息子の少年先鋒隊入隊問題をめぐって 真相を伝える
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文/中国大法弟子

 【明慧日本 2016年7月18日】今年5月12日、息子は学校から帰って来て、「赤いネッカチーフを買うので、先生に1元持って行かなければならない」と言いました。私は夫とともに法輪大法を修煉しています。子供が小学校に入学して、少年先鋒隊に入隊させられる時が来たら、絶対に傍観せず、中国共産党に妥協しないと前々から心の中で決めていました。しかし、ここは直轄市で、管理も厳しく、学校で赤いネッカチーフをつけなければ、マイナス要因となり、さらに通学することもできなくなってしまいます。

 少し心配しましたが、しかし、明日は法輪大法日で、師父のお誕生日です。これは師父が私に気づかせ、励ましてくださっているのではないかと思いました。そこで、私は息子に「この赤いネッカチーフをつけるの?」と聞きました。息子はふだん法をよく学んで、天目が見えるような賢い子ではありません。しかし、私たちは息子によく真相を伝えています。例えば、大法と大法弟子が迫害されていること、共産党が良い人でも迫害していること、大法は全世界に広まっていることなどを話しました。時には、私たちが真相を伝える時、息子もそばで聞いていて、真相を細かく深く理解していると確信しています。

 この時、息子は独り言のように言いました。

「もし、僕が赤いネッカチーフをつけないと言ったら、先生はきっと機嫌が悪くなるよ。でも、そのままつけてしまえば、共産党の一員になってしまうでしょう?」

「それでは、あなたはつけるの?」

「いいえ、つけない」

「さすが大法子供弟子だ。明日、お母さんは先生に話をしに行くわ」

「それじゃ、先生にしっかり真相を伝えて、真相を分かってもらえば、先生もきっと賛成してくれるから」

「いいですよ、分かった」。私は息子と約束しました。

 夜、夫と相談しました。先に先生に電話して、この少年先鋒隊への参加は自由意志なのか、それとも強制的なのかをまず確かめることにしました。『中国少年先鋒隊の規程』では、自由意志の原則が明確に記されています。しかし、この頃、学校はすべての子供に赤いネッかチーフをつけるようにと要求し、本人の意思をまったく尊重せず、誰でもとにかく無理やり入隊させ、本当に人を傷つけています。

 電話で、担任の先生は基本的には全員がつけなければならない、つけなければ子供の将来に良くない、しかし、このことは教師1人では決められないと明確に言いました。やはり明日、学校に行かなければならないと夫と相談しました。学校だって、真相を伝えるべき場所で、問題に遭えば避けてはならない、これも真相を伝える一つのチャンスだと私達は理解しました。

 しかし、言うのは簡単ですが、実際にやろうとしたら、人心がまた浮かび上がってきました。「学校がもしダメだと言ったら、どうしよう」「息子はこのことで先生や同級生に馬鹿にされたらどうしよう」「やはり校長と話さなければならないのだが、しかし、会ってもらえるかしら?」……、これらの良くない考えを一所懸命排除するようにしました。やはり法を学ぼう、法は私の正念を強めることができると思いました。

 私はすぐに手元にあった『大紀元会議での説法』を開きました。まさに、その段落でした。「人と接触していれば、人を救っているのです。広告営業も含まれています。人間がどの立場を取るのか、救われるかどうかはいずれも、大法弟子が常人と接触したときに決められます。事情を重く見ないでください。困難を大きく見れば見るほど、問題が難しくなり、相は心から生じるのですから、問題はますます厄介になります。相は心から生じるという言葉にこの意味もあります。なぜなら、あなたはそのことを重く見ており、自分を見下したからです。それがたいしたことではないと思い、人を救うという大きなことなので、行なうべきことをし、心を落ち着かせ、気に障ること、気に入らないことにぶつかったり、聞いたりしても気にせず、正々堂々と行なうべきことを行なえば良いのです。邪なものに妨害されず、それに動かされなければ、良くない要素は自分のところから生じることはなく、邪悪が微々たるものになり、皆さんは大きくなり、正念が強くなるのです。本当にいつもこの情況です」

 師父のお言葉は私の心をぱっと開き、どうすればよいかを開示してくださいました。おっしゃる通りです。大法弟子は主役を演じるべきだと思います。これまで、師父に連れられ、師父に引かれたレールに乗って、ここまでやって来ることができたではありませんか。心配することはありません。この時、私は知恵が芽生え、明日どう対処すればよいかはっきり分かりました。

 翌日、学校へ行き、まず担任の先生に会いました。先生はちょうど忙しいところでした。「昨日お電話しました○○の母親ですが、少年先鋒隊の入隊のことは、どなたが担当ですか?」と聞きました。2階の徳育部の主任に聞くようにと教えられました。主任はとても親切な人でした。私は「子供が少年先鋒隊に入隊する場合、自由意志ですか、それとも強制ですか?」と聞きました。主任は「基本的には自分の意思を尊重しますが、しかし、できれば入った方がいいでしょう。これは子供の将来にかかわる問題ですから。もちろん入りたくなければ、私達も強制しません」と言いました。私は「将来に影響すると言うなら、もし、将来、息子が海外留学する場合、逆に面倒ではないでしょうか」と言いました。主任もそれを認めて、もし共産党員であれば、グリーンカードも下りないと言いました。しばらくして、主任は「それなら、申請書を書いてください」と言いました。申請書はあくまで婉曲な言い方で、実は、学校の意思ではなく、自ら入りたくないという意思表明をしてほしい、つまり、主任本人と関係がないことを証明してほしいということでした。主任がこんなに簡単に承諾してくれるとは思わなかったため、私は歓喜心が生まれ、真相をちょっと話すと、すぐに主任に話題をそらされ、私もさらに話そうとせず、うきうきして、家に帰りました。

 結局、30分も経たないうちに、主任が電話をかけてきて、校長が私と話をしたいと呼び出されました。私は真相を伝えるべきだと意識して、すぐに学校に行きました。校長は思った以上に礼儀正しく、どうして入りたくないかと聞きました。私は、私の家族全員が『真・善・忍』を信奉しており、共産党に迫害された話から始めました。昨年、夫は江沢民を告訴したため、10日間、不当に拘留されました。夫は商店街で歯科診療所を開いており、警官が夫を連行した時、私と義母もその場にいました。私達は警官の犯罪行為を認めず、道理に基づいて交渉し、警官に真相を伝えました。そのため、外の道路は大渋滞となりました。このことは、当時、大変な騒ぎとなり、この街に法輪功を修煉する歯医者がいると皆に知られるようになりました。私がこのことを話すと、主任はすぐに、「知っています。○○医者は結構有名になりましたね」と言いました。

 私は引き続き、中国共産党が大法を迫害することを話し、また、父親が刑務所に10年も拘禁され、迫害されたことも話しました。校長は、「あなた達の信奉に対して、私は論じません、反対もしません。共産党がやった多くのことは確かに正しくはありません。しかし、子供のために考慮しなければならないでしょう、全校には4、500人の生徒がいて、お子さんだけが赤いネッカチーフをつけないのは、子供に心理的な影を落とし、子供に良くないのでは……」と言いました。私は彼らに共産党の将来の結末、貴州の蔵字石のことを話しましたが、校長はその話を中断して、「その話は結構ですが、いずれにせよ、子供の気持ちも考慮しなければなりません……」と言いました。おそらく主任の前で、校長も態度を表明しにくいだろうと思いました。最後、校長は本人の意志を尊重することを口実に、息子の意思を確認しなければならない、息子本人の意思を確認できれば、賛成すると譲歩しました。

 帰宅してから、私はなぜ子供の意思表明を求められたのかと考えました。やはり、自分は子供のことを優先し、真相を伝え衆生を救うことをその次にしたのではないか、それは息子に対する情ではないかと考えました。彼らに法輪功の実態を手紙に書こうと決めました。昼ごろ、息子は帰って来て、嬉しそうに、「お母さん、主任は担任の先生に話をしてくれたよ。僕は入隊しなくてもいいと、赤いネッカチーフをつけなくてもいいと言ったよ」、また、「担任の先生は昨日、6人の保護者から子供を入隊させたくないという電話があったと言ったよ」と言いました。

 きっと、私が最初に帰宅してから、主任は担任の教師に話をしたのでしょう。しかし、6人の保護者も子供に入隊させたくないと知り、事態が大変だと判断して、校長に報告し、それで、私が学校に再び呼び出されたのではないかと推測しました。自分以外に5人の保護者も入隊を拒否したいと聞いて、衆生が目覚めてきて、法を正す勢いがここまできたのだと、私は認識しました。さらに、大法弟子として、もっとしっかり行って、衆生に対する責任を果たさなければならないと思いました。

 そこで、私は息子に、「月曜日、もし、先生から入隊したくないのは、自分の意志か、それとも親の意思かと聞かれたら、あなたは自分ではっきり答えなければならないよ」と言いました。実は、息子はちょっと気が弱く、決してメンタルの強い子ではありません。月曜日に先生に聞かれた時、息子は涙が出そうになりましたが、しかし、息子ははやり少年先鋒隊に入隊したくないの一点張りでした。

 昼頃、息子は学校から帰って来て、自分はもうすでにこの関門を通り抜けたと言いましたが、しかし、その時、泣きそうになったことは絶対認めませんでした。息子は、「先生が休憩時間に、また確かめに きたけど、僕はやはり入りたくないと答えたよ。先生にどうして入りたくないのかと聞かれたので、僕はどんな団体にも入りたくないと言ったよ」と話しました。

 息子が自分の意思で決めたその日の午後、息子は一輪の小さな赤い花を手にして帰ってきました。数学の先生にもらったそうです。その上、「あなたは立派です」と書かれていました。実は、テストで満点を取ったからです。子供の心の中に負担があるか否かに関わらず、息子が正しい道を選び、善を選んでいたので、励ましてやらなければならないと思いました。そこで、息子に、「あなたは大法子供弟子としてやるべきことをやったね。天に従っていれば、神様も護ってくださっています。将来、きっと大きな福の報いがあるよ」と言いました。息子は真剣な眼差しで私を見て、「本当? よかった、よかった」と言いました。「ほら、師父があなたを励ましてくださっているんじゃないの? 決して自慢してはいけないよ。これで、私達家族が大法の修煉者だとみんなに分かったので、これからは、あなたも大法弟子の名誉を守らなければならないよ。しっかりやりなさいね、大法に泥を塗らないように」と言いました。

 その日の夜、私は息子の担任の先生に手紙を書き、それを息子に渡してもらうことにしました。それから、主任と校長にもそれぞれ真相を伝える手紙を書き、夫がそれを2人の手元に届けます。

 翌日、息子は学校から帰って来て、「お母さん、ビッグニュースだよ」と嬉しそうに言いました。見ると、またテストで100点満点でした。今回は第1位で、また赤い花をもらってきました。その後の何日間か、息子は他の同級生と1位を争って、100点満点が取れなかったのを除いて、毎回の小テストはすべて100点満点でした。しかも、ほとんど1位か、2位でした。実は、これまで息子は1位になったことは一度もありませんでした。息子は勉強が得意な子ではなく、成績もごくごく普通でした。本当に、息子は正しい選択をして、福の報いが得られたのです。その時、私は口では「福の報いなど」と言いましたが、こんなにすぐに効果が現れ、こんなに早くくるとは、思いもしませんでした。もちろん、息子の口先だけに留まるのではなく、息子を導いてもっと法を多く学ばせなければなりません。福の報いだけを得ることはできず、息子も法を得るためにこの世に来たからです。

 息子が入隊を拒否した後、その他にも変化も起きました。まず、息子をしつけるのが以前より容易になりました。また、息子も聞き分けがよくなり、さらには、妹にも譲ることができ、文字もきれいに書くことができるようになりました。

 ある日、息子が、「お母さん、今日、国旗を掲揚した時、皆は赤いネッカチーフをつけて、少先隊の歌を歌っていたんだけど、僕は歌わないで、『真・善・忍は素晴らしい』『法輪大法は素晴らしい』とお祈りしていた」と言い、また「みんなは歌い終わってから、握りこぶしを挙げて宣誓した時、担任の先生は僕のそばに来て、『○○さん、あなたは手を挙げなくてもいいよ、そこで立って見てればいいよ』と言ってくださった」と話しました。さらに、「僕は最初から手を挙げるつもりはなかった」とも言いました。私は、真相を伝える手紙を書いた甲斐があったと思いました。

 今、息子は学校で、赤いネッカチーフをつけずに通学することができ、しかも、それがマイナス要因にもならない唯一の生徒となりました。

 この度この文章を書いて、小学校入学を目前にするお子さんを持つ同修の皆さんと交流したいと思います。是非とも、このことについて、身を入れて考えていただきたいと思います。正直なところ、今まで、私はあまり相手と向かい合って真相を伝えてこなかったので、私よりよくやっている同修はたくさんいるはずで、毎日多くの人を救うことができ、このことを重視していただきたいと思います。考えて見てください。もし、もっと多くの人が共産党の組織に入らなければ、共産党は力がなくなり、元気がなくなります。現在、邪悪の要素は本当にとても少なくなりました。私達は世間の人の手本となり、責任を果たし、もっとしっかりやらなければなりません。なぜなら、多くの人は、本当に共産党に入りたくなく、私達大法弟子の行動を待っているのです。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/7/6/330266.html)
 
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