学習者の鄧翠蘋さん 10月から面会禁止のまま
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 【明慧日本2018年1月6日】雲南省玉渓(ぎょくけい)市の法輪功学習者・鄧翠蘋さんは、法輪功の資料を配ったという理由で不当に連行され、昨年の初めに懲役6年の実刑判決を宣告され、5月18日に雲南省第二女子刑務所に収容された。12月5日、鄧さんの夫と妹2人が刑務所に行き、鄧さんとの面会を要求したが、拒否された。

 面会室の警官は「鄧翠蘋転向しないため、『厳管』(厳格に管理する期間)に入った。期間中は面会ができない。鄧翠蘋に面会の申請書(申請書に自分の違法行為を認めると書かせるもの)を書かせたが、拒否された。それを書けば、上司の同意を得て、面会ができるようになると、鄧さんの担当警官から聞いたことを家族にした。

 しかし、『監獄法』の第48条には、受刑者は家族との面会の権利があると書かれている。なので、例え、申請書を書かなくても面会ができるはずである。従って、刑務所側は鄧さんの権利を剥奪していることになる

 鄧さんは収容されてから、7月19日と9月26日の2回だけしか家族と面会できなかった。そして毎月1回、鄧さんは家族に電話していた。10月25日、妹2人は刑務所に面会しに行ったが、鄧さんが転向しないという理由で、面会が許されなかった。しかし、その日、鄧さんの夫は鄧さんからの電話を受け取ったとき、鄧さんは「厳格管理をされていない。いつものようにもの作りの労働をさせられている」と話した。家族は、警官と鄧さんとの話が違うことに気づいたが、鄧さんから「厳管」になっていないことを聞いて、とりあえずは安心した。

 しかし、その電話の後、鄧さんは家に電話を全くしなくなった(受刑者は毎月一回、外に電話をかけることができる)。それで、家族は心配になり、12月5日に刑務所に行った。しかし、10月と同じように、鄧さんが「厳管」されているという理由で、面会を拒絶された。

 鄧さんは小学校の教師である。2016年7月24日、鄧さんは他の法輪功学習者5人と共に澄江県に行き、法輪功の資料を配り、同県公安局の警官に不当に連行された。同年12月14日に峨山県検察院に峨山県裁判所に起訴された。

 6人の学習者の家族は数回も峨山県公安局や検察院に行き、6人の解放を求めたが、追い出されたり、殴打されたり、脅迫されたりした。

 昨年2月16日午前9時から4時に、6人のうち、鄧さんを含む5人の学習者は峨山県裁判所に不当な開廷をされた。その際、強大な敵に立ち向かうように、裁判所の周りには警官らが400人も配備された。

 法廷で、裁判長は鄧さんに控訴された罪に異議があるかと聞くと、鄧さんは「私は健康のために煉功をしています。健康になってもっと仕事をしたいからです。私は法律の実施を破壊する能力を持っていません。無罪であり釈放してください」と言った。

 弁護士は「主観的にいうと、法輪功学習者たちは組織を利用して、法律の実施を故意に、また、意図的に破壊しようとしていません。身体を健康にし、心身を浄化し、真・善・忍に従って行動しているだけです。客観的にいうと、学習者たちは法律の実施を破壊する行為は何もなく、『憲法』に与えた信仰の自由と言論の自由の権利に従って行動しているだです。どの法律をも破壊していません」と弁明し、「どの条の法律を破壊し、どの法律の実施ができなくなったのですか? はっきり言ってください」と質問したが、公訴人は沈黙したままであった。

 弁護士は大量の事実を例に上げ、法輪功を学ぶことが中国でも合法的なものであると証明し、学習者たちの無罪を主張した。

 しかし、2月24日、鄧さんなど3人の法輪功学習者は有罪判決を言い渡されたという。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/12/12/357784.html)
 
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