文/中国の大法弟子 呉梅
【明慧日本2016年11月23日】私は2001年、法輪大法の真相を伝えるため、北京へ陳情に行き、中国共産党により不当に労働教養2年を科されました。教養所で何度も拷問され、痛めつけられ、2003年に出所しました。
一、夫の不倫に直面し 自我を放下
出所してちょうど自宅に着いた時、電話があり、私に用事があるということでした。知らない女性が電話で教えてくれました。「あなたは○○さんですか? あなたのご主人は浮気をしています。2人は仲良く近所のある所に部屋を借りていますよ」。私は「あなたはどなたですか?」と聞きました。彼女は「私はあなたの家の近所に住んでいます。私はあなたを知っていますが、あなたは私を知りません」と言いました。私は彼女に「ご好意ありがとうございます。私は夫を信じています。夫はそんなことをするはずがありません」と言いました。彼女は「それならばご主人のポケットの中を探ってみてください。何が入っていると思いますか?」と言いました。
その瞬間、私は師父が『轉法輪』の中で説かれている一節を思い出しました。「それも片付けてやっと家に戻り、坐りかけたかと思うと、電話のベルが鳴りました。奥さんが浮気をしていると聞かされます。もちろん皆さんは、こんなことに出会うことはありません。普通の人は、こんな辛さには耐えられないものです。『もう生きていくのが嫌だ。縄を掛けて首を吊り、死んでしまおう! 死ねば楽になるだろう!』と、思うようになります」 「これはすでに執着心になっており、疑心と言います」。私は疑心を放下しなければならないと思い、このことを気にしないようにしました。
2日後、深夜3時ごろに別の女性から電話がありました。乱暴な口調で夫に用事があるということでした。私は夫にどういうことなのか聞きました。夫が言うには彼が病気になった時期、この女性が家に来て世話をしてくれたということでした。また数日経って、この女性からまた電話があり、汚い言葉で私を罵りました。私は大法弟子であり、師父が『轉法輪』の中で教えてくださったようにすべきだと思いました。「殴られても殴り返さず、罵られてもやり返さない」
私は電話で穏やかにこの女性に対して言いました。「私とあなたは面識がありませんが、私にどこか良くないところがあれば、どうぞ指摘してください。しかし、あなたは決して法輪功のことを罵ってはいけませんよ。それはあなたにとって良くないことだからです」。彼女は電話を切りました(後で知ったのですが、彼女が私を罵った理由は、私が不当に労働教養処分で拘禁されていた間、家庭と夫の世話ができなかったため、彼女が私と大法を誤解したのです)。
何日か過ぎて、ある男性から夜中に電話があり、威嚇するような口調でした。どうやらその男性はその女性の夫で、私の夫との間の不当な関係を知って、必死に夫を探しているということでした。夫はその時少し怖くなって、私に「どうしたらいいか?」と尋ねました。私は「人は間違いを犯したら勇気をもってそれに向き合わなければいけません。正しく改めれば良くなります。たとえ裁判になっても、私はあなたに付き添って行きます」と言いました。夫と相談して、夫に一つの助け舟を出し、夫からの要求で、その女性が家に来れば、彼女に仕事を探し、別れさせることにしました。
その女性が私の家にやって来ました。私は礼儀正しく接待し、まるで何事もなかったかのように接しました。ある日、彼女は私が本棚に置いてあった大法の本『轉法輪』をふと目にしました。彼女は家に持って帰って読みたいと言いました。私は「いいですよ。ただし、あなたは最初から最後まで通読してくださいね。選んで読んだり、中断したりしないでくださいね」と言いました。彼女は「分かりました」と答えました。
2日経って、その女性の妹が私の夫を探しに来て言うには、私が彼女の姉を害したとのことでした。その女性に法輪功の本を読ませたことを言っていたのです。夫がそれを聞いて私に文句を言いに来ました。しかし、夫はその女性が借りている住まいに連れて行き。事の次第を説明しました。その女性に大法の本を要求した時、彼女は「私は読み終わったらまた読み返します」と言いました。私は彼女の佛性、分かっているその一面を感じて嬉しく思いました!
その女性と夫とは別れる際にまだ少しの葛藤がありましたが、私は終始穏やかな心でこのことに対処しました。そして、彼女はとうとう賢明な選択をしました。夫と別れたのです。そして彼女は遠方から私に2通の手紙を送ってきました。
「私は今まで生きてきて、あなたのような女性に出会ったことがありません。夫の不倫を見ても、あなたはあんなにも善良で、穏やかに対処しました。ただ法輪功を修煉している人だけがやり遂げることができるのですね!」。彼女は以前、私と法輪功に対して誤解していましたが、彼女がしたそれらのことが私の家庭を傷つけたことを悔いているそうです! 彼女は心を込めて何度も「すみません」と言いました。また彼女は私が善良で信頼のおける人であり、友達になってほしいと言いました。
私が以前の度量が狭く、嫉妬心が強く、利己的な考えに従っていたとしたら、きっと極端に魔性の行いをしたことでしょう。死を選ぶか、あるいは手段を選ばず報復するか。今、大法は私のこのようにゆがんだ心を溶かしてくれました。そして、私の行いは正しくなり、冷静になり、理知的に物事に対処することができるようになりました。私は夫と彼女との不倫に直面にしましたが、彼女が善悪をわきまえ、新たに法輪功を正しく理解することができて嬉しく思います。なぜなら、この生命は大法の感化のもとで大法に対する見方が変わり、希望があるからです! 私が味わった悔しさや恨みはそれに比べるとどれほどのものでしょうか?!
二、自我を放下し 危篤の義弟を救い済度
2011年、大法を修煉していることを理由に私はまた迫害されました、夫はまた浮気をして、結局、私に離婚を迫りました。その後、彼は大法の本を破ったり、私に濡れ衣を着せて罪に陥れたりしました。そして、間もなく脳梗塞になり、自力で生活することができなくなったため、この女性は彼のお金や品物を騙し取り、見捨てました。しかし、私は今になってもずっと彼を救う気持ちは放棄していません。
私は仕事がなくなり、家も失い、放浪しました。夫の弟(聞其)は中国共産党が虚言で大法を誹謗中傷していることを真に受けて毒害されていました。私が労働教養所で迫害を受けていた時期、弟は大法の本を燃やしました。夫が彼の所に大法の本を置いていたのでした。以来、弟一家とはほとんど行き来しなくなりました。
2011年の暮れ、私は帰省するつもりで、すでに汽車の切符も買っていました。しかし、私は弟が重い病気を患っていることを知りました。私と彼の家族とはあのこと以来、全く会おうとは思っていませんでした。しかし、私は世の中のこのような恨みごとを放下し、果物を買って彼の家へ行きました。
その時、弟はよろよろしながら玄関のドアを開けました。家にいたのは彼だけでした(妻はすでに死亡)。全身がむくんで、あえいでいました。彼はびっくりして、また感動しながら言いました。「お姉さん、私の病気はすでに深刻です。もうずっと何日も尿が出ず、糖尿病の合併症を引き起こして腎不全になりました。私の身内は皆来なくなりました。兄は外に女を作ってあなたと離婚したのに、あなたはどうしてまた私に会いに来たのですか?!」。私は彼に手を貸してベッドへ休ませてから言いました。「私は大法を修煉しています。私の心には敵はいません。あなたの兄さんは私と離婚してしまったけれど、しかし、人はこの世に縁を結びに来たのです。あなたと私の間にはまだ縁があります・・・」。私は彼に命が助かる天機を教えました。「誠心誠意『法輪大法は素晴らしい』 『真・善・忍は素晴らしい』と念じてください。心の中であの共産党の関連組織から脱党してください。そうすればあなたの身体に奇跡が現れます。きっと好転するはずです」と言いました。彼は同意しました。
その時、彼の息子が帰って来ました。息子は病院のベッドが空いて連絡も済ませているので、すぐに入院して透析治療をするようにと言いました。外出する準備をしていた時、弟は言いました。「待って。今トイレに行って用を足してみるから」。私はその時まだ弟が真相を理解したという手ごたえがなかったのですが、弟の身体には変化が起きていました。弟を支えて階下へ降りて、車に乗せた時、予想もしなかったのですが、弟は車の中で大声で繰り返し叫びました。「法輪大法は素晴らしい!」 「真・善・忍は素晴らしい!」。その時、私はとても感動しました。また、それと同時に、大声で叫んでいるのを見て、怖くなり、恥ずかしくもなりました。
このようにして私たちは病院に着きました。弟の息子が手続きをしているのを待っている間、弟は病院のベンチに腰掛けていました。そしてさらに思いもよらないことに、弟は突然興奮しながら私に言いました。「お姉さん、これは命が助かる本当の言葉ですか?」。私は「そうです」と答えました。彼はなぜ聞いたのでしょうか? 彼は身体が突然軽くなったのを感じたからだと思います。彼の佛性、分かっている一面が大法の慈悲と佛恩を感受したからです。
弟が入院している間、彼が大法の真相を理解し、大法にもたらした損失を挽回できるようにするため、私はすでに買っていた汽車の切符を手放しました。大法の修煉を堅持したことを理由に、当地の610弁公室により、私は勤続30数年の官職を不当に免職され、生計の道を閉ざされています。私は身内に少しのお金を援助していただき、弟においしい食事を作り、毎日、昼食を届けに病院に行きました。彼が食べ終わってから、法輪功の資料を読んであげました。私は彼に『厳正声明』を書くように言い、「共産党の噓により毒害されて、大法の本を燃やしてしまった行為を無効にします」と書くように勧めました。しかし、彼は何と言っても書こうとしませんでした。彼が言うには兄が彼の所に大法の本を置いたから、燃やしたなどの理由をあげました。私は真心を込めて彼にどうしてこの厳正声明を書く必要があるのかを教えました。
一、全ての公民には信仰の自由があります。あなたは私の大法の本を燃やしました。それは私の信仰を妨害したことであり、また法に反する行為です。今日はまだ一時的にあなたは清算されていませんが、もしかしたら明日、清算されるかもしれません。
二、古人は言いました。佛を修める人に一椀のご飯を施すだけで功徳は無量であると。しかし、佛法を迫害し、佛を修める人を迫害すると、その罪は計り知れません! 特に宇宙の大法を修める人を迫害すると、法が人を正す時に地獄に打ち落とされます。そこで絶え間ない苦痛の中で犯した罪を償うのです。
三、あなたは現世の法を犯しました。また天の法も犯しました。あなたが犯したことは、現在受けている苦痛や罪としてすでに実現しているのです。私はあなたが無知で受けているそのような苦痛を見たくありません。少しでも早くあなたの苦痛を軽減させたいと思っています。あなたは本来もっと早くこの声明を書くべきでした。
私は明慧ネットにあるいくつかの声明文を印刷して彼に読んであげました。
日一日と過ぎ、このようにして私はまるまる10日間、彼に付き添って世話をしました。彼はついに私がネット上で彼の厳正声明を発表することに同意しました。彼の息子も同意し、また、すでにこの世を去った母親にも三退声明をしてあげました。
私は帰省してから、弟のことを心配していました。彼の声明は私の面子を重んじて書いたものではないかと思っていたからです。私は師父に「もし彼が真心から書いたのでなければ、ネット上には掲載されないでしょう」と言いました。しかし、声明を登録して翌日、彼の声明をネット上で発見しました。その後、私は電話して彼に病状を聞きました。息子は「透析をする必要がなくなりました。家に帰って漢方薬を飲んで維持します」と言いました。
この10日間、私は経済的にも時間的にも損失を被りましたが、しかし、彼らの生命は将来、大劫難に直面することなく、淘汰されることはなくなりました。彼らは永遠に素晴らしい未来を手に入れたのです。これはどんなことをもってしても量れないものです!
師父ありがとうございました! 大法の慈悲なる救い済度に感謝いたします!