【明慧日本2017年7月6日】(ドイツ=明慧記者 呉思静)ヨーロッパの各国からやって来た大勢の法輪功学習者たちは、先月25日、ドイツのケルン市で法輪大法の素晴らしさを大いに伝え、法輪功学習者たちは何も罪を犯していないのに、中国で今もなお残忍な迫害を受けている事実を訴えた。
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6月23日と24日の2日間、学習者たちはデュッセルドルフの中国領事館の前でキャンドルライトを 夜通し灯し、迫害されて亡くなった法輪功学習者を悼み、市の中心部で盛大なパレードを行った。参加した学習者はドイツ、イギリス、フランス、スイス、オーストリアなどヨーロッパの各国からやって来て、このイベントに加わった。
ドイツ西部の町ケルンは観光景勝地で、特にケルン大聖堂は中国の観光客が必ず訪れる場所だ。このライン川のほとりにある美しい町はすでに2千年以上の歴史があり、ドイツで最も古い町の一つだ。この一帯の学習者たちは長年大聖堂の前で、中国からの観光客に法輪功の真相を伝え続けており、すでにこの古い町の風物詩のひとつになっている。
迫害を受けた法輪功学習者が 労働教養所での奇異な体験を暴露
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天国楽団でサクソフォーンを演奏している劉巍さんはドイツに住んですでに10年になる。中国にいた時、かつて北京東城留置場と女子労働教養所で16カ月にわたって不当に拘禁された。毎日16時間以上の労働を強要されただけでなく、拷問による苦しみを体と精神に受け、さらに、不当に拘禁されていた間、5回も身体検査された。採血から始まり、家族からの遺伝病がないかどうかを聞かれたり、内臓器官を超音波でスクリーニングされたり、普通の身体検査の範囲を超えていたという。
劉巍さんは「労働教養所では、法輪功学習者だけが強制的に身体検査をされ、さらに、拷問がしょっちゅう行われている場所で身体検査され、このような検査は学習者の健康のためのものではありませんでした」と語った。なぜなら、劉巍さんと検査を受けたほかの学習者は、いまだに検査の結果報告を受けていないという。幸運にもドイツに逃れてきて、劉巍さんは中国共産党による生体臓器狩りの犯罪行為を聞いて初めて、あの検査の理由がわかった。あの検査は、臓器移植の前のマッチングのために行われていたものだった。
中国共産党の迫害に ドイツの公務員も大変驚く
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公務員のエドガー・シュミッツさんはケルン大聖堂の前で、人権組織の人と共産党の迫害を受けた学習者の発言に耳を傾けた後、眉を寄せ深刻な顔をして、「私たちは権利が保証された国に住み、さまざまな自由を享受しています。基本的人権が保証された西側の社会の中で育った者にとって、(共産党の)法輪功に対する痛ましい迫害にはとてもショックを受けます」と語った。
「この活動は非常に有意義です、なぜなら、中国ではだんだんと多くの人が勇敢に口を出すようになった。この活動により、中国人はこのことにもっと注意を払うでしょう。あの(人権組織の)人の話を聞くと、これはみんなに関係があります」。ここまで話すと、エドガー・シュミッツさんは声を張り上げて、「この話は私の頭上にも降りかかっているようで、私も何か行動を起こさなければならないと思い、20歳を過ぎた2人の子供たちに家に帰ったら、このことを必ず彼らにも伝えます」と言った。
ドイツ語の先生が法輪功学習者のために涙を流す
ドイツ語教師のバーバラ・ランドラ - カミンスカさんはボンに住んでおり、一家5人がこの日ケルンに来てはじめて迫害のことを聞き、バーバラさんはとても驚き涙を流した。真相を伝えた学習者が生体臓器狩りに反対する署名用紙を持っていなかったので、バーバラさんは自ら署名用紙を持っている学習者を探し出し、夫と一緒に厳正に自分たちの名前を署名した。
ケルン大聖堂前の集会が始まって間もなく、バイエルン州から来た親子がいた。父親が娘を連れて大聖堂を見学に来て、はじめて迫害のことを聞きとても驚き、父親は署名した。そして、「多くの署名が政治家に重要視されたと思う。それというのも、特に今年はドイツの総選挙を控えているからです」と言った。
中国人観光客が真相を聞き入れた
中国からのツアーと個人の観光客が絶えずケルン大聖堂に観光に訪れ、多くの人が集会で法輪功の真相を知った。
学習者の石さんは、活動がもうすぐ終わる頃にドイツで学ぶ中国人留学生と話をし、法輪功が修煉であり「真・善・忍」を原則としていることを話した。その留学生は修煉と気功に興味を持ち、黄帝内経などの道家のことについて研究したことがあると語った。そして、留学生は法輪功が修煉であると聞くと、特に興味を持ち「自分も学びたい」と言った。
スイスから来た学習者の邢さんは2人の中国人観光客が「法輪功は中国人のメンツをつぶしている」と言っているのを聞いた。そこで、邢さんはその中国人観光客に「共産党が法輪功を迫害していることこそが、中国のメンツをつぶしています。もし真相を聞いてもメンツがつぶれるというのなら、あなたは完全に相反する立場に立つことになるでしょう」と伝えた。2人の中国人観光客は真相がわかると「真実を教えてもらえればメンツはつぶれませんが、それなら焼身自殺などすべきではなかったのではないですか」と言った。邢さんは、十数年前の共産党がでっち上げた天安門焼身自殺事件のために、この2人の同胞は法輪功を誤解していると思い、邢さんは2人に焼身自殺事件は、共産党のでっち上げた作り事であることをわかってもらえるように、この事件の中の疑問点を詳しく説明した。
ドイツの学習者・王さんはイタリアに留学している20歳代の中国人留学生と長い間、話した。学習者が同胞たちに迫害の真相を伝えている行為をこの留学生はやっと同意した。そして、最後には、中国語で書かれた法輪功の真相資料をすべて1部ずつ手に取り、「帰ってから、しっかりと調べて、追求してみなければなりません」と言った。