80歳の私が、鞄いっぱいの正月用品を届ける
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 文╱中国の大法弟子

 【明慧日本2016年12月18日】「師父の親戚の皆さんに、お正月用品を届けにきました!」 その時、自分の口からどうしてこんな言葉が突然出たのか、自分でも不思議に思いました。二つの「正月用品」をパンパンに詰めた大きな鞄(かばん)を前にして、私は師父の写真を仰ぎ見て合掌し、師父に「若さと勇気と力を与えてくださるように、そして、気持ちを落ち着かせてくださるようお願いします」と言って、左肩にかばん一つ、右肩にかばん一つを持ち上げて抱え出かけましたが、そのすごい力に自分でもびっくりしました。誰がこの80歳の婆さんを馬鹿にできるものか?! と誇らしい気持ちで一杯になりました。

 バスに乗り、地下鉄の出口とバス停の乗り換える中間地点に来て、二つの鞄をおろし、その中から二冊の「明慧カレンダー」を取り出して、賑やかに往来している大勢の通行人に「もうすぐお正月です。皆さんにお正月用品を届けに来ました。皆さんの幸福と健康と平安をお祈りします」と声を張り上げ言いました。

 その言葉が終わらぬうちに、通行人が集まって来ました。1人の中年女性はカレンダーを受け取って、思わず嬉しそうに「わあ、おめでたい、おめでたい! おいくらですか?」と聞きました。「プレゼントです。幸福、健康、平安をお届けします」と言うと、中年女性は「お婆さんはなんて良い人でしょう。本当に優しい方ね」 「あなたも優しい方です。誰でも優しくなれますように願っています」と答えた。中年女性はしきりに「ありがとう、ありがとう」と言って、カレンダーを鞄に入れて去りました。

 無料配布と聞いて、多くの人が自然に集まって来ました。ある人は「彼女は法輪功の人ですよ」と言うと「今の時代、法輪功の人でなければ誰がこんなことをするかしら?!」と誰かが答えると、さらに他の人が「残念ながら……」と言って言葉を濁し、周りを見渡してから、しばらくして「こう言う人は、今少ないね」と言いました。

 あっという間に、二つの鞄に入っていたカレンダーが全部なくなりました。私の心は、師尊の御恩に対する感謝の気持ちで一杯になりました。

 私はカレンダーを配布して4年目で、数日前のことを思うと、心の中では複雑な気持ちでいっぱいでした。数日前、協調人から「カレンダーはもうこれ以上もらってきません。出来上がったものはなんとか配布してください。これから真相写真集をやります」との連絡があり、これを聞いた私はびっくりしました。確かに、1回目のカレンダーは皆がもらいましたが、2回目のカレンダーをもらう時、協調人は「時間を切り詰めて、○○日までに○○冊のカレンダーを完成させ、これで今年のカレンダーの仕事はもう終了です」と言いました。私はベッドの上にいっぱい溜まったカレンダーを見て「協調人もきっと大変なので、決して愚痴を言わず、全体を円容しなければならない。このカレンダーは自分でなんとか配布しよう」と考えました。

 私は連絡が取れる同修と連絡し、彼らに「配布出来る分をもらってください。無理しないように」と言いました。同修はやはり同修で、皆が取りに来ましたが、同修の梅さんだけは時間通りに来ませんでした。翌日、私は梅さんの分を持って、彼女が住んでいる団地に行き家を訪ねました。しかし、ピンポンを押しても返事はありませんでした。

 どうすれば良いのでしょうか。持ち帰りますか? 結構の距離ですが、持ち帰らなければ、このまま彼女の家の前に置くのも適当ではないと思い「師がおられ、法があるじゃないか」と思い直し「そうだ、心配せず、焦らず、恐れることはない。自分で配布しょう。自由市場に行って、自分で配布しよう」と思いました。

 大通りにやって来ると、気温零下でも、服が汗で濡れていました。時間を見たら、すでに10時を過ぎていました。「必ず11時までに自由市場に到着し、人が去って行く前に、人の一番多い時間帯に行き配らねばならない」と思い、師父にお願いすると、そこへちょうど1台のタクシーが、ゆっくりと私の目の前で止まりました。私は考える暇もなくタクシーに乗り込みました。タクシーは自由市場の近くまで来て「どこで止まればいいですか」と運転手さんに聞かれ、タクシーに乗り込んだ時、どこまでと言わなかったことを思い出し、申し訳ないそうに「自由市場までお願いします」と言うと「つきましたよ」と言われました。

 私はきれいな場所を選んで鞄を開き、精巧で美しい明慧カレンダーを取り出し、はっきりとした大きな声で「師父の親族の皆さん、正月用品を届けに来ました。もうすぐお正月です。皆さんの幸福、健康、平安をお祈りします」と言いました。言い終わらないうちに人がやって来て、カレンダーを受け取り不思議そうに私を見るので、彼女に「無料配布ですよ」と言いました。

 私はさらに「幸福、平安、健康をお届けします」と言いました。私はどうしてこんな言葉が、こんなにもすらすらと口からでるのか、不思議でしょうがありませんでした。通行人が続々とやって来て、渡すのが間に合わないため、思い切って彼らに自分で取らせるようにしました。

 「お婆さん、あなたは優しい方ですね。あなたのような人は今の時代ではなかなかいないですよ」と年配の方が言いました。「私は善を修めるものです。法輪功は素晴らしいです。ご存じですか」と聞くと、彼女は頷いて「善良の人が冤罪に遇っています」と言うので「皆さんに真相を知っていただけることは、何よりです」と答えました。「あなたは良い人ですね、安全に気をつけてくださいね」と言われ「皆があなたのように真相を分かってくだされば、本当に安全に配慮しなくて済みます」と話しました。

 話している間に、中年男性が歩きながらこちらを見て、戻って来て「私に2冊もらえますか。友達にあげたいですが」と言いました。私はすぐに「もちろんいいですよ。もらってください」と言うと、彼は4冊も取ってから、私に向かって頷いてお礼を言いました。私は「お友達のぶんも、平安と幸福を祈ります」と言うと、彼はとても感動して「お婆さん、あなたの平安、永遠の平安を心から祈っています。どうも、ありがとう」と言って、別れました。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/12/12/338783.html)
 
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