはじめて幸せが訪れ、『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』を誠実に唱えてはじめて奇跡が現れます。誠意があればあなたの願いがかなえられるのですから、試してみてください」と言いました。最後にその人は同意し、仮名を使って三退しました。
以前、三退した人数に執着する心があったために、真相の伝え方が浅く、全面的配慮と真相の掘り下げ方が不足していたので、三退しても、完全に真相が伝わったわけではありませんでした。師父は「どのプロジェクト、どのことも、行わなければそれでいいのですが、行なった以上、しっかり行うべきであり、最後までやり遂げなければなりません」[1]と説かれました。師父のこの説法を読んだ時、師父は私に向けて説いていらっしゃるのではないかと感じ、師父の教えにしたがって行い、自分を正していこうと決心しました。
一昨年の3月7日の午後、真相を伝え始めた時、2人の人が三退しましたが、その2人はまだ真相を理解していないと感じながらも電話を切られてしまいました。2人はもしかしたら仕事が忙しかったのかもしれないし、他の何かの原因だったのかもしれません。そこで、二つの電話番号の後ろに簡単なメモ(毎回、電話を掛け終った後の相手の情況を簡単に書いて次回に備えておき、また電話しました)をつけ、夜になって、ふたたび電話をかけると、やはり真相を理解していませんでした。しかし2人は私と交流したがり、わからない多くの問題、例えば「焼身自殺」事件や、法輪功とはどういうものかと質問してきたので、それらの一つ一つを詳しく答えました。2人は徹底的に真相を理解し、「三退」を理解しました。かれらは大変感謝し、今後何かあった時に電話してまた教えてほしいと思っていたようでした。
その時から、真相を伝えることを一層心がけ、できるだけ相手に真相と「三退すれば平安を保つことができる」ことの意味を本当にわかってもらうようにしました。
はっきりと覚えているのですが、広東省南寧市の若者に電話した時、以前のように相手が受話器を置いてしまうのを恐れて、いらいらしてひたすら速く真相を伝えようとすることがなくなり、穏やかで優しい語調でその青年に、法輪功とは何か、なぜ江沢民が法輪功に迫害を加えるのか、どうして「三退」すれば平安を保つことができるのか、を伝えると、相手は真相を理解し電話で「法輪功は素晴らしい! 法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!」と大声で叫びました。私が「今どこにいるのですか?」と尋ねると、若者は「大通りに立っています」と言いました。そこで私は「あなたは本当にすごいですね。あなたはきっと善報と福寿が得られます。あなたが素晴らしい未来のために正しい選択をしたことを祝福します! あなたは今後きっと大法のご加護が得られ、苦難が幸運に変わります。あなたに幸せが訪れることをお祈りします!」と言いました。すると相手は感動して「ありがとうございました。ありがとうございました」と言いました。そこで私は「お礼なら私たちの法輪大法の師父にしてください」と言い、受話器を置いた後も、衆生が救われた幸福と喜びに感慨しました。
真相がわかると「私に何かできることがありますか?」と聞く人もいます。そういう時、私は「あなたが知った真相を親類や友人に伝え、『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』と心を込めて念じれば、災難が来た時に命が助かる、と伝えてください」と伝えました。このようにすれば、すぐに法輪功の真相が広がり、もっと多くの人が真相を知るようになり、私たちが三退を勧めるためのしっかりした基礎を築くことができます。その人たちはみな快く引き受けてくれました。またある人たちは本やネット封鎖の突破ソフトを欲しがるので、方法を考えて郵送しました。人を救うということは自分の職責を果たして本当にその人を救うということです。ある人は真相がわかった後、受話器を置きたがらないので、師父の『洪吟三』の歌詞を一つ読んであげました。
はっきりと覚えているのですが、ある人は真相を聞いた後「あなたは神さまです!」と言いました。そこで私は「私たちは神の使者で、偉大で慈悲なる師父は私たちに人を救わせようとなさっているのです」と言いました。さらにはっきり覚えているのはある佛教徒のことです。最初は抵抗がありましたが、絶えず電話をかけ続けているうちに、最後にその人は「佛法とは何かを知っていますか?」と聞いてきました。そこで私は「佛法について、私たちの師父がどのように述べておられるか読んでみます」と言い、『論語』のすべてを読み終えると、その人はだまってしまいました。さらに『洪吟』の中のいくつかの詩を読んだところ、最後にその人は「すばらしい」と感嘆し、最後に、その佛教徒は、法輪功とは何かを理解しました。
ある女性は、電話がつながった後、一言聞いただけで「興味がない」と言い、電話を切ってしまいました。私はすぐに電話をかけ直し「これはあなたにとってとても重要なことです。今日まで生きて来て待っていたものはこれなのですよ!」と伝えました。私が中国共産党の嘘を一つ一つ暴露すると、その女性は衝撃を受けながらも「このようなことを今まで聞いたことがない」 「迷信は信じないが科学は信じる」と言いました。そこで私はニュートンやアインシュタインの話をして、法輪功は佛法修煉であり、佛法は最高の科学ですと伝えました。私の話を聞き終わるとその女性はとても感心し興奮して「このような道理を今まで聞いたことがない」と言いました。私は「今日あなたの世界観には変化が起きたと思います。生命が新しく生まれ変わったので、あなたに『新生』という仮名をつけてあげますので、三退してください」と言うと、その女性は快く同意してくれました。
電話をかけて、相手が真相をちょっと聞いてすぐに電話を切ってしまった場合、すぐに電話をかけ直すと、ある人は2回目で三退し、ある人は3回目で三退し、またある人は4回目でやっと真相を聞く気になってくれました。頑ななまでに三退しようとしない党員に対しては、その人たちの電話番号を保存しておいて、しばらくしてから電話を掛けました。私の境地が高まったのか、法を正す勢いの進展のためか、ある党員はすっきりと三退してくれました。本当に真相を聞かず、何回話しても電話に出ない人に対しては、最後にショートメッセージを送りました。このようにして、一つ一つの生命に救われる機会を与えました。
電話で人を救っていると、奇跡が現れる事がありました。たとえば、突然誰かから電話がかかって来て、尋ねると党員で、ちょっと説明するとすぐに三退しました。さらにこの同じ番号を回すと、表示されたのは別の電話番号で、尋ねてみるとやはり党員で、この党員も三退しました。さらにある時は、チャージ金額は明らかに30元でしたが、チャージし終わると50元になっていました。また、あるカードは、同修が電話をかけた途端にチャージ金額がなくなってしまったので、携帯電話を手に握り、携帯電話に歴史的使命をやり遂げさせるためにチャージ金額を中国共産党に持って行かせないように師父に加持をお願いしました。すると、電話をかけた途端チャージ金額が復活し、師父が私を励ましてくださっているのだと思いました。実際、本当に人を救っていらっしゃったのは師父であり、私はただ携帯電話で真相を伝える中で絶えず自分を修め自分を成就させていただけでした。
同修と比べて、私はまだまだとわかっています。同修が2時間電話してあんなに多くの人を救えるのは、実に奇跡的なことでした。それは同修がその境地に到達しているからでした。今後、残り少ない時間の中で必ず自分をしっかり修めなければなりません。自分をしっかり修めてはじめて、より多くの衆生を救い済度することができ、史前の大願を果たすことができるからです。
注:
[1] 李洪志師父の著作:『各地での説法十一』「二〇一〇年ニューヨーク法会での説法」
(明慧ネット第12回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)