山東省の倪汝菊さんに2年の判決
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 【明慧日本2016年12月2日】山東省冠県の法輪功学習者・倪汝菊さんは、昨年10月28日に警官に強制連行された。今年7月20日、冠県裁判所は一審で倪さんに対して2年の判決を下し、5千元の支払いを命じた。

 倪さんは聊城市中級裁判所に上訴した。9月22日、聊城中級裁判所は一審の判決を差し戻し、冠県裁判所に再審を命じた。冠県裁判所は10月24日に再び裁判を行い、依然として2年の判決を下した。聊城中級裁判所は11月10日に再度裁判を行った結果、冠県裁判所の判決を支持した。

 連行し罪に陥れる

 昨年10月28日、冠県城東派出所の警官は、県公安局国保の命令を受けて倪汝菊さんを連行した。また、20日後に兄の倪汝信さんも連行した。1カ月後、国保は倪汝菊さんに対して逮捕令状を取得し、兄の倪汝信さんと「同じ罪」だと触れ回った。

 倪汝菊さんと倪汝信さんが、携帯電話で法輪功に関する情報を送信したということを、公安部門は迫害の口実にしている。公安局はまず行政拘留し、行政拘留の期限になるとすぐに逮捕令状を取得した。

 倪汝信さんは、家に80代の老人が2人いるため、執行猶予付きで100日後に帰宅した。倪汝菊さんは聊城留置場に拘禁され、すべての署名を拒否した。家族は弁護士に倪汝菊さんの弁護を依頼した。冠県の公安局は弁護士を辞退させるため、三度にわたり家族に圧力をかけ「弁護士を辞退させたらすぐに釈放する」と言った。

 不当な判決

 今年6月15日、冠県裁判所は弁護士に通知せずに裁判を行った。6月20日、張弁護士のアシスタントが同裁判所の司法官を訪ねたところ、裁判所は公文書に弁護士の委托書がないため「弁護士に依頼していたことを知らない」と答えた。

 張弁護士は案件を調査した際、法律に基づいて委托書を同県検察院に手渡し、担当者の陳彦敏が受け付けた。裁判所は公文書がないと主張したが、弁護士の委托書は一体どこへ行ったのだろうか!

 アシスタントは聊城留置場に行き、倪さんと面会した。倪さんの話によると、裁判の日に留置場から呼び出されたので、弁護士が面会に来たのだと思ったが、冠県裁判所の法廷に着いてようやく開廷されることがわかったという。「私の弁護士はどうして来ていないのですか?」と聞いたら、検察官・陳彦敏は「弁護士は書類を提出していないため、知らせなかった」と慌てて答えたという。

 7月20日、同裁判所は一審で倪汝菊さんに対して2年の判決を下し、5千元の支払いを命じた。

 中級裁判所は判決を差し戻し、再審を命じた

 9月22日、聊城中級裁判所は一審の判決を差し戻し、冠県裁判所に再審を命じた。冠県裁判所は10月24日に再び裁判を行い、依然として2年の判決を下した。その後、11月10日に聊城中級裁判所で再び裁判が行われたが、冠県裁判所の判決を支持した。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/11/14/337629.html)
 
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