常に自分自身を修煉者だと自覚する
■ 印刷版
 

文/河北省の大法弟子

 【明慧日本2018年1月9日】1996年偶然のチャンスで1人の大法弟子に出会いました。彼女から、1冊の『轉法輪』の本と煉功のテープをもらいました。

 そのの夜、ベッドに横になって、無意識にこの本を開きました。まず目に入ったのは、師父の写真でした。その瞬間に、言葉に表せない感覚ですが、写真上の人、どこかで会った気がし、見覚えのあるような感じがしました。次の1頁、2頁、3頁、4頁と読み続けるうちに、まるであるものが心に触れ、涙が溢れてきました。泣きながら引き続き読みました。私は武術をたしなむ者で、性格も強く、泣くことも滅多にないのに、今、何をやっているのだろうか。50歳の大の男が、ここで泣くもんか、妻に見られたらどう思われるだろうと思いました。それでタオルを持ってきて涙を拭きながら、「この本は一体何の本だろうか。心の底で、何年も探して探せないものが、全部この本に書かれていると感じ、これこそ私のほしいものだ」と思いました。今まで生活のため、人生に望みがなく、生きていくことに何の意味があるのかと、自殺願望さえ、常に持っていました。この『轉法輪』の本を読んでから、自分の智慧が開かれ啓発され、心が開かれ生命の本当の意義を初めて教えられました。

 2001年に中国共産党の法輪功への迫害は激しさを増し、私は、市の労働教養所に連行されました。そこの警官らは大法弟子に対して、毎日毎日法輪功を放棄するように転向を迫りました。当時、労働教養所の中で、協力しない者と言われた私達十数人の大法弟子を、専門的に転向させるための「攻堅」という組織が立ち上げられました。その邪悪の勢いによって、もともと怖い場所である労働教養所は、さらに恐怖に満ち満ちた場所へと変貌していきました。

 警官らは幾つかのチームに分けられ、シフト制により私たちに対していわゆる「攻堅」のシステムの中で、強行に転向を断行しました。3人の警官を一組として、1人の学習者に対処しました。その中の1人の警官は「3日も経たない内に、お前はきっと転向する」と断言しました。隊長は「お前と多く話す時間を持っていない。多くても2時間だ。2時間を過ぎてまだ転向しないなら、厳しく対処してもしょうがない。その時は、24時間お前と付き合ってやる。3日も経たないうちに、お前はしたくなくても転向するだろう」と豪語しました。

 当時、この恐怖に満ちた労働教養所の中には、師父の新経文だけではなく、何の大法の本も見当たりませんでした。以前覚えた数篇の『洪吟』を暗唱するしかありませんでした。その数日、常に暗唱していたのは、「大法身を離れずして 心に真善忍存す 世間の大羅漢 神鬼十分懼れる」[1]でした。心の中で暗唱しているだけですが、何らかの作用があり効いていました。7、8日経っても警官らは私に手を出す勇気がありませんでした。その後、法の暗唱を緩めて、積極的に警官に話かけていると、隙間に乗じられました。1人の警官が「今日はいい日だ、今から、お前がどのくらい高大か見て見ようか」と言われ、瞬時に悟りました。師父が人の口を借りて悟らせてくださいました。言われた「お前の高大さ」とは、心で法を暗唱していた結果ではないでしょうか。これこそ、いつも正念を持ってしている結果ではないでしょうか。私たちが常に師父を堅く信じ、大法を堅く信じて、正念で何事も正しく行動するなら、邪悪は大法弟子に対して、手の出しようがありません。恥ずかしいことに当時の私には、まだまだ上手に出来ていませんでした。

 その後、警官らが私に対する迫害を始めました。ある日、警官が30万ボルトの威力のある新しい電気棒を1本持って来ました。部屋の中には以前に使用していた3電気棒が置かれています。警官らは電気棒を持って、「お前の師父がお前を騙したと言え」。私は「騙していません」と答えました。すると警官らが電気棒で電撃してきました。「お前を騙したと言え」と聞いては、黙って言わないでいると電撃してきては、何回も繰り返しました。最後に警官らがしようがないので、あの30万ボルトの電気棒を持ち、私に使いました。瞬時に、全身の関節が同時にぶつかったように、ダ、ダ、という音を発しました。この電気棒は確かに、他のと比べて威力があると思いました。ちょうどその時、急に「生死を放下することができれば、あなたは神ですが、それができなければ、あなたは人間にほかなりません」[2]と一つの声が耳元に響きました。急いでこの法を念じ始めました。念じていると、電気棒の電気が切れて電撃できなくなりました。私が警官に向けて大笑いをすると、警官らは驚きのあまり急いでここから逃げ去りました。

 私はこの件で悟らせてもらいました。「時々刻々自分自身が修煉者だと自覚し、師父を堅く信じ、大法を堅く信じ、理性をもち、強大な正念をもっていれば、邪悪な警官らはいつになっても、私を動じさせることが出来ません。修煉者もこれができるなら、邪悪はたちまちに自動的に解体されます!」

 3日間も迫害されましたが、本の僅かな傷もありませんでした。警官らの3日間で私を転向させる夢は、叶いませんでした。ここで全ての手段を試し、使い切っていたので、引き続き私を迫害するために、最後の手段として、私を保定労働教養所に移しました。

 保定労働教養所で、邪悪な警官らは私に新しい迫害方法である「死人ベッド」の方法を使いました。つまり、縄でベッドに頭を固定させ、足から胸までの部位をベッドに縄で隙間もないぐらいグルグル巻きにして縛り、手錠でベッドの一端に両手をかけ、体を微動だにできないように固定するという酷刑です。この辛さといえば、すさまじいものです。1日、2日間なら、まだ何とか我慢できますが、3日目になると、それはもう、人には耐えられない辛さで言葉に表せません。言い換えれば、熱いなべの中のアリでも、死ぬ前にジタバタ動けますが、「死人ベッド」に縛られた私は、全く動けませんでした。当時は、どうなってもいい、絶対に師父と大法を裏切らないと決心しました。5、6日過ぎると、辛さが少し弱まりましたが、その後は、またもや辛い大波が押し寄せて来ました。このように繰り返し「死人ベッド」で1カ月間迫害されたのですが、ずっと邪悪の言うようにはならず、転向しませんでした。そして、不思議なことに、身体には何の傷や障害も残りませんでした。

 ある日、大隊長が俺のことを恨んでいるかと聞きました。「恨んでいません」と答えると、大隊長は大法弟子はこんなにも広い度量を持っているのかと感心しました。

 江沢民を中心にした邪悪集団の弾圧の中、この巨大な関と難の中で、師父を信じ、大法を信じ堅持したことで、師父からご加持をいただきました。師父が私の代わりに巨大な難を引き受けてくださったからこそ、私は正々堂々とこの難関を乗り越えてこられました。師父、本当にありがとうございます!

 注:
 [1] 李洪志師父詩詞:『洪吟』「威徳」
 [2]
 李洪師父著作:『オーストラリア法会での説法』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/12/24/358218.html)
 
関連文章