家族と支持者は法廷に入らせてもらえない
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 【明慧日本2016年11月12日】広東省茂名市茂南区裁判所は9月13日午前9時、10カ月近く拘禁された法輪功学習者・柯鄭基さん、謝亦蘭さん、麦治中さん、李素明さんに対して不当に裁判を行った。裁判の中で裁判官・李志強は、何度も弁護士の話を断ち切って妨害したため、弁護士は「裁判官の話は公正ではありません。裁判官に本件から外れていただきます」と警告した。

 5分後に裁判が再開され、在席者は3人の弁護士(蘭志学氏、文東海氏、劉正清氏)の根拠のある弁護を静かに聞いていた。裁判は8時間半にも及んだ。

 柯さん、謝さん、麦さん、李さんは生活の中で「真・善・忍」に基づいて良い人になるように努力している一般人である。法輪功を学ぶ前の柯さんは、脊椎疾患を患った身体障害者で、1997年3月に法輪功を学んだ後、長年の痛みは消えた。十数年来、柯さんは注射も薬も必要とせず、経済的負担を軽減し、仕事の勤務ぶりも変わった。

 麦さん(73)は中学校の教師を退職し 、豊富な教育経験を持っており、在職中に多くの表彰状を授与され多くの教え子がいる。

 謝さんと李さんは法輪功を学んでいるという理由で、不当な拘禁、労働教養などの迫害を受けたことがある。

 昨年11月19日、4人は麦さんの自宅で連行された。すでに10カ月間拘禁され、家族は弁護士に依頼した。李さんと麦さんは様々な原因で、弁護士に依頼することができなかった。

 公安、検察、裁判官は言葉を失う

 9月13日午前8時半ごろ、3人の弁護士が茂名市第一留置場の法廷に入った。法廷には席が18席あり、当事者4人の家族の8席以外、すべて私服警官が席を埋めた。

 現地の学習者は1人も傍聴を許可されなかった。外では私服警官は進入を阻み、身分証の提示を強要して学習者を追い払った。

 3人の弁護士は法律に基づき、事実に沿って次のように述べた。「信仰を持つことに罪はなく、法輪功を学ぶことは合法的であり、中国の法律では法輪功を禁止したことがありません。法輪功への迫害は江沢民が独断で行ったものであり、罪に問われるのは江沢民であるべきです」

 弁護士達は柯さんと謝さんに着せられた罪を論破していき、さらに詳しく論述した。裁判官および検察官の質問に対して、3人の弁護士はすべて法律に基づいて返答した。裁判官と検察官は皆言葉を失っていた。

 傍聴者は静かに3人の弁護を聞き、私服警官も含め、迫害の真相正義の弁護士に感動した。

 最後に麦さんは「私は3人の弁護に賛成します」と話した。裁判所が麦さんに配置した有罪を主張する弁護士の2人も無言だった。弁護士の蘭氏は「麦さんは無罪です」と主張した。また、3人の弁護士は「柯さんと謝さんの潔白を認め、無罪での解放を望みます」と求めた。

 家族と学習者の傍聴を阻止

 9月8日、柯さんと謝さんの家族は、戸籍謄本と身分証を持って同裁判所に傍聴を申請した際、一家族で2人しか傍聴できないと言われたという。謝さんの夫は「私の家には息子が3人、嫁が3人いるのに2人しか入れないのか?」と言ったが、担当者は返事をしなかった。

 9月11日午後、自営業を営む朱石雄さんは、家電の修理道具を取りに店舗へ戻った際、警官らが家に来ており「話がある」と言った。朱さんは「仕事中なので時間がないです」と言ってオートバイで走り去った。

 9月13日の開廷前に同市の610弁公室は、各町内会に「管轄区域の学習者を監視し、法廷に行くことを阻止するように」と指示を出した。

 9月12日午後4時、町内会の6人が陶永紅さんの家に押し入り、陶さんの母を調査すると言い、同時に写真を撮ろうとしたが、陶さんが直ちに注意したので中止した。

 陶さんが外に出ると、庭に町内会の者が約20人がおり、陶さんにいくつか質問した。陶さんは町内会の者に真相を伝えていると、派出所の警官がやって来て、陶さんに乗車するように要求した。町内会の女性は「派出所でちょっと聞きたいことがある。すぐに戻れる」と言った。結局、24時間近く陶さんを拘束し、9月13日午後3時過ぎにようやく解放した。

 留置場での不正裁判、正門前での厳戒態勢

 9月13日午前9時前、同市の公安局、国保、610弁公室、派出所などの警官、特別警察と私服警官約100人が、茂名第一留置場の正門前に集まり、十数台の車が道路の両側に並んでいた。留置場前の道路の3分の2が封鎖され、車1台分の幅だけを残し、他の車は留置場の正門に近づくことができなかった。また、監視制御器機を設置していた。

 留置場の入り口から裁判所、検察、公安、乗用車などの関係車両が絶え間なく入ってきた。留置場内には数十台の車が止まっていた。その中の中型バスから20人近くの完全武装した警官が降りてきた。また、他の車からも7、8人の特別警察と約100人の私服警官が降りてきた

 留置場の前に来た学習者は3、4人の私服警官に囲まれ、身分証の提示を要求されて追い出された。学習者は「私達は友人を見に来たのに傍聴ができません。あなた達はなぜ裁判所で行わなず、こっそりと留置場で開廷するのですか? あなた達は善良な人を迫害して、悪の報いを恐れないのですか? 将来法廷で裁かれることを恐れないのですか? 私達は結果を待っているだけで、誰も邪魔をしないはずです。あなた達は大勢でここに立っているのに、私達はどうしてここに立つことができないのですか?」と警官に聞いた。

 私服警官が学習者に身分証の提示を要求した際、学習者は「あなた達はその資格はありません。逆にあなた達がどの部門か聞きたいのですが」と聞くと、私服警官は答える勇気がなかった。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/9/22/335330.html)
 
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