文╱中国の大法弟子
【明慧日本2017年7月7日】今年5月、妻(同修)と一緒に弟の家を訪問しました。姪子は事前にネットで帰りの列車の切符を購入してくれました。駅の改札口のセキュリティチェックを通過した時、私達は警察官に不当に調べられました。妻は以前迫害された経験があり、警備員が妻の身分証明書をスキャンするとその情報を読み取り、妻の駅への入場は止められました。見送りに来た家族はその光景を目の当たりにして、皆とても心配していました。私はすぐに状況を聞きに戻って来ました。そして、私達は警務室に連れて行かれ、私のリュックサックから大法の書籍と真相資料を見つけその写真を撮り、まるで私達の「犯罪の証拠」でも見つけ出したかのように動き出しました。
私の心の中では、「大法弟子は良い人になろうとしています。大法の書籍は人に真、善、忍に基づいて良い人になるように教わるもので、真相資料も人を救済するもので、「犯罪の証拠」なんかではありません。決して邪悪の妨害と迫害を認めません。ここに来た以上は、警察官にもしっかりと真相を伝えます」との一念が生じました。
正義と邪悪の闘いはこのように始まりました……。
警官は記録を取る前に、私と妻に『行政案件の権利と義務についての知らせ』という資料をくれました。中には「『中華人民共和国治安管理処罰法』及びその他の関連する法律や法規により……」と書かれていました。
「私達は治安管理処罰法の第何条の規定に違反しましたか? 『中華人民共和国治安管理処罰法』を私に見せてください」と言いました。
警官は「『治安管理処罰法』だけではなく、さらに、『その他の関連法律、法規』なども書かれている」と答えました。
「私がどの法律のどの条文に違反しましたか?」とさらに聞くと、警官は「法輪功だ」と答えました。
「では、どの法律のどの条文に法輪功が違法だと言っていますか? それを見せてください」と私が言うと、その場にいた警察官達は互いに何かブツブツ言っており、つまり「そのような法律はどこにもない」と言っているようでした。
私は「あなた達はまず法律を出して見せてください。それを見てから質問に答えます」と落ち着いて言いました。その時、1人の警官が上司に電話を掛け、指示を仰ぎました。不当な尋問は膠着状態になりました。
1時間後、警官はいかなる法律の根拠も出せなかったために、彼らは駅の近くの派出所に連絡して、私と妻を派出所まで連行しました。派出所は私達に昼食を出してくれて、1人の劉という女性警官は比較的に態度がよく、私達と雑談しました。女性警官の話によると、2000年から法輪功に関する情報をいろいろと耳にしているが、「法輪功は何も悪くないように、自分は思うのだけど」と言いました。
雰囲気は次第に和らいで来ました。この時、派出所の所長が入って来て、「呉と言います。ここの所長です。2つの質問をしたいのですが、一つは天安門の焼身自殺はいったいどう言うことだったのか、もう一つは、江沢民はなぜ法輪功を弾圧したのか、教えて下さい」と率直に問われました。
この質問に対して、私は詳しく全部答えました。話を聞き終わると所長は、「なるほど、よく分かりました。じゃ、ちょっと失礼します」と言って出て行きました。
しばらくしてから、地元の国保大隊(法輪功迫害の実行機関)長が入って来ました。国保大隊長は「私の周りにあなたと同じぐらいの年齢の人が多くいますが、76才でこれほど頭の回転の良い人はそう多くいませんね」とまず私を褒め、「今、江沢民はすでに引退していますし、しかも、胡錦涛は10年もトップをやって、習近平も4年余りをやっているのに、どうして政府は法輪功に対する態度が変わらないのでしょうか」と聞いてきました。
私は、「2002年、江沢民が引退してから最も心配しているのは法輪功の問題です。法輪功に絶対に名誉を回復させようとしないのです。なぜならば、当時法輪功への弾圧は江の独断専行によるもので、他の常務委員は強制的に賛成させられたに過ぎません。すべて江が直接に指揮して、そしていかなる法律の根拠もなく、すべて虚言や欺き、暴力の下で行われたのです。弾圧の動機は江の嫉妬心によるものです。もし、江の後継者が法輪功に「名誉回復」をさせるならば、江沢民は本当に死んでも葬る所がないでしょう。だから江は万策を尽くして、このことを阻止しようとしているのです」と答えました。
そして、さらに幾つかの例を挙げました。例えば、「胡錦濤時代、江沢民は軍の指導権をしっかり握り、裏で政府を操っていたこと、そして、胡錦涛の政令が執行出来ないように妨害したこと、さらに、中国全土を腐敗させ、汚職を横行させたことを話しました。さらに、習近平がトップになってから、彼は腐敗を一掃するキャンペンを行い、法律に基づいて国を治める目標を掲げたこと、そして、2013年に労働教育制度を廃止し、2014年に『法律に基づいて国を治めることを全面的に推進するための重大な問題の決定』を発表し、2014年『法制夕刊』で再び、『公安部の邪教組織の認定と取り締りについての通知』を発表したこと、政府が認定した14の邪教の中には、法輪功がないことを再び明確に表明したこと、さらに、2015年に、法律の規定に適合する起訴に対しては一律に訴訟を受理し、その場で立件し登記し、いかなる部門や個人もいかなる口実があっても、裁判所による案件の受理を妨害してはならないとの新しい政策を打ち出したこと、そのため、今、国内外で江沢民を告訴する大潮が引き起されたこと……」などを話しました。
師尊のご加持の下、私は頭が冴え、真相は口から湧き水のようにどんどん出てきました。私は真心を込めて彼に、「くれぐれも正しい道を選択してください。公平で正義の道を歩むしか、素晴らしい未来はありません」と付け加えました。
この私の話を聞いて、国保大隊長は両手を合わせて、「ありがとうございました」とお礼を言いました。
私は大法の書籍と資料を返してほしいと申し出ました。国保大隊長は「これらはここに残し、我々にも読ませてください」と言いました。
国保大隊長の部下は私達を車で駅まで送ってくれました。私達が列車に乗るまで、彼は見送ってくれました。その日、私と妻は順調に家に帰ってきました。親戚と友人は私達の話を聞いて、皆驚いたり、喜んだりして、感無量でした!
偉大な師尊はずっと私達を見守ってくださり、知恵を下さいました。そして、弟子の魔難の中でも、かつて大法弟子を迫害した者たちの中にも、まだ一筋の希望のある警官達を救わせて下さいました。