文╱中国の大法弟子
【明慧日本2017年10月14日】9月のある日、私は派出所の女性警官から電話をもらいました。彼女の話によると、新しく引っ越しをして来た人に対して(昨年の初め頃、私はある企業の職員住宅を購入した)、警察官がその家に行って写真撮影をし、登録を行わなければならないと言われました。一方、登録とは「住所、家族構成、物件、仕事先を確かめる」と言うことです。私は「これはすべての市民に対して行っていることですか」と聞くと、女性警官は「すべての人に対して行っている」と答えました。「ここの団地で家を買う人が多いのですが、そんな事は聞いたことがありません」と言うと、彼女は「あんたの団地にも、このような実例はある」と言いました。私は「もう少し詳しい情報をください。確かめてみたいのですが」。「それは個人情報だから、あなたには教えられない」と女性警官は答えました。
それは嘘だとすぐ分かりました。私の友人も私と同じ状況でこの団地で住宅を購入しましたが、彼からこの登録の話を聞いていないため、女性警官に「この行動はすべての住民を対象とするのであれば、私は協力しますが、もし、法輪功を信仰する理由で、私の家だけに対して行うならば、拒否します」と言って、相手の名前を聞いて電話を切りました。
数日後のある日の午後、激しくドアをノックする音がしました。「どなたですか」と聞くと、男は「この団地の警備課のものだ」と言いました。ドアを開けて見ると、外には知らない男の人が立っていて、「管轄派出所の警官があんたに用がある」と言いました。その時、2人の警官は廊下の曲がり角から現れ、若い警官は前を行き、中年警官は後について来ました。家に入ると、若い警官はすぐに携帯電話で写真を撮ろうとしました。私は直ちに「国民の肖像権を侵害するのは違法です」と言いました。彼は「これは公務執行だ」と弁解しましたが、妻も「法律を執行する立場にありながら、法律に違反してはいけません」と付け加えました。私は彼の携帯電話を押し戻し、厳しい口調で「すぐに『12389番』(警官の違法行為を摘発する窓口)にあなたの違法行為を通報しますよ」と言うと、それを聞いた彼は写真撮影を取りやめました。
彼らを座らせてから、私はまず2人の警察手帳を見せてもらい、妻に2人の名前と警察番号をメモさせました。そして、「あなた達が事前に知らせもせず、私の同意も得ていないのに、いきなり我家にやって来たのは、『憲法』第39条『中華人民共和国公民の住宅は侵害されない。不法捜査、あるいは不法に公民住宅に侵入することを禁止する』の法律に違反しています」と言いました。中年警官は「数日前、あんたに電話をしただろう」と言いました。これで、前回のいわゆる「登録」の電話はこの「ノック行動」と関連していることが分かりました。
少ししてから、中年警官は「今日、あんたがまだ法輪功を煉功しているかどうかを調べたいだけだ」と言いました。私は彼の質問に直接答えず、大法弟子のやり方で、大法を実証し、真相を伝えました。私は「『憲法』では、国民に信仰の自由があるとはっきり規定されています。私は真・善・忍に基づいて良い人になり、道徳観の高い人になろうとしていますが、それは良いことではありませんか? 法輪大法は世の中で広められていなければ、これだけの人達が道徳水準を高め、心を善に向かわせようとしなければ、堕落した人類は、とっくに淘汰されたかもしれません。私達もここで顔を会わせる事はないでしょう」と言いました。
「私自身の例を言うならば、法輪功を修煉してから、私は煙草もお酒も麻雀も全部やめました。修煉する前、よく徹夜で麻雀をやり、妻と喧嘩し、家庭から逃げていました。皆さんが警官という職業を選んだのも、世の中に良い人がもっと多くなってほしい、誰でも自らの行動を正しく規制してほしい、社会が平和で繁栄してほしいからではないでしょうか。毎回、若い警官が犯人を逮捕する際、大切な命を失うような報道を見た時、私達もとても辛く思いました」と言うと、2人の警官も黙って頷きました。
中年警官は、「しかし、政府は法輪功の煉功を禁じている。法輪功は違法だ」と言いました。私は「法輪功は違法だと言いましたが、じゃ、それに関連する法律条文を見せてください」と言うと、警官は黙って何も言わなくなりました。引き続いて「『立法法』に基づいて言えば、全国人民代表大会は最高の立法機関です。江沢民は一個人に過ぎないにもかかわらず、江沢民は自らを法律の上に置きました。法輪功に対するすべての誹謗中傷はいかなる法律の効力もありません。ご存じでしょうか。 2015年5月に当局は、「案があれば必ず登録し、訴訟があれば必ず受理する」という新しい政策を打ち出しました。今、国内外ではすでに20万人の法輪功学習者とその家族は実名で「高等裁判所」と「高等検査院」に法輪功を迫害する罪で江沢民を告訴しています。世間の人々はきっと、江沢民が正義の審判を受けるのをこの目で見ることができるでしょう。そして、江沢民はきっと天罰を受けるという最終の結末を迎えるでしょう」と言いました。
さらに、私は「習近平が政権を握ってから、労働教養制度は廃止されました。多くの迫害された法輪功学習者は自由を取り戻し、今、全国各地の多くの警察・検察・裁判所の人々が法輪功の真相を知ってから、学習者を無罪で釈放した実例もありました」と話しました。最後に彼らに「くれぐれも現在の情勢を見極めて、善悪をはっきりと見分けて、自分の命に責任を負うようにして下さい」と警告しました。
中年警官は立ち上がって、私と握手して別れを告げました。彼ら3人を送り出して、エレベーターの前で、私は2人の警官の肩を叩いて、「法輪功学習者に優しくしてあげてくださいよ」と言いました。若い警官は頷いて承諾しました。私が話をしている間、2人の警官は質問を一つもしませんでした。
数日後のある日の午前中、ドアをノックする音がしました。ドアを開けたら、外に1人の女性警官と他の3人が立っていました。女性警官は「この前、この2人の若い警官の態度が悪くて、大変失礼しました。本日、謝りに来ました」と言いました。私は「謝る事は必要ありません。ただ、あなた方警官達に法律に基づいて公務を執行してほしいだけです。くれぐれも違法な行為をしないようにしてください。さもなければ、今後、その法律を犯した責任を逃れることはできませんから」と言いました。
彼らが離れて行く後ろ姿を見て、私の心の中はなかなか静かになれませんでした。「法輪功学習者に対する18年間にわたる迫害は、未だに続いていますが、警察官が法輪功学習者の家に謝りに来たのは始めてのことです」。「もしかしたら、警察官達の良心が蘇って来たのか、それとも『ノック行動』は現行の法律に反しているのか、あるいは、現政権が法輪功を迫害する江沢民集団と切り離したいのか、法輪大法は世界の100余りの国々と地区に広がった壮挙の影響なのか、『真・善・忍』は世界に認められた普遍的な価値観のためなのか、全世界から法輪功に対する迫害を非難する正義の声が高まっているからなのか、周永康、薄煕来、王立軍、徐才厚、郭伯雄、李東生達が法輪功を迫害して悪報を受け、その報いに怯えさせられたのか、原因はともかくとして、目的は少なくとも歴史の絵巻物の中に、この一幕が記載されました……」と思いました。
師父のご加持に感謝します!
同修の正念によるご協力に感謝します!