河北省三河市の学習者王蓮双さん 不当に裁判される
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 明慧日本2017年6月23日】河北省三河市裁判所は今月16日、法輪功学習者・王蓮双さんに対して、不当に裁判を行った。法律の規定では、裁判の3日前に当事者に書面の形で知らせなければならないが、裁判所はその規定に従わず、裁判の当日の朝になって、初めて王さんに知らせた。

 当日、裁判所の外では、2年前と比べて重々しい警戒がなくなった。2015年、王さんの息子など学習者4人に対して裁判が行われたとき、以前は、300~400人の警官たちが何十台ものパトカーを出動させ、警戒線は裁判所の遠くまで伸び、裁判所の前には消火器などいろいろな機材が用意されていた・・・学習者が依頼した弁護士はまさにそこで暴力を振われ、引きずられて街に投げ出された。今回、裁判所の外ではパトカーが1台しかおらず、三河市610弁公室の主任、国保大隊(法輪功迫害の実施機関)の主任、副主任など少数の警官らが東南の方角で警備しているだけである。

'法院外面的特警车'
裁判所の外に止まるパトカーの内部の警官たち

'三河市610副主任刘文利(中)、国保乔春江(右)、贾志学(左)'
三河市610弁公室の主任(中)、国保大隊の主任(右)、副主任(左)

'现场警察'
現場付近の警官たちの様子

 裁判が始まると、すぐに程弁護士は裁判員・李莹(リイン)を解任すべきだと申し出た。その理由は、李は前に弁護士の弁護を妨害したことがあり、裁判の公正性に悪影響を与え資格がないと言った。20分間の休廷に入り、裁判長に申し出た結果、李の解任の件は拒否された。

 同日の10時30分ごろ、公訴人が起訴書を読んでいた時に、まったく事実無根の誹謗中傷を聞いた王さんは心拍数が急激に増加し、息を切らし、両足で立てなくなり地面に急に座り込んだ。法廷から差し出された救心薬を飲んでも全く効果がなかった。弁護士は救急車を呼んでほしいと頼んだが、法廷内にいる警官に入廷を拒否された。

 暫くの間、激しい論争を経て、裁判所はやむを得ず王さんを病院に運ぶことに同意した。裁判は中止され、同月22日に再び開廷する予定である。

 王さんは1997年に長男の紹介により法輪功の修煉を始め、しばらく経って、王さんの全身の病気が治った。1999年7・20以降、王さん母子2人は何度も迫害された。長男は未だに服役中で、王さん本人も不当に9カ月以上拘禁されている。

 昨年8月22日、市610弁公室、市国保大隊の警官ら18人が、塀を越えて王さんの住宅に押し入り、法的な許可書や捜査令状などを持たないまま家宅捜査をし、多くの法輪功の関連書籍、真相資料、真相紙幣4千元を押収し、王さんをパトカーに引きずり込んで立ち去った。この時、王さんは100メートル以上引きずられたため、両足の感覚を失い、1カ月経っても感覚が依然としてなかった。左側の腕、胸、肩も痛く、左胸のところに卵ぐらいの大きさのものが出ぱっており、深い呼吸をしたり、ちょっと抑えただけでも激痛が走るという。

 王さんの夫は非常に心配して、もう1人の弁護士の劉さんにも依頼した。しかし、劉弁護士が裁判所へ書類の閲覧を申し出た時に李莹に妨害された。李莹は「やめてちょうだい、堅持すれば、被告人に不利益になる!」と弁護士がこの案件を閲覧することや弁護することを拒み、脅かした。

 法律の規定では、たとえ裁判が始まったとしても、被告人が弁護士を増やしたいのなら、裁判所側はすぐにでも裁判を中止させ、被告人の権利を守るべきだと規定されている。しかし、劉弁護士は妨害され、弁護できなくなった。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/6/20/49911.html)
 
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