【明慧日本2017年11月8日】【中国からの投稿】2015年の夏の終わりに、私は朝市で野菜を買って、そこの露天商(75歳男性・以後Aさん)と法輪功の話をしました。Aさんは、大法のことをとても認めてくれたため、私達は随分長い間、話をしました。話をしていると、1人の中年男性がインゲンを選びました。Aさんはそのインゲンを秤ではかり、「2元ちょっとですね。2元でいいですよ」と言いました。
男性は、お金を払おうとしましたが、どのポケットにもお金が入っていませんでした。男性はとても困った様子で、「今朝、着替えをしてお金を忘れ、鍵も忘れた。野菜はもういらない」と言って、その場を離れようとしました。私は「ちょっと待ってください。野菜をもらってください。小銭があるから、払ってあげますよ」と言って、私は2元を出してAさんに渡しました。男性は「それはいけません」と断わり、帰ろうとしました。私はインゲンを持って追いかけ、「持って行ってください。2元だけですから、もらってください」と言ってインゲンを渡すと、男性はちょっと恥ずかしそうに、渋々もらってくれました。
売り場に自分が買った野菜を取りに戻ると、思いがけないことが起きました。Aさんは、私に1元を渡して、「法輪功学習者は本当に心が優しいです。この2元は割り勘にしましょう」と言いました。私は「あなたも心が優しい人ですね。このお金は結構ですよ」と言うと、Aさんは、「駄目です。割り勘です」と、とても強い口調で言いました。Aさんの誠心誠意の様子を見て、これ以上断るのは悪いと思い、「それなら、お言葉に甘えていただきますね」とその1元を受け取りました。
その後、Aさんの事をさらにいろいろ知りました。Aさんは専門学校卒で多芸多才で、特に楽器や歌が得意だそうです。一方、奥さんは1歳年上の76歳で、小学校に1年しか通っていませんでした。90年代に、地元で法輪大法が広められた時、奥さんは法輪功を学び始めました。奥さんはあまり学校に行っていなかったため、煉功は問題ないのですが、法を学ぶのがとても大変でした。Aさんは奥さんの修煉を支持し、奥さんが法を学ぶ時、夫婦2人は、それぞれが『轉法輪』を持ってAさんが読み上げ、奥さんは本を見ていました。日が立つと、奥さんは自力で『轉法輪』と師父の説法を読めるようになりました。Aさんが煉功をしなかったのは、第二式の抱輪をやり遂げられない事と、両足を組めない事だったそうです。しかし、Aさんは大法の法理を認め、「真・善・忍」に基づいて自らを律するようにしていて、そのため、師父は3回、Aさんを守って下さいました。
20年前にデパートの前に立っていた時、Aさんは車にぶつけられて気絶しました。事故を起こした車は逃げようとしましたが、その場にいた目撃者に止められ、Aさんは病院に搬送されました。病院で応急手当をしてもらって、15日間入院しました。最後に支払った2千元の入院治療費については、Aさんは運転手に一元も請求せず、代わりに運転手のためにいろいろと考えました。「運転手だって、事故は起こしたくないだろう。彼の不注意でこうなっただけじゃないか。彼にも家族がいるし大変だからね」と言いました。入院している間、運転手は2回ほどリンゴを買って見舞いに来ましたが、それ以外は何もしてくれませんでした。師父が守って下さったおかげで、Aさんは大した怪我なしで済みました。
2回目は、ある夏の夕方Aさんは道を歩いていた時、後ろから走ってきたバイクに跳ねられました。その現場を見た人たちは皆、「これはもうだめだ」と言いました。バイクの運転手は赤いヘルメットを残したまま、逃げてしまいました。跳ねられて地面に座り込んだAさんは、自分の体を見てみると、どこにも怪我はなく、ただお尻が少し痛いだけでした。誰かが、「バイクの運転手は近くの工事現場の電気工事屋だ」と言いましが、Aさんは、「工事現場の人はヘルメットがなければ危険ではないか」と逆に相手の事を心配しました。翌日、工事現場に行って、事故を起こした人を探してヘルメットを返そうとしました。Aさんは、「自分は無事で大丈夫だったことや一元も損害賠償を請求しないこと、さらに、これからバイクに乗った時は、安全に気をつけてほしいことを伝え、ヘルメットを返したい」と申し出ましたが、ヘルメットを受け取る人は現れませんでした。
3回目は、一昨年前、Aさんが歩いていた時、1台の白い車と接触して転倒しました。運転していた若い女性はびっくりして、すぐに車を止めて彼を病院に搬送しようとしました。Aさんは立ち上がって、「大丈夫ですよ。あなた達はもう行っていいよ」と言いました。車に乗っている若いカップルは、「この世の中にも、こんなに心の優しい高齢者がいるのですね」と非常に感激しました。
Aさんには女4人、男2人の6人の子供がいます。子供達も皆大法を認めており、誰も教養があって礼儀正しく、親孝行をしているいい子達です。そして、それぞれの家庭もむつまじく、平安に幸せに暮らしていて、Aさんにはまったく心配を掛けないそうです。
Aさんは「私は3回も交通事故を経験しましたが、師父のご加護の元、とても健康に暮しており、何の病気もありません。師父のご加護がなければ、私はとっくにこの世にいないでしょう。3回の命のご恩に報えません」。私は、「Aさんは修煉をしていませんが、奥さんの修煉を支持し、真・善・忍に基づいて自分を律しており、他人に優しく、他人のために物事を考え、とても優しい人ですから、師父からご加護をいただいたのですよ」と言うと、Aさんは、「家族全員が大法から恩恵を受けています」と言いました。