文/重慶の大法弟子 文聞
【明慧日本2017年1月28日】私は今年77歳で、1997年10月に幸運にも法輪大法の修煉を始めました。19年間の修煉の道で、多くの艱難辛苦を経験し、師父に見守られる中、私は一つまた一つと難関を乗り越え、本日まで歩んできました。ここに、私自身が二度も経験した生死の関門について書き出し、同修の皆さんと励まし合いたいと思います。
1998年1月15日、私は娘と一緒に田舎のおばあちゃんの家に行きました。橋のたもとでバスから降りた路上で、突然一台のオートバイが橋から突進して来て、私にぶつかりました。私は仰向けに倒れ、その時、自分の頭が割れたように感じました。しかし、手で触ってみてもこぶもできていなければ、血も出ていませんでした。自分は修煉者で、師父のご加護があると思って「大丈夫ですよ」とオートバイの運転手に言いました。それを聞いた運転手は、すぐにオートバイを走らせその場を立ち去ってしまいました。
その時、娘は私が道路に倒れているのを見て、何が起きたのかは分かりませんでした。私は娘に「お母さんは大丈夫だよ」と言いましたが、しかし、私はさすがにこのまま行くのは無理だと思い、そこで、娘1人に行かせることにしました。娘は私の言葉を信じて、1人でバスに乗って行きました。
私はゆっくり起きて、橋のたもとで帰りのバスを待ちました。バスに乗る時、左足が痛くて上げられないことがやっと分かり、頭もぼうっとして、バスのドアを掴み、力を振り絞ってようやく乗りました。家は4階にあるため、私は右足で、一段一段階段を登り、部屋に入ると、ベッドに倒れ込みました。横になると、今度は起き上がれなくなり、寝返りを打つことも難しく、また突然、咳が止まらなくなりました。トイレに行くのも大変苦労しました。腰が痛くてしゃがむことができず、しゃがんだら、今度は立ち上がることができませんでした。
いくら大変でも、私は法を学ばなければならないと思い、法を読んでみました。しかし、文字が全てぼんやりしてはっきり見えず、頭もぼうっとしていました。そこで、私は『精進要旨』を持って、師父に「どうすれば学法と煉功ができるでしょうか?」とお願いしました。この一念が出た途端、目が見えるようになり、頭もスッキリとして、本を読み、法を学ぶことができるようになりました。
その数日間、私は『精進要旨』の中の数篇の経文を暗唱し、5式の功法の第4式以外は全て煉功しました。しゃがむことも、立ち上がることもできないため、第4式だけはできませんでした。座禅も半跏趺坐から始め、その後、30分ほどで結跏趺坐ができるようになりました。
6日目に娘が帰って来ました。ベッドに寝ている私を見て、娘もベッドで私に付き添って、田舎の話をしてくれました。私は起き上がって座ろうとしたその時、奇跡が起きました。頭を上げて見ると、天井に大きな法輪が回転していました。法輪の回転は非常に速く、ベッドの周りを回転し、私と娘を囲んで回転していました。私が下を見たその瞬間、法輪は消えてしまいました。
私はすぐにベッドから降りてみました。その時、それまであった良くない症状は一切なくなり、体は完全に回復しました。私は師父がおっしゃった法「借りがあれば、返さなければいけないのですから、修煉の途中で危険に出会うことはあります」[1]を思い出しました。
師父は私に一つの命の債務を返済させてくださいました。もし、師父のご加護がなければ、私はとっくにオートバイに轢かれて死んでいたでしょう。その時、私は修煉してまだ4カ月しか経っていませんでした。師父への感謝の気持ちでいっぱいでした。「永遠に師父について行きます」と心の中で誓いました。
2回目は一昨年10月のある日のことでした。突然、体の調子が悪くなり、ものが食べられず、口に何か膜ができたように感じ、何を食べてもまずくて、呑み込めませんでした。その辛さは言葉で表現できないものでした。水しか飲めないため、体力がなくなり、煉功の時も、手が震えていました。同修達は交代で発正念をしに来てくれました。2週間で、250グラムのご飯しか食べられず、小さなパックのヨーグルト数個を無理に食べただけでした。話す力もなくなり、法を学ぶと、睡魔に妨害され眠くなりました。旧勢力は私を死の淵へ引きずり込もうとしていたのです。
何かトラブルに遭遇すれば、必ず内に向けて探さなければならないと師父がおっしゃったことをふと思い出しました。この十数年来の修煉の過程を振り返ってみると、多くの人心、それは、闘争心、自己満足、安逸心、怨む心・・・が、まだあることに気づきました。師父が求められた三つのことをどれも遅れないように行っていますし、十数年来、ずっと面と向かって真相を伝えてきました。一部の同修よりよく行っていると自慢して、特に、他の人ができないことでも、私はしていると、自己満足の心が出てきました。人心を持って三つのことを行えば、旧勢力に隙に乗じられ、そして、旧勢力が按排した道を歩んでしまいました。実に恐ろしいことでした。
私は急いで師父のお写真の前で「師父のお教えをしっかり覚えておらず、心を静めて法をしっかり学んでいませんでした」と謝りました。その日、昼寝をした時、夢の中で、大きな手が私の頭を開けて、中からドロドロとした灰色のものを取り出して、処分したのを見ました。そして、左側にもまだ一塊あるという声が聞こえ、私は左手でそれを取り出して、それに「法正乾坤、邪悪全滅」と念じて、目が覚めました。それは師父が私の頭の中の黒い物質を取り出して下さったのだと分かりました。私は自分自身に「頭の中は空っぽになった。法しか入れない。いかなる悪いものも入れてはならない」と言い聞かせました。
翌朝、目が覚めて、奇跡が現われました。室内には優しくて明るい光が充満し、全ての部屋がそうでした。ベッドから降りた時、体は軽くて、足が床から離れるように浮き上がり、そこで、体が2周回転しました。窓を開けると、空は青く、雲一つなく、ビルの下には、2、3階建の高さのオレンジ色のブロックでできた階段が見え、とても綺麗でした。部屋の中は、依然として明るくて綺麗でした。私はとても気分が良くなり、元気になりました。正常にものを食べられるようになり、全ての悪い症状が消えてなくなりました。
師父は私に命を授けて下さいました。師父のご恩に対して、弟子は報いることができません。弟子はただ精進して着実に修め、自分の歴史的な使命を果たし、理性をもって多くの人を救い、最後の家に帰る道をしっかり歩んで行こうと思います。
師父の慈悲深い済度に感謝いたします! 法に則っていない所があれば、同修の皆さんの慈悲なるご叱正をお願いします。
注:
[1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』